音楽によるアウトリーチ 神戸女学院大学音楽学部
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学長メッセージ

 アウトリーチとは「一歩踏み出すこと」、「手をさしのべること」を意味しています。これは神戸女学院の永久標語である「愛神愛隣」の実践そのものです。また、ゆとりを失っている現代社会においてとくに重要なことでもあります。

 2001年後期から音楽学部において導入された「音楽によるアウトリーチ」は6年目に入りました。その間、学生諸君は講義や実習でアウトリーチの基本的な考え方やプログラム作成のポイントを学んだ上でさまざまな場に出向いて音楽活動を展開してきました。小・中学校での楽器の体験実習、病院や美術館での音楽プログラムの提供、そして学内施設などを利用して「子どものためのコンサート」を行なってきました。この着実な活動は2005年度文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム」(4年間)に採択されています。2005年10月にはこのプログラムを円滑に進めるために音楽学部内にアウトリーチセンターを設立し、これまでの活動に加えて、長期プロジェクトもスタートしました。そのうちの一つが養護学校プロジェクトで2006年春から動き出しています。このような活動を通じて多くの方々に音楽の楽しさや心の安らぎを感じ取っていただければ幸いです。

神戸女学院大学学長
川合 真一郎

 

担当教員メッセージ

 この7月、神戸女学院大学音楽学部の「音楽によるアウトリーチ」は文部科学省の平成17年度「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)に採択されました。平成20年度までの4年間、国からの特別補助金を受けて、この活動をさらに発展させることになりました。どうしたらこの貴重な恵みをよい形で活かすことができるのか、10月1日に学内にオープンしたばかりのアウトリーチ・センターのスタッフ共々、知恵をしぼり、心を尽くして励む日々です。

 「音楽によるアウトリーチ」がめざすのは「音楽の種をまくこと」。そのためにまず、演奏したい人(学生)と聞きたい人(お客さま)との出会いの場を作ることです。学生が地域の身近な場(小中学校や病院など)に出て行って演奏する、あるいは地域の方々に大学のキャンパスに来て頂いて「子どものためのコンサー ト・シリーズ」を展開するという活動を続けています。

 もう一つ重要なのが、自分でコンサートを企画し実現できる力をもった学生を育てることです。そうすれば卒業後もそれぞれの土地で自分の回りに音楽の場を広げていってくれることでしょう。

 2000年夏から5年かけて考え、2001年度から授業として学生たちと共に実践してきたことが、今こうして大きな階段を一段昇ろうとしています。これも、お支えくださった多くの方々のご理解とお力添えがあってのことです。厚く御礼申し上げます。今後この活動がさらに大きな輪を広げ、しっかりと根付いていくことができますよう皆様方のあたたかい御支援をお願い申し上げます。

「音楽によるアウトリーチ」授業担当者
アウトリーチ・センター・ディレクター
津上 智実(神戸女学院大学音楽学部教授、音楽学)