70周年記念誌
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知ることに終わりはない。012何気なく受けた授業から興味の幅が広がり、さらに自由に学びを深められる。そんな女学院の学びのスタイルは、私にとって大きな刺激となった4年間でした。必修だった「キリスト教学」の授業では、“命”や“人の心”に興味を持つように。ちょうど在学中に東日本大震災が発生し、いてもたってもいられず、学生YMCAに入部。限られた人数のボランティアメンバーに選ばれ、被災地で支援活動に携わりました。また、「日本史」の授業をきっかけに近現代史にも興味がわき、4年生の「プロジェクト科目」で沖縄や靖国神社で戦争と平和を考えるフィールドワークに参加。さらに学びたいと、宗教センター主催の「広島平和学習」にも参加。広島女学院の人たちと交流したり、語り部の戦争体験を聞いたりするうち、“戦争”というものへの受け止めが自分の中で刻々と変化していくのを実感しました。小学校の修学旅行で訪れた広島と、大学で深く学んで訪れた広島では、見える景色がまるで違った。どこか遠い存在だった“戦争”が、実際に自分のルーツである祖父母にも直接関わりのある出来事だとわかり、より深く考察できるようになりました。おかだ りえこ2014年に文学部 総合文化学科を卒業後、「近鉄・都ホテルズ」に就職。現在は「シェラトン都ホテル大阪」で和食レストランの接客を担当。和食検定2級合格、社内コンテストでのホスピタリティ賞最優秀賞受賞など、“おもてなし”のための挑戦を続けている。  

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