70周年記念誌
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日本の“おもてなし”を、世界に。013-Memory大学祭実行委員会オープンキャンパスで素敵なアドバイスをくれた先輩に憧れて、私も大学祭実行委員に。忙しくも楽しい3年間でした。-Spotソールチャペル夕暮れのステンドグラスが美しいソールチャペルで行われる木曜夕礼拝は、自分と向き合うことができる大切な時間。そんな濃厚な4年間を経て、“おもてなし”をキャリアの一つとして考え、現在のホテルに就職。「突き詰めることに、終わりはない。知らないことは罪だ」とおっしゃったプロジェクト科目の先生の言葉は、今も私の指針になっています。就職して2年目のときでした。伊勢志摩サミットが私たちのホテルで開催され、全国の都ホテルから選抜されるメンバーに選ばれたんです。和食スタッフの一人として、世界のトップたちにお料理を配膳したり、各国のファーストレディが参加されるカクテルパーティーのドアマンを務めたりと、本当に貴重な体験をさせてもらいました。2019年は大阪でのG20、2020年には東京五輪など、今後さらに海外から来られるお客様は増え続け、日本のホテル業界はますます盛り上がっていくことになると思います。そのときに、日本ならではの“おもてなし”を、世界中の人に提供できるプロフェッショナルであるために。日々の学びを楽しみながら、知識と技術を磨き上げていきたいと思っています。あの頃の私へ「この校舎では、授業を受けるだけでなく、ぜひ空き時間に自分の足で歩き、多くの扉を開いてほしい」と入学後に先生に言われた言葉が、何年も経ってじわじわと響くように。社会人になると自分と静かに向き合う時間はぐんと減ります。だからこそ学生のうちに、静かな校舎を探検しながら、自分と向き合う時間を過ごしてほしいですね。  

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