70周年記念誌
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015人と、世界と。ダンスでつながり人生を謳歌する。こんなに自由に表現できるダンスがある!――そんな衝撃とともに、女学院のオープンキャンパスで初めて出会ったのが島﨑徹先生のコンテンポラリーダンスでした。私は小さな頃からクラシックバレエ一筋でしたが、バレエは“型”が決まっていて、どんな体格の人も同じ“型”通りに踊ります。でもそのダンスでは、体格や個性を活かしてみんなが生き生きと踊っていて。「こんな表現、私もしたい!」と、女学院の舞踊専攻に進学を決意しました。世界で活躍されている島﨑先生はさぞ厳しく技術指導をされるだろうと思っていたのですが、まったく違いました。「ダンスが人生のすべてではない。ダンスを通して人や世界とつながり、人生を豊かにしてほしい」と先生ご自身の経験や生き方について深い話を聞かせてくれることもしばしば。技術を磨くだけでなく、表現を考えるために内面を見つめる日々を過ごすうち、私自身も変化しました。それまで自分とは違う考え方の友達とはあまり付き合おうとしなかったのですが、違う考え方の人にこそ心を開くことで自分の世界がぐんと広がることに気づいて。他者の素敵な部分をポジティブに捉えられる姿勢は、卒業後も自分を成長させる養分になっているように思います。  

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