70周年記念誌
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019人が好きを仕事にして、私を好きになる。小さい頃から人が大好き。学校ですれ違う人のことをよく知らないことが、逆に違和感で。小中高は全校生徒の顔と名前はもちろん、部活や出身校も覚えていましたね。苦手な子もいなくて、クラスでいじられている子がいたらそれを上手く笑いに変え、いじめが起こらないようにしていました。サポートが必要な人に力を貸したいという点は、今の人材派遣の仕事に繋がっているのかもしれません。ところが高校生になって、2歳下の妹が反抗期に突入。私には反抗期がなかったので、何がそんなに嫌なのか彼女の心が理解できず、すごく歯がゆかったんです。それで、人の心についてきちんと学びたいと、女学院の心理・行動科学科へ進みました。キャンパスの雰囲気や少人数教育に惹かれて女学院に決めましたが、周囲からは「女子大のキャラじゃないやん!」と突っ込まれるほど、「らしく」なかったみたい(笑)。たしかに、入学したらブランド鞄を持って親の話ばかりする子もいて、ギャップを感じることも。でも私は、属性によって「こういう人間だ」と決めてしまうことにこそ疑問がありました。だから、常に「(鞄や親じゃなく)あなたはどうなの?」と聞いていたし、そんな私に周囲も興味を持ってくれましたね。最終的には学科の子みんなと友達になれました。 

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