70周年記念誌
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直接見て、話しているから、確信がある。020学生の頃は早く社会に出て働きたいなと思っていました。百貨店で接客のバイトをしていましたが、年配のお客様から「社員さん呼んできて」と言われることがあって、「学生だからって何があかんの? 満を感じていたり。自信というか……たぶん自己承認欲求が強かったのかも(笑)。卒業後は人材派遣会社に入り、最初の配属で採用担当に。学生と近しい感覚を持つ人のアイデアが必要だと抜擢されました。自信満々だった私ですが、最初は考えが全否定されて、先輩の前で何度も泣き出していました。でも、自分の考えは正しいという確信だけは捨てきれなくて。というのも、人との交流を通して直接見た・聞いたというファクトは絶対的で、実際に多くの学生と接し、各支店の採用担当者ともたくさん話をしていたから。最終的には、先輩たちのアシストもあって私のアイデアが採用され、プロジェクトを成功させることができました。進め方は未熟でしたが、私の根底にある「すれ違う人のことをきちんと知りたい」という人への興味が、仕事につながった瞬間だと思います。社員より私の方がデキるのに」と不おおつ ひとみ2013年、人間科学部 心理・行動科学科卒業。密なコミュニケーションが取れる少人数教育に惹かれて女学院に入学した一方、アルバイトや社会人ビーチバレーなどの学外活動を通じて多様な価値観に触れる。現在はリクルートホールディングスの新事業「iction!」にて、育児と仕事の両立を目指す女性のサポートにも注力。  

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