70周年記念誌
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031-Memoryボランティア活動労働奉仕のボランティアとして、マレーシア、タイ、インドネシアなどへ赴きました。高校生の引率で行ったことも。-Spot銀杏の木心が疲れたときはよく中庭で一人の時間をつくりました。ほかにも春のツツジや秋の銀杏…自然の力に癒されました。に配属され、職業訓練やメンタルサポートの仕事に5年間従事。専門知識を身につけなきゃと、人生で一番勉強しました。振り返ってみると、女学院で受講した海外の社会福祉制度に関する授業や、死生観にまつわる授業が、今になって役立っていると実感します。当時は興味の赴くままに受講していましたが、自分が目指すキャリア像を軸に、点と点が繋がったような感覚ですね。6年目からは広報部に異動し、社内広報や取材対応などを担当しています。しゃべり下手な子どもだった私が今こうして人前で堂々とできているのも、大学時代の経験があってこそ。授業でロジカルな考え方が鍛えられたこともありますが、一致団結して目標に向かう仲間ができたことが何より大きいですね。自分のコミュニティの中で、誰かのために使命を果たすよろこびは、大学に入るまで知らないものでした。これは学院の永久標語「愛神愛隣」の精神に繋がるものではないでしょうか。私の苦しかった子ども時代は、誰かの苦しみに気づくために神様が用意してくださっていたものだと思うのです。そのことに感謝し、与えられた役割を果たし、隣人に奉仕していく。マザー・テレサのような偉人にはなれなくても、私は私の使命を果たしていきたいと思います。あの頃の私へ人によって何が「よろこび」になるかは違うもの。私にとってのそれは、誰かのために働くことでした。仕事も含め、自分の人生を自分らしくまっとうし、これが自分の使命だと思えることに出会えた時に、必死に打ち込めばいい。私らしく、ありのままの自分でいることで、一番力を発揮できる瞬間を作り出すことができるのです。  

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