70周年記念誌
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041マクロとミクロ。2つの視点で人をつなぎたい。化粧品会社で主席顧問研究室の秘書になって約1年。肩書きは「秘書」ですが、スケジュール管理などを行う一般秘書業務のほか、研究開発に深く携わる「技術秘書」として、開発会議の資料や議事録の作成、原料登録・管理、学会やフォーラムへの参加などの業務も担っています。主席顧問は多忙で、現場の研究員らと直接接することが難しい。ですから、私を一度介してコミュニケーションを取ることになります。いわば、顧問と研究員たちのパイプ役。具体的な技術や研究に関わる事項を伝達するわけですから、しっかりとした理系の知識がバックボーンにないとできないポジションです。この仕事を選んだのは、転職前に女学院で嘱託教学職員(助手)として働いていた影響が大きいです。当時も西田昌司研究室の助手として、先生と学生のパイプになっていました。先生には聞きづらい初歩的な質問に答えたり、逆に先生からは注意しづらいことを学生にマイルドに伝えたり。今とやっていることは近しいですよね。技術に特化した秘書というポジションは、これまでのキャリアを生かしながら成長できる、またとない機会。皮膚細胞の動態など学生時代に学んだ知識も化粧品開発に活かせるので、現在の会社への転職を決めました。  

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