70周年記念誌
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希望していた薬学部には入れなかったけれど。050実は私、高校時代には薬学部を目指していたんです。当時から、将来は子どもを産んで、子どもを育てながら、定年までバリバリ働きたい、というイメージがあって。だから、専門職である薬剤師になりたいな、と。自宅から通える薬学部のある大学をいろいろ受けましたが、力及ばず不合格。そんなとき、高校の先生から「女学院にも、理系の学部があるよ」と教えていただきました。女学院といえば文系のイメージを持っていたのですが、生命科学やバイオなど興味の持てる理系の学問が学べることに気づき、人間科学科人間環境科学専攻への入学を決めました。言ってみれば、第一希望ではない大学。入学当初はちょっと気落ちしてたのですが、周りの友人に恵まれました。みんな「こうなりたい」という明確なビジョンがあって、それに向かってきちんと勉強してて。彼女たちからの刺激があったからこそ、私も成長できたのだと思います。体育や英語の授業などで他学科の学生との交流ができたのも、少人数な女学院ならではだと思います。やっぱりマンモス大学ではありえないことですから。お腹が大きくなっても、産休まできっちり働く。かといって、子育てや家事だって手を抜かずにやりきる。どちらも諦めないコツは自分自身が楽しむこと。  

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