70周年記念誌
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心の世界への冒険は、まだまだ終わらない。057-Memoryゼミゼミ生の皆とは、ときに議論を、ときに焼き芋をと仲良し。担当教員とは今では同志として学会でお会いすることも。-Spot院生室ちょっと屋根裏部屋のような雰囲気の院生室。ここに籠もっての勉強が心地よく、気づけば夜遅くになってしまうことも。初めてクライアントさんとの面談に立ち会い、人生を深く聞かせていただいたことで、まるで自分の人生が2倍になったような気がして。「自分の人生をかけるなら、こういう仕事がしたい!」と強く思った瞬間でした。カウンセラーのキャリアは資格を取ればはい終わり、というようなものではありません。休日の半分は、研修を受けたり、学会へ参加したりと、自己鍛錬に費やしています。相互作用が重要な職業ですから、自分をより知るために私自身がカウンセリングを受けることもあります。正直、ちょっとしんどいな、と思うときもあります。お金もかかっちゃいますし(笑)。でも、私にとってカウンセラーという仕事は、単なる労働といったものではなく、仕事とプライベートが重なっているというか……人生そのものなんです。「心」の奥深さはどれだけ学んでも見えてくるものではなく、知りたいという探求心が止むことはありません。クライアントとの相互作用で人生を何倍にも膨らませながら、これからも心の世界への冒険を続けていきたいと思います。あの頃の私へ岡田山キャンパスでは、まるで留学したかのような特別な時間を過ごせました。季節で移ろう自然に美しい建物…心への刺激に満ちた場所ばかりです。友人とはしゃぐ「キャンパスライフ」ももちろん素敵ですが、自分と向き合う「一人の時間」がたっぷり取れるのも女学院での学生生活の魅力だと思います。 

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