70周年記念誌
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063人を動かすのに必要なのは頭と心のバランス。入社して21年間、ダイキン工業の秘書室に所属。入社から一貫して現会長(取締役会長兼グローバルグループ代表執行役員)の秘書を務めています。「秘書」と聞くと、黒子役のイメージを持つかと思います。もちろん庶務的なことも多いですが、実際はとてもクリエイティブな仕事です。たとえば訪問スケジュール調整ひとつとっても、トップが出会う場所や車を手配し、お会いする方の人となりを調べ、会食の場合なら案内状や礼状を用意する……と無数のタスクがあります。どのようなスケジューリングを行えば相手先と良好な関係を構築できるか、そのプロセスは私たち秘書にかかっているとも言えるでしょう。相手の気持ちを察して、自分ができることを何手も先まで考え抜き、能動的に動いていく。秘書の仕事には、そうしたしなやかな主体性が求められるのです。さらに当社は、全グループ従業員の80%以上が外国人というグローバル企業。会長秘書という業務上、これまで60カ国以上の海外出張に同行し、世界中の企業トップの方々などと出会えるご縁に恵まれています。自分だけではけっして出会えないような方と仕事を通して出会える。それは本当に刺激的で、人と人とをつなげる「ブリッジパーソン」として、貴重な機会に感謝し、奮闘する毎日です。  

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