70周年記念誌
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067-Memory親友との海外旅行4年間で出会えた友人は人生の宝物。大の親友とは、ヴェネチア旅行にも行きました。-Spotライラック仲のいい友達とコーヒーぜんざいや白玉ぜんざいを食べ、外の景色を見ながらおしゃべりしたことが懐かしいです。力」です。会長自らが現地に赴き、直に対峙して会議をする。相手の話をじっくり聴き、喧々諤々のディスカッションを交わす。一転、会議後は、奥様も交えてざっくばらんな食事会を催す。そんな姿を見ていると、文化や言語を超えて人間どうし心が通じ合う瞬間があり、人を動かす力となるフェイス・トゥ・フェイスでの対話の魅力に気づかされるのです。今は管理職として、部下の教育や新人研修プログラムなどにも携わっています。そこでもやはり思うのは「人の力」。人を動かせる人に必要なものって、貴重な知識や聡明な頭脳だけでもないと思います。「頭」と「心」がうまく連動している人こそが、リーダーシップを発揮できるのではないでしょうか。最近、当社の幹部研修でも「リベラルアーツ」の重要性を再認識し取り上げることがありますが、リベラルアーツとはまさに「頭」と「心」が連動した、豊かな人間を育成すること。それは一朝一夕で身につけられるものではありませんが、女学院にはその環境がありました。美しい建物と豊かな自然、じっくりと自分と向き合える時間。英語というスキルに憧れていた私でしたが、女学院の4年間で豊かな心を育むことができました。人の心と心をつなげる「ブリッジパーソン」として、私自身も豊かな人間であり続けたいと思います。あの頃の私へどこに身を置くのか、って実はとても大切なこと。伝統と歴史を大切にした校舎、緑豊かな自然…知識だけじゃなくて、豊かな心を育てるための環境が、女学院には揃っています。いま学生の皆さんは、いろんなことを吸収できる時期。就職をゴールにするのではなく、のびのびと、自分の視野を狭めずに思い切っていろんな経験を積んでほしいなと思います。 

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