70周年記念誌
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ザンビアでの音楽教員は、私のゴールじゃない。071-Memoryソロリサイタル4年生全員に課せられるソロリサイタル。友人の演奏の応援に花束を持って駆けつけました。左から2番目が私です。-Spot図書館本館まだ誰にも読まれていない新書を、真っ先に手にするのが楽しみでした。本館に持ち込み、読書に没頭していました。だけでなくやわらかな視点で考えて新しい解決法を見つける「力」を、私に与えてくれました。女学院での日々は、めまぐるしく変わるライフステージで“音楽をどう活かし、自分が生きるステージを創造するか”を考える原動力になり続けています。これから赴任することになるザンビアのインターナショナルスクールでは、現地の子どもたち以外に、各国の大使館や国連で働く人たちの子どもたちを教えることになります。学校だけにとどまらず、難民キャンプを訪れて音楽を通して支援する計画もあり、幅広く音楽を通して国際貢献の一助になれたら、と思っています。でもそれが私の最終ゴールではありません。音楽家としてプロになる、結婚して妻になる、子どもを産んで母になる。人生にはいろいろなステージがあって、それぞれに活躍のカタチがあると思うんです。私の未来にどんなステージが待ち受けているのかまだわかりませんが、その時々で音楽を「言語」として、いろいろな人とつながり、自分が活躍できる場を創造していきたいですね。あの頃の私へ22才で、自分のやりたいこと・やれることを見つけるのは難しい。でも、人生は足し算ではなく、掛け算。それまでに蓄積されてきたことを掛け合わせることで、思ってもいなかった人生のステージが拓けることもあると思います。美しい校舎で音楽を奏でる喜びを味わいながら、掛け合わせるのに必要な“学び”を貪欲に吸収してほしいですね。 

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