70周年記念誌
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081リスキーな道をあえて選ぶ。だから成長できる。右も左も、女子ばかり! にとって、女子大という環境は未知の世界で、最初はちょっぴり警戒モードでした。ところが蓋を開けてみると、面白くて。いい意味で“あけっぴろげ”で、恋愛や人生についてみんなオープンに意見を言い合うんです。「女性だから」「男性と比べて」のような視点ではなく、「一人の人間として」深いところまで踏み込んで対話する。友人たちとそんな関係が築けたのは、女学院だからこそかもしれません。これは、バリバリの男社会である報道の世界で生きていくのにも、非常に役立ちました。総合文化学科に入学したのは、社会学を学んで小学校の頃からの夢だった新聞記者になるため。とはいえ在学中は社会学だけでなく、幅広い分野の授業を受けました。思い出すのは、精神医学の授業。精神疾患を学ぶ少し難しい内容だったからか、どんどん学生数が減って最後は私だけに…(笑)。授業を受けたことはすっかり忘れていたのですが、近年NHKの朝の情報番組で発達障害の特集を報道する際にふと思い出して。基礎的な知識を持ちながら情報を伝えることができたのは、この授業のおかげだと思います。どんな学びがどんなときに役立つのか、本当にわからないものです。高校まで共学で学んできた私  

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