70周年記念誌
87/107

085-Memory大学祭実行委員会それぞれの考えをぶつけ合った女学院の友達とは、今も仲良し。大学祭実行委員会で副委員長を務めていた頃の一枚です。-Spot図書館本館 「こんなに充実しているなんて!」と本の虫だった私が感動した図書館をはじめ、キャンパス内すべてに思い出がいっぱい。る方を常に選びます。そんな私だからこそ実感を持ってこう言えます。「自分の塀を越えないと、生まれない力がある」。2018年にフリーとなった私は今、東日本大震災の被災地を1000㎞にわたって自分の足で回り、様々な人に話を聞くという取り組みを続けています。震災報道をみていると、漠然としたイメージで情報をひと括りにまとめてしまいがちだなと感じます。でも、実際に話を聞いてみると、各々の事情は全く違い、悩みや不安は十人十色。取材を通して、自分の思っていたこととの差異や共通点を確認し、自分の考えの“輪郭”を少しずつでも明確にすること。それを、個人としてきちんと発信していくこと。それらが、これからの私の課題です。今、SNSで個人の意見を発信する場が増えた反面、ちょっとした発言が叩かれるような閉塞感ある世の中です。もっと若い世代が言いたいことが言え、やりたいことができる世の中にしたい。そのためにも、自らが勇気をもって発言していくことで、若い世代を応援していきたいと思います。あの頃の私へ「社会がそうだから」「親が言ったから」と目の前の選択肢から人生を選ぶのではなく、自分が生きたいように世界をつくってほしい! そのために、自分の好きなものを見つけること、を絶対に諦めないで。「好き」を見つけられないのは、努力ができていないということ。自分の価値観で人生を考え、失敗も成功も自分の“糧”にして豊かに生きてほしいですね。  50年生きてきた私の、次なる使命とは。

元のページ  ../index.html#87

このブックを見る