70周年記念誌
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007たどり着いたものづくりの夢。「ものづくりの人になる」――これは、私がまだ小学生の頃、二分の一成人式で語った将来の夢。手を動かして何かをつくることが好きで、大学に入るときも家政科に進もうか迷ったほどでした。でもこの夢、長く意識し続けていたわけではなく、実は大学院生になるまでずっと忘れていたんです。高校生当時、好きなことを趣味で続けるか学問にするかを考えたとき、ものづくりは趣味でもできるから大学では理科を学ぼうと女学院に入学。そこからは理科にどっぷりはまって! 理系の授業を幅広く受講する中で食品や人の健康に関する分野に興味を持ち、寺嶋正明先生の研究室に入り抗酸化性物質の研究を始めました。就活の時期が来て、一度は働く道も考えましたが「研究を辞めるには早すぎる」と大学院に進学。他の先生からも「あなたは院に行くと思っていたわ」と言われるほど、研究にはまっていました。夢を思い出すきっかけになったのは、院生時代に参加したインターンシップ。研究に夢中で就職のことをあまり考えていなかった私を心配してか(笑)、寺嶋先生がインターンシップ先を紹介してくださって、医薬品や健康食品を開発する協和発酵バイオで2週間就業体験をしました。多い中、私が参加したのはお客様に直接届く商品をつくる開事業がB to B 15年越しに

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