大学院ポリシー
大学院3ポリシーのもと、人間科学研究科では、人間やそれを取り巻く自然や環境に対する幅広い視野と知識をもとに、社会に還元しうる知見を生み出すことを目指しつつ、深い洞察力と国際的視野をもって、国際社会や地域社会に貢献する人格を養成します。
そのような人格に必要な以下の能力を修得し、博士前期課程の修了要件を満たした人に対して修士の学位を授与します。修了の認定にあたっては、学位論文の公開審査をうけ、最終試験に合格することが求められます。
また、上記のような人格に必要な以下の能力を修得し、博士後期課程の修了要件を満たして博士学位論文を提出した人に対して、博士の学位を授与します。博士学位の認定にあたっては、学位論文の公開審査をうけ、最終試験に合格することが求められます。
人間科学研究科では修士論文および博士論文は主査および副査が審査し、研究科委員会で合否を判定します。研究科委員会での審議を経たのち、大学院委員会で合否の判定を行います。修士号および博士号を授与された論文は製本されて本学図書館に保管され一般の閲覧に供します。合格した博士論文は3か月以内に論文要旨、審査結果の要旨を学内学術刊行物及びインターネットの利用により公表します。
ディプロマ・ポリシーに定めた人格を養成するため、人間科学研究科博士前期課程に人間科学専攻を置き、その下に臨床心理学分野、人間行動学分野、環境科学分野、健康科学分野の4分野を置きます。臨床心理学分野は公認心理師および臨床心理士養成のための高度職業人育成教育と臨床心理学分野の研究を行います。この分野は、公認心理師養成に必要なカリキュラムを完備し、また(財)日本臨床心理士資格認定協会より臨床心理士養成大学院第1種指定を受け、心の問題とその援助法を探究します。人間行動学分野は人間の認識や行動、社会、文化の諸問題を探究します。環境科学分野は人間が環境に及ぼす影響を理解し、人間と自然の関係を探究します。 健康科学分野は環境要因と健康、食と健康との関係、心身の相互作用などを研究します。
そして、博士の学位取得と専門研究者を養成することを目的とした博士後期課程には、臨床人間科学分野と人間環境科学分野の2分野を置きます。臨床人間科学分野は心の働きや人間の行動、発達の多様な側面、現代社会における人々の心の健康や適応、さらにさまざまな文化現象などについて、多面的・実践的に研究を行います。 人間環境科学分野は動植物の生態に関する研究、人間の諸活動による環境変化が生物個体や生態系に及ぼす影響の研究、また人間の身体の健康や病気のメカニズム、栄養に関する研究などを行います。
博士前期課程では、専攻・分野の特性にあわせて、以下のような基本方針に基づくカリキュラムを編成します。
博士後期課程では、博士前期課程で身につけた学識と能力をさらに発展させ、研究者として自立した活動をおこなうのに必要な高度の研究能力を養い、博士学位の取得を目標とした研究指導を行います。
教育課程については、体系性・系統性の理解を促すため、学問分野、科目間の連携や科目内容の難易度を表す科目番号および、必修科目、選択必修科目、選択科目などについての科目記号を学修便覧等につけ、なおかつ、教育課程の構造をカリキュラム・マップやカリキュラム・ツリーで分かりやすく明示します。
本学大学院のミッションステートメントと本研究科のディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーをよく理解し、それぞれの分野の教育課程を履修するために必要な学力、資質を備えた人を受け入れます。
博士前期課程
博士後期課程
本学の学部教育に引き続き学びたい人を受け入れるために、大学院進学を前提とした早期卒業生の受け入れ(人間行動学分野、健康科学分野、環境科学分野)、内部推薦入学試験(人間行動学分野、健康科学分野、環境科学分野)、一次試験免除入学試験(臨床心理学分野)を実施します。高度な専門的知識を獲得するのに必要な学力(外国語の能力、専門分野を学ぶための基礎知識・技能、思考力・表現力)を備えた人を広く受け入れるために、一般入学試験を実施します。多様な経験やキャリアをもとに、より高い専門性を目指したい人のために、社会人入学試験(人間行動学分野、健康科学分野、環境科学分野)を実施します。