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南出 和余 准教授
准教授
南出 和余
Kazuyo MINAMIDE

神戸女学院大学文学部英文学科(学士)、神戸女学院大学大学院人間科学研究科(修士)、総合研究大学院大学文化科学研究科(民博)(博士)

神戸女学院大学で学部生だった頃、もともと国際協力に関心があり、3年生の夏にNGOのスタディツアーで初めてバングラデシュに行きました。目を輝かせて学校に通う子どもたちに魅了され、バングラデシュの農村で長期フィールドワークがしたくて大学院では文化人類学を専攻しました。英文学科にグローバルスタディーズコースができて、母校に帰ってくることができ、とても嬉しいです。目標に向かって努力することも大切ですが、今の自分としっかり向き合い、自分の関心を追求してみることが、それまで知らなかった世界・新たな目標との出会いを導いてくれることも多々あります。「これをやってどうなる?」と考えるのではなく、「なんでもやってみよう」という気持ちで一歩を踏み出してみてください。そのお手伝いができればいいなと思っています。

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専門・研究テーマ

●専門
  • 文化人類学
  • 映像人類学
  • バングラデシュ地域研究
●研究テーマ
2000年からバングラデシュの農村でフィールドワークをしています。バングラデシュでは1990年代頃から農村部や都市貧困層の間にも学校教育が普及し、その頃に学校に通い出した子どもたちは、親たちが学校に通った経験のないなかで「教育第一世代」となって、社会を大きく変えようとしています。私は2000年に小学生だった子どもたち38人を現在に至るまで追跡し、彼ら彼女らがもたらす現在のバングラデシュの社会変動を追っています。人類学のフィールドワークは「参与観察」を基本としますが、さらに私はそのなかで、「映像による参与観察」も行っています。単に映像で記録するというのではなく、私と一緒にカメラもそこに「参与」します。子どもたちにとってカメラは私との「遊び道具」でしたが、今となっては彼ら彼女らと私の「思い出の記録」となり、さらには次世代を撮るための「ホームビデオ」にもなりつつあります。そのように、映像は「コミュニケーションのツール」なのです。そこから生まれた映像作品もまた、私とバングラデシュの子ども・若者たちの関係から生み出された記録です。

研究室紹介

現代社会ではメディアが日々ありとあらゆる情報を私たちに提供してくれますが、それが「事実」なのか、それとも情報提供者の「意見」なのかと問われれば、99%は提供者の意見、あるいは意見に色付けされた事実だと言えます。また無数にある情報をすべて収集してその中から判断するというのもほぼ不可能です。しかしメディアは、私たちの関心を呼び起こし、行動を動機づけ、人と人を繋ぐ機会をもたらせてくれます。時にはそれが急進的暴力などネガティブな動きの原動力になることもありますが、対象のことを思いやり、発信する者と受信する者が互いに想像力をもって向き合えば、メディアはさまざまな可能性をもったコミュニケーションツールとなります。私のゼミでは、そうしたメディアの可能性を実践を通して学び、言語と同じようにメディアをコミュニケーションのツールとして活用できるリテラシーを養います。

担当科目

  • ID110(2) クローバーゼミ
  • E108-1(1)(2) Introduction to Global Studies I,Ⅱ
  • E204-2ab Lecture & Discussion: Global Media & Communication
  • E332-2ab Topics in Global Media and Communication
  • E398ab Graduation Thesis Seminar I

主な著書

【著書】
  • 『メディアの内と外を読み解く―大学におけるメディア教育実践-』、南出和余、木島由晶編著、せりか書房、2018年。
  • 『「学校化」に向かう南アジア―教育と社会変容―』、押川文子、南出和余編著、昭和堂、2016年。
  • 『「子ども域」の人類学―バングラデシュ農村社会の子どもたち―』、南出和余、昭和堂、2014年。
  • 『フィールドワークと映像実践―研究のためのビデオ撮影入門―』、南出和余、秋谷直矩、ハーベスト社、2013年。
【論文】
  • 'Seeking New Life in Bagladesh: Do rural migrating youth "urbanize" after moving to the city?,'Minamide Kazuyo, Nrvijnana Patrika (Journal of Anthropology), Vol.23, pp.11-26, 2018, Bangladesh.
  • 「バングラデシュ独立戦争の映画表象」、南出和余、『桃山学院大学総合研究所紀要』、第44巻第2号、pp.15-30、2018年。
  • 'Practical Education for Environmental Awareness: Education On the Arsenic Contamination Issue in Bangladesh,' Minamide Kazuyo, Journal of Agroforestry and Environment, Vol. 11, No. 1&2, pp.71-75, 2017, Bangladesh.
  • 「映像制作による対話的コミュニケーション―映像・人類学・教育―」、南出和余、『コンタクトゾーン』、9号、pp.386-397、2017年。
  • 「バングラデシュ海外出稼ぎ者の夢と葛藤―出稼ぎ先ギリシャと出身農村社会の狭間で―」、南出和余、『桃山学院大学総合研究所紀要』、第43巻第1号、pp.55-71、2017年。
  • 「グローバルとローカルの狭間で錯綜する『子ども』のイメージと実態」、南出和余、『子ども社会研究』、23号、pp.41-52、2017年。
  • 'The First Educated Generation as "Social Transformers" in Rural Bangladesh: An Overview from their Childhood to Adolescence in a Village of Jamalpur,' Minamide Kazuyo, Nrivijnana Patrika (Journal of Anthropology), Vol. 20, pp. 33-51, 2015, Bangladesh.

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