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2010年度アウトリーチ活動記録

2010年12月15日
雲雀丘学園小学校

雲雀丘学園小学校12月15日(水)雲雀丘学園小学校(宝塚市雲雀丘4の2の1)で5年生4クラスを対象とするアウトリーチ実習を行いました(フルート・佐野里穂、石原奈緒美、古山友貴、砂川奈穂、曽田友子、ピアノ・遠藤麻子、小林聡子)。

今回の実習は「フルートに興味を持ってもらおう」をテーマに、チャイコフスキー《くるみ割り人形》より〈葦笛の踊り〉(フルート三重奏)を導入として、その後、ヘンデル《ラルゴ》(フルートとピアノ)、モーツァルト《フルート協奏曲》第2番ニ長調(同)、ヴィドール《フルートとピアノのための協奏曲》より終楽章(同)、ショッカー《空中散歩 Airborne》(同)、《大忙しのサンタ BUSY SANTA》(フルート五重奏)と様々な時代のフルート作品を順に演奏し、最後に楽器体験コーナーを行いました。

最初、4クラス各45分で実施と聞いた時は驚きましたが、実際に行ってみると各クラスで生徒の反応が違い、回を重ねる度に私たちもいろいろと学んで成長することができました。どのクラスも生徒たちの反応がとてもよく、私たちが助けられた部分が多々ありました。演奏を集中して静かに聴いてくれたり、体験コーナーで楽しそうに楽器に触れたりする姿を見て、とてもうれしく思いました。

実施に至るまで、曲目構成にいろいろと変更があったり、悪戦苦闘したこともありましたが、その経験も含めて、全てが貴重な経験となりました。この経験を今後の演奏活動に活かしていきたいと思います。

(石原奈緒美・記)

2010年11月25日
長吉総合病院

長吉総合病院11月25日(木)、長吉総合病院(大阪市平野区長吉長原1の2の34)の「ウィンターコンサート」(60分)に出演しました(フルート・曽田友子、ヴァイオリン・井上佳那子、声楽・松井るみ、ピアノ・丹波友里、浜野恵里香、前田彩華)。

この病院は今年初めて実習先に加わったところです。過去の資料もなく、先輩に話を聞くこともできずに実習に行くのは初めてで緊張しました。そこで、直前の野木病院の実習とできるだけ同じメンバー、同じプログラムとすることにしました。その分、前回よりも練習時間がたくさん取れて、個々の曲について深く考えることができました。

ここは院内コンサートの経験がまだ1度しかない病院だったので、当日は演奏する位置や向きの決定も任され、初めての経験に戸惑いました。病院ロビーでのコンサートだったため、リハーサルを本番と同じ場所で行うことができず、別室での演奏リハーサルと会場での立ち位置のリハーサルを分けて行いました。舞台もなく、複数の通路とつながっているので音が抜けてしまうなど、演奏者にとってはむずかしい環境でした。

アウトリーチでは聴衆に合わせたプログラムを考えるだけでなく、会場の響き具合で演奏方法を変えるなど、いろんなことに敏感になる必要があることを学びました。

本番では病院スタッフを始め、たくさんの患者さんが楽しそうに聴いて下さって、コンサート作りのむずかしさを再認識すると共に、みんなで悩んだ分、喜んでもらえる幸せを感じた一日となりました。

(松井るみ・記)

2010年11月20日
野木病院

野木病院11月20日(土)、野木病院(明石市住吉町長坂)の「ウィンターコンサート」(60分)に出演しました(フルート・曽田友子、ヴァイオリン・井上佳那子、声楽・松井るみ、ピアノ・小林聡子、矢嶋杏里沙、藤波真理子)。

これまでの実習経験から、プログラムは季節感を感じさせるもの、幸せな思い出に浸れるもの、聴いてうきうきするものがよいと考えて、全員で相談しながら曲を選びました。

まずフルート独奏でヘンデルの歌劇《セルセ》より〈オンブラ・マイ・フ〉。この曲は昔テレビ・コマーシャルでキャスリーン・バトルが白いドレスで歌っていたことで有名になりました。

次は、ヴァイオリン独奏でエルガー〈愛の挨拶〉。この曲の優美な旋律をお客様へのご挨拶としてお届けした後、ソプラノ独唱で越谷達之助〈初恋〉と中田喜直〈霧と話した〉を続けて歌いました。どちらも静かに昔の恋を語るような曲で、会場の雰囲気もしっとりしたところで、アメリカの作曲家ミーチャムの楽しい行進曲〈アメリカン・パトロール〉をピアノ連弾で演奏しました。野木病院にはピアノがなく、電子ピアノを運び込んで演奏しましたが、普段弾き慣れているピアノとはタッチも響きも異なる電子ピアノで演奏するのは大変でした。

コンサートも中盤、楽しいリズムで心が踊った後はマスカーニの歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》の〈間奏曲〉にのせて全員で体を動かす体操をしました。 続いて山口景子編曲〈冬の日本歌曲メドレー〉をフルート独奏で演奏し、その中の2曲〈たき火〉と〈雪〉に加えて、〈北風小僧の貫太郎〉〈上を向いて歩こう〉を全員で歌いました。プログラムに歌詞を載せて、聴衆の皆様にも一緒に歌って頂き、共に音楽することによって生まれる一体感を感じることができました。 次はソプラノ独唱でロッシーニ〈踊り〉。タランテラのリズムにのせて歯切れよく、激しいダンスの様子を歌う曲です。最後は演奏者全員でヴェルディの歌劇《椿姫》より〈乾杯の歌〉を演奏しました。

お客様が笑顔で聴いて下さったり、手拍子をして下さったり、音楽による素敵なコミュニケーションを感じることができて、幸せな1日でした。

(松井るみ・記)

2010年11月2日
春風幼稚園

春風幼稚園11月2日(火)、西宮市立春風幼稚園(西宮市今津野田町2の6)で園児を対象とする「秋のコンサート」(40分)の実習を行いました(フルート・砂川奈穂、ピアノ・恒岡朋代、山下恵里奈、ピアノ/パーカッション・M野恵里香、声楽/トランペット・三柴広子、ピアノ/クラリネット・矢嶋杏里沙)。

音楽の多様なおもしろさを伝えることを目標に、「楽器の音色」「リズム」「強弱」の3つを感じてもらえるプログラムを考えました。

まずは「楽器の音色」を知ってもらうために、歌とピアノにクラリネットを加えた〈クラリネットをこわしちゃった〉、ピアノ連弾にトランペットを加えた〈軍隊行進曲〉、ピアノとフルートによる〈星に願いを〉を演奏しました。次に〈どんぐりころころ〉〈虫の声〉〈とんぼのめがね〉の3曲を園児と一緒に歌いました。

次は「リズム」です。オッフェンバック《ホフマン物語》の〈オランピアの歌〉で3拍子を、ベートーヴェン《交響曲第7番》第1楽章で符点リズムを、アンダーソン〈シンコぺーテッド・クロック〉でシンコペーションのリズムを、それぞれ子どもたちに手拍子してもらいました。〈オランピアの歌〉では、人形にネジを巻く演出にも園児に参加してもらいました。3つ目は「強弱」。ピアノ連弾によるシュトラウス作曲〈ラデツキー行進曲〉で指揮者役がフォルテとピアノを指示し、これに子どもたちも手拍子で参加しました。

最後に復習として、今日出てきた3つの管楽器の名前を確認しました。

幼稚園実習が2度目のメンバーも多く、園児との接し方もより自然になって、前回の反省を活かすことができました。見学の3年生が響きの確認や運搬を手伝ってくれたのも、よい結果に繋がりました。

(M野恵里香・記)

2010年9月22日
兵庫中央病院

兵庫中央病院9月22日(水)、兵庫中央病院(三田市大原1314)の「オータムコンサート」(45分)に出演しました(声楽・綾野聖子、フルート・古山友貴、曽田友子、ピアノ・小林聡子、丹波友里、恒岡朋代)。

前回の実習(16日・神戸市立医療センター中央市民病院)とほぼ同じ出演メンバーだったので、少し曲を入れ替えたり加えたりしてプログラムを組みました。

まず季節の曲として、成田為三〈浜辺の歌〉をフルート二重奏とソプラノ独唱で、次にフルートで秋の曲メドレーを演奏して、夏から秋へと移り変わる季節を感じて頂ける構成にしました。次の山田耕筰〈赤とんぼ〉まで、一緒に歌って下さる方も多数ありました。

続いてフルート独奏でエルガー〈愛の挨拶〉、ピアノ連弾でハチャトゥリアン〈仮面舞踏会〉を演奏しました。

満足に体を動かせない患者さんも多く、大半が車いすやストレッチャーで来られていたので、「体を動かそう」のコーナーでは《カヴァレリア・ルスティカーナ》の〈間奏曲〉に合わせてストレッチをした後、〈むすんでひらいて〉で手を上下左右に動かしたり、開いたり閉じたりする運動をすることにしました。テンポを変えるなどの工夫をすることで楽しんで頂けたと思います。

岡野貞一〈ふるさと〉をお客様と一緒に歌い、最後にアーレン〈虹のかなたに〉を出演者全員で演奏しました。

涙を流しながら聞いて下さったり、「普段全く声を出さない」と言われる患者さんが声を発していたり、私たちの音楽が伝わっている様子が分かって、とてもうれしく思いました。思うようにいかなかった点もありましたが、その反省を今後の実習に生かしていきたいと思います。

(小林聡子・記)

2010年9月16日
神戸市立医療センター中央市民病院

神戸市立医療センター9月16日(木)、神戸市立医療センター中央市民病院(神戸市中央区港島中町4の6)の院内コンサート(40分)に出演しました(声楽・三柴広子、フルート・曽田友子、松田春香、ヴァイオリン・秋田紗奈江、ピアノ・遠藤麻子、小林聡子)。

私たちにとって初めての学外実習だったので手探り状態でしたが、病院に入通院されている方々がお客様なので、クラシック音楽に加えて季節を感じさせる曲や耳なじみの曲を入れたり、音楽に合わせて体を動かすプログラムを組み込んだりしました。

まずフォーレ《シシリエンヌ》、プッチーニの歌劇《ジャンニ・スキッキ》より〈私のお父さん〉を聞いて頂き、次にフルートで山口景子編曲《秋メドレー》〈紅葉〜里の秋〜まっかな秋〉を演奏しました。一緒に口ずさんで下さるお客様も多く、続く山田耕筰《赤とんぼ》も思っていた以上に歌って下さったので、大変うれしく思いました。

「体を動かそう」のコーナーでは、《カヴァレリア・ルスティカーナ》の〈間奏曲〉に合わせてストレッチをし、〈大きな栗の木の下で〉を歌いながら体を動かしました。 始めは少し表情の固い方もいらっしゃいましたが、歌ったり体を動かしたり、時間が経つにつれてお客様の表情が変わっていくのがよく分かり、始め緊張していた私たちも、だんだん楽しく演奏できるようになりました。

コンサート終了後、お客様のお見送りをしていたら、「感動したよ」「本当にありがとう」「今日は来てよかった」などたくさんのうれしい言葉を頂きました。中には明日手術を控えている方もあり、「パワーをもらいました。おかげさまで明日がんばれそうです」と声をかけて頂いて、音楽にはすごいパワーがあるなと改めて感じました。この実習でアウトリーチ活動のよいスタートが切れたと思います。

(小林聡子・記)

2010年9月16日
夙川幼稚園

夙川幼稚園9月16日(木)、西宮市立夙川幼稚園(西宮市松ヶ丘町9の23)の「秋のコンサート」(25分、2回公演)に出演しました(声楽・松井るみ、森田紋加、ピアノ・藤波真理子、山下恵里奈、ピアノ&ウッドブロック・濱野恵里香、ピアノ&クラリネット・矢嶋杏里沙、フルート・宮永佳代子)。

幼稚園児が対象なので、子どもたちに耳なじみのある曲で楽しんでもらうこと、そしてクラシック音楽の魅力を伝えることを目的としてプログラムを作成しました。

開幕は〈クラリネットをこわしちゃった〉。歌とピアノの伴奏に、クラリネットを加えて演奏しました。クラリネットが登場すると、子どもたちは興味津々。

次に、クラシック音楽を3曲。初めにベートーヴェン《交響曲第7番》第1楽章をピアノ連弾で演奏しました。連弾で音の厚さを出すことができましたが、少し飽きてしまった子もいた様子で、もっと工夫が必要だと分かりました。

次はモーツァルト〈トルコ行進曲〉。ピアノ・ソロにフルートと歌の二重唱を加えて、子どもたちをうまく惹きつけることができました。

続いてアンダーソン〈シンコぺーテッド・クロック〉。この曲ではウッドブロックを用い、子どもたちにも一緒に手拍子をしてもらいました。参加することで一体感が生まれ、とてもよい雰囲気でした。

ここで、ジブリの曲から〈さんぽ〉と〈崖の上のポニョ〉を挟み、最後は旅立ちの曲〈タイム・トゥ・セイ・グッバイ〉を出演者全員で演奏して締めくくりました。

初めての学外実習だったので、しっかり準備を重ねて臨みましたが、実際にやってみると、舞台のないフラットな会場でどう動いたらいいのか戸惑うこともありました。今後の課題も多く見つかり、幼稚園コンサートの楽しさとむずかしさを実感しました。

(松井るみ・記)

2010年7月16日
めじラウンジ・コンサート(学内アウトリーチ)

めじラウンジ7月16日(金)の昼休み時に、めじラウンジにおいて「クラシック音楽への扉VOL.1」を開催しました(ピアノ・遠藤麻子、藤波真理子、早川藍香、小林聡子、前田彩華、矢嶋杏里沙、山下恵里奈、声楽・楠瀬由記、松井るみ、フルート・古山友貴、ヴァイオリン・井上佳那子、司会・松井るみ)。

これは在校生や教職員を対象とする「学内アウトリーチ」の試みで、「音楽によるアウトリーチ」始まって以来、初の試みです。私たちは「学内で気軽にクラシック音楽を楽しんでもらう」ことをめざして企画しました。

今回のねらいは、音楽学部生の普段の活動を他学部生等に知ってもらう、名曲を生演奏することでクラシック音楽の良さを伝える、筆記試験前の時期に当たるので、音楽を聴くことでリラックスしてもらう、の3つ。これらを達成するため、クラシックを日頃あまり聴いていない人でも楽しめるような選曲を心がけました。

まずはピアノ連弾から。シューベルト〈軍隊行進曲第1番〉、ブラームス《21のハンガリー舞曲集》より〈第5番〉で幕開け。続いて、ショパンの《12の練習曲》作品10より〈第5番〉黒鍵〈第12番〉革命、〈ノクターン〉第2番をピアノで独奏しました。

次は、ヴァイオリン独奏でエルガーの〈愛の挨拶〉、ソプラノ独唱でアルディーティ〈口づけ〉とプッチーニのオペラ《ラ・ボエーム》より〈私の名はミミ〉を演奏しました。

続いて、シューマンの歌曲〈献呈〉をリストがピアノ用に編曲した作品を演奏。

最後に、広く親しまれている最近の日本歌謡から絢香〈三日月〉をフルート独奏で演奏して締めくくりました。

めじラウンジはステージがなく、フラットな場所だったため、慣れない状況に出演者一同とても緊張しました。その一方で、お客様がとても近いので、「相手に伝わっているかどうか」「どのように感じてもらっているか」を肌で直に感じることができました。

ランチタイム・コンサートということで、来場の皆さんには昼食をとりながら友人同士で気軽に楽しんでもらえたように思います。その中に、コンサートの告知活動をしていた時に声をかけた他学部の学生さんが、友人を誘って聴きに来てくれているのに気付きました。自分の足を使って、自分の言葉で伝えると、相手に気持ちが伝わり、聞きに来てもらうことができるのだと実感できて、大変うれしく思いました。

後日、卒業生の方から「自分の子どもの学校にも来てほしい」という話しを頂くなど、このコンサートを企画しなければ起こることのなかった出会いもありました。

反省点としては、チラシやポスターの準備に思ったより時間がかかったことです。本番の2ヵ月前には一度津上先生にチェックしてもらえるようにしなければならないと思いました。また、今回は7月4日の「子どものための七夕コンサート」から日数が2週間しかないというスケジュールでしたが、やはり前日には通してリハーサルをすることが必要なので、各自それを踏まえて準備するべきだったと思います。

第1回ということもあり、どのような様子になるか想像がつかなかったのですが、今回気付いた点や反省点を活かして、第2回のコンサートにつなげていきたいと思います。

(松井るみ・記)

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