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2017年度アウトリーチ活動記録

2017年6月2日
西宮市立門戸幼稚園

6 月2日(金)10 時15 分から西宮市立門戸幼稚園(西宮市門戸東町3 -25 、園長・阿部久美先生)にて園児対象の「あじさいコンサート」(45分)を行いました(ピアノ・渡部里紗、声楽・上野緑、高橋輝)。  「一緒に体を動かしたり歌ったりしながら音楽を楽しむ」ことをテーマに、クイズも交えて梅雨の季節らしいプログラムを考えました。

 始めに、幼稚園で普段から歌っていると聞いた久石譲の〈さんぽ〉を皆で歌いました。思っていたよりもずっと元気に園児たちが歌ってくれて、私たちもうれしかったです。

 演奏者の紹介をした後、ピアノの鍵盤の数でクイズをしました。1鍵ずつ弾いて見せるとみんな一生懸命聴いてくれて、3択から答えを選んで手を挙げてくれました。楽器紹介に続いて、ピアノ独奏でラフマニノフ作曲〈音の絵のエチュード〉を演奏。園児にはむずしいかもしれないと心配していましたが、集中して聴いてくれました。続いて木下牧子作曲〈風を見た人〉を独唱すると、子どもたちも聴き入ってくれました。  中山晋平作曲〈あめふり〉では、まずは小さな声で、次に大きな声でと強弱の変化をつけながら歌って、一緒に音楽を楽しみました。

 アクティビティとしてフランス民謡〈きらきら星〉でリズム遊びをしました。少しむずかしいリズムにもチャレンジしましたが、園児たちも一生懸命取り組んでくれました。  ロッシーニ作曲〈猫の2重唱〉では、小道具を使って雨の日のストーリーを演出しました。  皆で体をほぐす体操をしてから、童謡の〈かたつむり〉を一緒に歌い、用意していた虹の絵を披露して、坂田修作曲〈にじのむこうに〉を歌いました。

 最後に、やなせたかし作曲〈手のひらを太陽に〉を会場の皆で一緒に歌って、盛り上がって終えることができました。  私たちの今年度初めてのアウトリーチ実習でしたが、子どもたちが別れ際に「また来てね!」と言ってくれてとてもうれしかったです。子どものパワーと音楽のパワーを改めて感じることができました。        

(渡部里紗・記)

2017年9月29日
西宮市立鳴尾北幼稚園

 9月29日(金)11時から、西宮市立鳴尾北幼稚園(西宮市花園町10-20、園長・河崎祥子先生)遊戯室にて、園児を対象に「秋色ハーモニー」と題したコンサート(40分)を行いました(ピアノ・松本祐佳、太田春菜、声楽・高橋輝、種村ひかり、フルート・橋本詩織)。

 「秋を感じられる」「子どもたちが学びを得ながら飽きずに楽しめる」をねらいとして、プログラムを考えました。  入場後、ハロルド・アーレン作曲〈虹の彼方に〉をピアノとフルートをバックに独唱して、コンサートへの入口としました。続いて音色紹介も織り交ぜて、ヘンリー・クレイ・ワーク作曲〈大きな古時計〉をフルートで独奏しました。 次は渡辺茂作曲〈ふしぎなポケット〉の独唱で、楽しい雰囲気を作ります。手作りの大きなポケットから次々とクッキーが出てくると、園児たちからも笑顔がこぼれます。ハーモニーのよさを感じてもらおうと、フランク・チャーチル作曲〈狼なんかこわくない〉をピアノ連弾で、さらに小林秀雄作曲〈まっかな秋〉などの秋の童謡が詰まった〈秋メドレー〉を二重唱で歌いました。

今度はピアノに着目し、鍵盤の数のクイズで園児とのコミュニケーションを図った上で、ショパン作曲〈幻想即興曲〉をピアノ独奏しました。技巧的な演奏に子どもたちも目が釘付けになっていました。 ここからは会場の子どもたちに加わってもらって、〈大きな栗の木の下で〉を振りつきで歌いました。3種の動物に例えて速さを設定し、遅いテンポや速いテンポへといろいろに変えていくと、園児たちは音を聴いてうまく合わせて、ゲーム感覚で楽しんでくれて、こちらもうれしくなりました。〈童謡メドレー〉を歌った後、鳴尾北幼稚園の園歌を全員で元気に歌いました。いずみたく作曲〈手のひらを太陽に〉をアンコールとして、コンサートを締めくくりました。

園児たちとの距離が近く、素直な反応を間近に感じながら、温かい雰囲気で実習を終えられたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

(太田春菜・記)

2017年11月4日
野木病院

 11月4日(土)13時45分から医療法人社団佳生会 野木病院 サービス付き高齢者向け住宅「あけの」(兵庫県明石市魚住町長坂寺千3-1)にて「オータム・コンサート〜ピアノと歌による愛の調べ〜」(60分)を行いました(ピアノ・城ケ崎彩圭、太田春菜、声楽・糸田麻里絵、種村ひかり)。

 今年度から野木病院に新しくグランド・ピアノが設置されたので、その魅力が生かせるようなプログラムをめざしました。 まずビゼー作曲の歌劇《カルメン》より〈前奏曲〉をピアノ連弾で華々しく奏で、続いて〈ハバネラ〉を独唱して、オペラの世界を楽しんで頂きました。次はピアノの柔らかい音色を生かして、ブラームス作曲《ワルツ》 作品39より第15番〈愛のワルツ〉を連弾しました。モーツァルトの歌劇《フィガロの結婚》より〈マルチェリーナとスザンナの二重唱〉は演技付きで歌ったので、楽しんで聴いて頂くことができました。 ここで、音楽を使った頭の体操をして盛り上がりました。

続いては、聴きなじみのあるドビュッシー作曲《ベルガマスク組曲》より第3曲〈月の光〉をピアノ独奏で、シューマン作曲《ミルテの花》作品25より〈献呈〉を独唱で演奏。後奏に〈アヴェ・マリア〉の旋律が出てくることもお話ししました。同じくシューマン作曲《幻想小曲集》作品12より第6番〈寓話〉をピアノ独奏したところ、初めて聞く方も多かったようですが、緩急のあるメロディーに耳を傾けて下さいました。次に演奏したブラームスの《ハンガリー舞曲》より第五番には、興味を持った方があって、終演後に「何て曲名だった?」と声をかけて頂きました。 外国の曲が続いたので、次は日本の歌です。山口景子編曲《秋メドレー》(まっかな秋〜ちいさい秋みつけた〜村祭〜紅葉)を二重唱でお聞かせした後、〈赤とんぼ〉〈里の秋〉〈ふるさと〉の3曲を皆様と一緒に歌って、会場が1つになる醍醐味を味わいました。

アンコールには、祈りを込めて〈アメイジング・グレイス〉を歌いました。 退場の際には、温かい拍手と共に「また来てね」と声を掛けて頂いて、とてもうれしかったです。皆様と一緒に音楽の一時を過ごせたことに感謝します。

(種村ひかり・記)

2017年11月9日
兵庫中央病院

11月9日(木)14時から国立病院機構兵庫中央病院(三田市大原13-4)にて、「歌とピアノによる、秋のスペシャル・コンサート」(45分)を行いました(声楽・糸田麻里絵、高橋輝、種村ひかり、ピアノ・城ヶ崎彩圭、太田春菜)。

今回は、愛と秋をテーマに、有名なクラシック曲と、昔からなじみのある童謡を盛り込んだプログラムにしました。 まず、ビゼー作曲のオペラ《カルメン》より〈前奏曲〉をピアノ連弾で演奏し、続いて同オペラより〈ハバネラ〉を独唱しました。次に、ブラームス作曲《16のワルツ》作品39より「愛のワルツ」とも呼ばれる第15番をピアノ連弾で披露しました。

ここで雰囲気を変えて、モーツァルト作曲のオペラ《フィガロの結婚》より〈スザンナとマルチェリーナの二重唱〉を日本語で歌いました。衣装を役柄にふさわしいものに替えて、お芝居もつけたので、視覚的にも楽しんで頂けたと思います。

次に、アクティビティです。渡辺茂作曲〈ふしぎなポケット〉を使って、歌いながら濁音では手を叩き、半濁音では膝を叩くというリズム遊びをしました。ちょっと難しいなという顔の方もいましたが、それでも皆さん、楽しんで参加して下さいました。 再び演奏です。ピアノ独奏でドビュッシー作曲《ベルガマスク組曲》より第3番〈月の光〉を、独唱でシューマン作曲《ミルテの花》作品25より〈献呈〉を演奏しました。次に、山口景子編曲の《秋メドレー》で小林秀雄〈まっかな秋〉、中田喜直〈ちいさい秋みつけた〉、南能衛〈村祭〉、岡野貞一〈紅葉〉を二重唱で歌いました。

最後に、皆さんと軽くストレッチをして、歌う前の準備体操をしてから、山田耕筰作曲〈赤とんぼ〉、岡野貞一作曲〈ふるさと〉を一緒に歌って締め括りとしました。アンコールには、ジョン・ニュートン作詞〈アメイジング・グレイス〉を三重唱で歌いました。  演奏中は、お客様の笑顔があちこちで見られ、感動で涙を流す方もあって、音楽の力を改めて実感することができました。終演後には「ありがとう」という言葉をたくさんの方から頂いて、私たちにとっても心温まる時間となりました。

(糸田麻里絵・記)

2017年12月15日
雲雀丘学園小学校

12月15日(金)、雲雀丘学園小学校(宝塚市雲雀丘4-2-1、音楽教諭・山本雅子先生、岡村圭一郎先生)で、4年生4クラスを対象とした実習(各40分)を行いました(ピアノ・松本祐佳、渡部里紗、 声楽・糸田麻里絵、種村ひかり、上野緑)。

「モーツァルトのアンサンブル」をテーマに、モーツァルトの作品からアンサンブルのおもしろさが伝わる曲を選んで、最後にクリスマス・ソングを組み込みました。独唱から五重唱までと、多彩な編成の歌を展開して、アンサンブルでは心を合わせて演奏することが大切だということを全体を通して伝えました。 最初に、オペラ《フィガロの結婚》より二重唱〈どうぞお先に、美しい奥様〉を演技つきのイタリア語でミニ上演しました。衣装をつけて登場したスザンナ役が、お芝居でこの曲に至る状況を説明し、演奏中には日本語訳の吹き出しを1フレーズ毎につけて、オペラの世界を楽しんでもらえるよう工夫したので、曲の内容もよく伝わったと思います。

次にピアノ連弾〈ソナタ〉K.381を演奏。モーツァルトがお姉さんと連弾するために書いたと言われている曲と説明しました。 アクティビティでは、〈鏡のカノン〉の一部をキーボードと児童のリコーダーとでアンサンブルしました。2人1組になって、1つの楽譜を上と下から見て同時に演奏する曲なので、人と一緒に演奏するという実感をしっかり持つことができたと思います。1時間目はここで手間取ってしまい、後半のプログラムを割愛する形になったので、次の時間から改善を重ねていきました。4時間目には、次の独唱〈静けさがほほえみながら〉も含めて、すべてのプログラムをきれいに収めることができました。

三重唱の〈アヴェ・ヴェルム・コルプス〉では、音楽教諭の岡村圭一郎先生がバリトンで助演して下さいました。先生の歌う姿に、子どもたちも興味津々で聴いてくれました。 クリスマス・ソングは、五重唱の〈ひいらぎかざろう〉の後、2曲を皆で歌いました。〈きよしこの夜〉では2番にオブリガートを加え、〈ジングル・ベル〉では洒落たアレンジのピアノ伴奏とベルでより華やかに歌い上げます。クラス毎の違いや時間配分の大切さを学んで、意義深い実習となりました。

(上野緑・記)

2018年3月1日
東はりま特別支援学校

3月1日(木)13時から、東はりま特別支援学校(兵庫県加古郡播磨町北古田1丁目17番17号、音楽教諭・神田幹子先生)体育館にて高等部3年生を対象に「名曲の調べ」と題してコンサート(50分)を行いました(ピアノ・渡部里紗、松本祐佳、声楽・上野緑、糸田麻里絵)。 自閉症やダウン症などの生徒が多く、演奏会を聴きに行く機会が少ないと伺い、コンサート形式で名曲をたくさん聴いてもらって一緒に楽しむことをねらいとして、プログラムを構成しました。

まず初めに、プッチーニ作曲のオペラ《ジャンニ・スキッキ》から〈私のお父さん〉をソプラノ独唱で演奏してコンサートの幕開けとしました。続いて事前にリクエストを頂いたドビュッシー作曲の〈月の光〉をピアノ独奏で演奏。次は、ヨハンシュトラウス一世作曲の〈ラデツキー行進曲〉を連弾で演奏し、曲中に生徒の皆さんにも強弱に合わせて手拍子で参加してもらいました。参加型はとても盛り上がり、会場の空気感も温かくなったように感じました。

次は、ソプラノ独唱でシューマン作曲〈献呈〉、続いてピアノ独奏でショパン作曲〈華麗なる大円舞曲〉を演奏しました。次は、ミュージカル映画《サウンド・オブ・ミュージック》の中に出てくる〈ひとりぼっちの羊飼い〉を三重唱で演奏しました。ピアノ伴奏に加え、踊りや、羊飼いが一人ずつ増えて登場していく演出なども披露し、生徒たちも釘付けで楽しんでいる様子でした。次に、〈どこかで春が〉〈春が来た〉〈朧月夜〉〈春〉といった、春の歌を詰め込んだ《春メドレー》を二重唱で演奏して、春の訪れを感じてもらい、続けて会場の皆さんと一緒に〈世界に1つだけの花〉と東はりま特別支援学校の校歌を歌いました。皆元気よく歌ってくれて、笑顔いっぱいの会場になりました。

最後に、いのちの大切さや生まれてきたことの素晴らしさを感じてもらいたいというメッセージを込めて、村松崇継作曲〈いのちの歌〉を二重唱で演奏しました。 元気で明るく素直な子が多い印象で、反応が身近に感じられとてもうれしく思いました。音楽で心が通じ合えたと思える瞬間を感じ、幸せな時間でした。        

(松本祐佳・記)

2018年3月8日
刀根山病院

3月8日(木)独立行政法人国立病院機構刀根山病院(豊中市刀根山5丁目1番1号)1階プレイルームで、「春の訪れコンサート」(60分)を行いました(ピアノ・城ケア彩圭、太田春奈、松本佑佳、声楽・糸田麻里絵、高橋輝、種村ひかり)。曲目は、今回のテーマ「春の訪れ」にあわせて、春を感じられる曲や温かく楽しい曲を選びました。

まずは、山口景子作曲〈春メドレー〉(二重唱)で、春の童謡をよく耳にするものとは一味違う美しいハーモニーで始め、続いて2曲目に、フォーレ作曲の組曲《ドリー》より第1曲〈子守歌〉(ピアノ連弾)で、優雅な曲を楽しんで頂きました。3曲目は少し雰囲気を変えて、松任谷由美作曲〈赤いスイートピー〉をピアノ独奏でお送りしました。

4曲目は、モーツァルト作曲のオペラ《フィガロの結婚》より〈スザンナとマルチェリーナの二重唱〉でオペラの雰囲気を楽しんで頂けるようにオペラのけんかのシーンを再現しました。  アクティビティでは会場全体で簡単なオリジナル体操を交えた〈ラジオ体操〉をピアノ演奏に合わせて行いました。  体をほぐした後の5曲目は、グノー作曲のオペラ《ロミオとジュリエット》よりジュリエットのアリア〈わたしは夢に生きたい〉(独唱)、6曲目は千原英喜作曲〈はっか草〉(独唱)と曲調の全く違う2曲を配置しました。

7曲目は少し雰囲気を変え、ビゼー作曲のオペラ《カルメン》より〈前奏曲〉(ピアノ連弾)を明るく華やかにお届けしました。続いて8曲目は、同じく《カルメン》より〈ジプシーの唄〉(独唱、踊り)をオペラの雰囲気を出すためにフラメンコとともにお送りしました。フラメンコをとても喜んで頂けたようでした。 9曲目は、ドビュッシー作曲〈月の光〉(ピアノ独奏)で美しいピアノ曲をお届けしました。 最後は、《みんなでうたおう》と題し、〈さくらさくら〉〈春の小川〉〈ふるさと〉の3曲を会場全体で歌いました。

メンバー紹介をした後、アンコールを頂けたので、見岳アキラ作曲〈川の流れのように〉を会場の皆様と一緒に歌いました。 来てくださった方の中には、毎年楽しみにしてらっしゃる方もあったようで、それは、今までこの会場でコンサートを行ってきた先輩方のお力です。私たちが行ったものも、そうやって後輩たちに引き継いでいけることを願っています。        

(城ヶ崎彩圭・記)

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