藏中さやか 教授

自己紹介:

嘱目の景を詠ずるものから題詠中心の時代へ―平安中期以降、和歌は与えられた歌題の意に沿って詠まれることが中心になりました。現在もっとも関心があるのは、個々の歌題の作成法、定数歌や歌会における歌題の組み合わせ方など歌題そのもののもつ問題や、それらをどのような場でどのように詠んだのかという点、またその際、歌学書といわれる諸書がどのように機能したのかという点です。その他、広く中古、中世に成立した作品とそれらが近世の注釈書中でどのように扱われているのか、という問題にも心を寄せています。

メールアドレス kuranaka@mail.kobe-c.ac.jp

担当科目:日本文学演習

業績:

  • 『題詠に関する本文の研究 大江千里集・和歌一字抄』(単著、おうふう、2000年)
  • 『和歌一字抄』研究会編『校本 和歌一字抄 付資料・索引』(共著、風間書房、2004年)  
  • 「「古き詞」へのいざない―『和歌一字抄』、『袋草紙』証歌群をめぐって―」(藤岡忠美先生喜寿記念論文集刊行会編『古代中世和歌文学の研究』和泉書院、2003年)
  • 「建礼門院右京大夫集と隆信の「むさしあぶみ」―『伊勢物語』歌詞の展開―」(片山享編『日本文芸論叢』和泉書院、2003年)
  • 田中登・山本登朗編『平安文学研究ハンドブック』(項目執筆、和泉書院、2004年)