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2013年度アウトリーチ活動記録

2013年12月11日
雲雀丘学園小学校

12月11日(水)午前、雲雀丘学園小学校(宝塚市雲雀丘4の2の1、音楽教諭山本雅子先生、岡村圭一郎先生、藤原道代先生)の講堂で4年生4クラスを対象にアウトリーチ実習を行いました(ハープ・田中茜、小原彩乃、寺澤彩、フルート・山川美和、声楽・山田絵梨香)。

今回の実習は「聴いて感じよう!触って感じよう!楽器の女王ハープ」というテーマで、なじみのないハープという楽器を身近に感じ、深く知ってもらうことを目的にプログラムを考えました。

まず、パッヘルベルの《カノン》をハープ二重奏で演奏しました。クラシックの中でも有名な曲ということもあり、「これ知ってる!」という声が会場から聞こえてきました。

次に、楽器の構造を配布資料と実演で説明し、その際、視覚的にも分かりやすいように工夫しました。その上でサルツェードの〈夜の歌〉をハープ独奏で演奏しました。この曲は爪で弦を鳴らしたり、ハープの胴を手で叩いたりする特殊奏法が満載で、生徒たちもびっくりしつつ興味津々の様子でした。

ハープはアンサンブルも得意な楽器であることを知ってもらうため、ビゼーの《アルルの女》より〈メヌエット〉をフルートとの二重奏で演奏しました。続いてマスカーニの〈アヴェ・マリア〉を、フルート、ハープ、声楽という私たちのアンサンブルに合わせて、生徒たちにリコーダーで旋律を吹いてもらって一緒に演奏しました。初めての試みで、最初のクラスではなかなかコツを掴むのがむずかしかったのですが、タイミングよく声掛けすると生徒たちの集中度も上がりました。一生懸命吹いてくれる生徒たちと合わせるのは、楽しいひとときでした。

最後に、生徒全員に1人ずつハープを体験してもらいました。ハープは初めての生徒がほとんどで、うれしそうに体験してくれたのが印象的でした。

各45分で4クラスを続けて実施するのは、思ったより体力の要ることでしたが、回を重ねる度に私たちもいろいろと学ぶことができました。実施前には、小学生向けに少し踏み込んだ内容の楽器紹介をする練習に苦労しましたが、どのクラスも生徒たちの反応がよくて、とてもうれしかったです。この体験を今後の演奏活動にも活かしていきたいと思います。

(田中茜・記)

2013年11月29日
大阪市立総合医療センター

11月29日(金)14時半から大阪市立総合医療センター(大阪市都島区都島本通2‐13‐22)さくらホールで「ウィンター・コンサート」(45分)を行いました(ソプラノ・山田絵梨香、ホルン・増田明日香、フルート・廣瀬紀衣、山川美和、ハープ・田中茜、ピアノ・山本里紗)。

ふだん病院の中では感じにくい「季節感」や「豊かな時間」をキーワードに、日本の歌なども取り入れて、お客様との一体感を大切に一緒に楽しんで頂けるコンサートをめざすと共に、グランド・ピアノのある環境を活かしたプログラムを皆で考えました。

オープニングでは、これから私たちの演奏を通していろんな世界をのぞいて頂きたいという思いを込めて、アーレン〈虹の彼方に〉を全員で演奏しました。次にサン=サーンスのハープ曲〈ファンタジー〉を演奏し、ふだん耳にすることのないハープの魅力に触れて頂きました。かわいらしく賑やかな子どもたちの様子を描いたチャイコフスキーの組曲《くるみ割り人形》より〈行進曲〉を器楽アンサンブルで演奏したところ、前の席で聴いていた女の子の表情が変わるのが見えてうれしく思いました。

再びハープが登場し、デラックア〈ヴィラネル〉をソプラノとのアンサンブルで演奏しました。立派なグランド・ピアノの音色をさくらホールに響かせようと、ドビュッシー作曲《前奏曲集》第1巻より〈亜麻色の髪の乙女〉をピアノ独奏で演奏した後、ソプラノ、ホルン、フルート2本、ピアノで山口景子編曲《秋メドレー》(まっかな秋〜ちいさい秋みつけた〜村祭〜紅葉)を演奏しました。紅葉は一緒に口ずさんでくださる方もあって、日本の歌の大切さを改めて感じました。

フルート二重奏によるエルガー〈愛の挨拶〉に合わせて会場の皆さんに体をほぐしてもらった後、中村八大〈上を向いてあるこう〉と文部省唱歌〈故郷〉を皆さんと一緒に歌って、会場が一つになった気分になりました。

アンコールには、少し早目のプレゼントとしてバーリン〈ホワイト・クリスマス〉をメンバー全員で演奏しました。

演奏中はあちこちでお客様の笑顔が見られましたし、終演後、病室に帰られる患者さんたちをお見送りした際には声をかけて下さる方も多く、聴いて下さった方々の心に少しでも私たちの音楽が届いたことをうれしく思いました。

(廣瀬紀衣・記)

2013年11月12日
西宮市立春風幼稚園

11月12日(火)10時から西宮市立春風幼稚園(西宮市今津野田町2‐6)のホールにて園児を対象とする「きいて、うたって、秋のきらきらコンサート」(40分)を行いました。出演は、田中茜(ハープ)、増田明日香(ホルン)、山田絵梨香(声楽)、廣瀬紀衣(フルート)、山川美和(フルート)、松尾璃奈(ピアノ)、山本里紗(ピアノ)の7名です。

「クラシックって楽しい」と子どもたちにも親しみをもってもらえるようにプログラムを考えました。

コンサートの幕開けは、アーレン作曲〈虹の彼方に〉を歌とピアノ、フルート、ホルン、ハープで演奏し、続いてそれぞれの楽器を紹介しました。園児にも楽器の名前を質問するなど、対話を大切にしながら進めました。

次は、モーツァルト作曲〈きらきら星変奏曲〉。先ほど紹介した楽器からどんな音が聴こえてくるのか、耳を澄ませて聴いてもらいました。

次はマスカーニ作曲〈アヴェ・マリア〉。歌とハープとフルートの演奏です。ゆったりとした曲の次は、チャイコフスキー作曲《くるみ割り人形》より〈行進曲〉です。この曲では、子どもたちが行進したり飛び跳ねたりする様子をイメージしながら聴いてもらいました。

次はアクティビティーで鈴木翼作曲〈かみなりどんがやってきた〉です。歌に合わせて頭やおへそなど隠す部分が増えていきます。出演者は全員、手作りの鬼の角をつけて園児たちの中に入って混じりました。

みんなでしっかり声を出した後、久石譲作曲〈さんぽ〉を元気よく合唱しました。次はアンダーソン作曲〈ワルツィング・キャット〉で猫の鳴き声を子どもたちにも一緒にまねてもらいました。出演者は全員猫耳をつけて参加。クラシックにも楽しくておもしろいものがたくさんあると感じてくれたことと思います。美しいメロディーの曲としてドビュッシー作曲《前奏曲集第一集》より〈亜麻色の髪の乙女〉をピアノ・ソロで演奏。

最後は、春風幼稚園園歌をピアノとフルートによる伴奏で皆で一緒に歌いました。曲だけでなく司会の内容も工夫することで、園児たちはクラシックの演奏にも耳を傾けてくれたと思います。

(山本里紗・記)

2013年10月11日
国立病院機構兵庫中央病院

10月11日(金)14時半から国立病院機構兵庫中央病院(三田市大原1314)3階デイルームにて45分間のオータム・コンサートを行いました。(ホルン・増田明日香、ハープ&ピアノ・田中茜、フルート・廣瀬紀衣、山川美和、声楽・山田絵梨香、ピアノ・山本里紗)。

まずは出演者全員でアーレン作曲〈虹の彼方に〉を演奏し、続く挨拶では「虹の向こうにはすばらしい世界が待っている」という歌詞から、今日は私たちの演奏でいろいろな音楽の世界をのぞいてほしいと伝えました。

次にハープ独奏でサン=サーンス作曲〈ファンタジー〉を演奏し、ふだん聴くことの少ないハープの音色を楽しんで頂きました。雰囲気を変えてピアノ、フルート2本、ホルンのアンサンブルでチャイコフスキー《くるみ割り人形》より〈行進曲〉。色々な楽器を前に目移りしている患者さんの様子が印象的でした。

続いてマスカーニ〈アヴェ・マリア〉をハープとフルートの伴奏で独唱しました。次はピアノ、フルート2本、ホルン、声楽の5人で〈まっかな秋〉〈ちいさい秋みつけた〉〈村祭〉〈もみじ〉の《秋メドレー》を演奏。患者さんも自然に口ずさんで下さって、季節感を感じて頂けたようです。ここでフルート2本の〈愛の挨拶〉に合わせて会場の皆さんと軽く体操をしました。

体が気持ちよくほぐれたところで、〈見上げてごらん夜の星を〉〈上を向いて歩こう〉〈故郷〉を会場の皆様と一緒に歌いました。多くの方が歌って下さって会場に一体感が生まれました。

終演後にアンコールを頂き、リクエストに応えて《秋メドレー》をもう一度演奏し、皆さんにも歌って頂きました。

病院という閉じられた空間だからこそ季節感を味わって頂きたいと考えて、日本の歌も取り入れ、患者さんと一緒に楽しめるプログラムを構成しました。演奏を患者さんが聴いて下さっていることを強く感じると共に、私たちの演奏で何か感じて下さっていることが見ていて伝わってくる演奏会となったことをうれしく思っています。

(山川美和・記)

2013年6月21日
兵庫県立芦屋特別支援学校

6月21日(金)本学めじラウンジで、兵庫県立芦屋特別支援学校在宅訪問部の小学生3人を対象に「初夏のさわやかコンサート」(30分)を行いました。実習メンバーは、山田絵梨香(声楽)、山川美和、鈴木晴子(フルート)、松尾璃奈(ピアノ)、田中茜(ハープ)の5人です。普段外に出ることのできない子どもたちに季節感を味わってもらおう、生の音楽を聴いて、楽器にも触れてもらおうと考えて、プログラムを組みました。

まず、フルート二重奏とピアノ伴奏でヨハン・シュトラウス一世作曲の〈ラデツキー行進曲〉を演奏しました。次に、フルート、ハープ、声楽によるマスカーニ作曲〈アヴェ・マリア〉で美しい響きを味わってもらいました。

続く楽器体験コーナーでは、自分の力で手を動かすことが困難な子どもたちにどのように楽器の良さを伝えるか、工夫が必要でした。ハープやフルート等、初めて触る楽器の音にびっくりしながらも、音を感じてくれている姿が印象的でした。

その後、ハープとフルートでビゼー作曲のオペラ《カルメン》より〈間奏曲〉を演奏し、先ほど触れた楽器のそれぞれの音色に耳を傾けてもらいました。

次に、寺山修司作詞、大中恩作曲の〈かなしくなったときは〉を独唱しました。詩の内容は深く重いもので、演奏するには勇気が要りました。しかし、みなさんはまっすぐに演奏者を見て、聴いて下さいました。その様子から、この曲を演奏する際にめざしていた「人の心に染みる演奏」ができたのではないかと思います。

最後に、アゴゴ等の簡単な小物楽器を紹介して触れてもらい、それらを叩いてもらいながら〈幸せなら手を叩こう〉を今回のコンサートに合わせたバージョンで演奏しました。続けて季節の歌〈たなばたさま〉と、最後に芦屋特別支援学校の校歌を、みんなで歌いました。アンコールの声が掛かるほど喜んで頂くことができました。

当日は付き添いのご家族(4名)や引率の先生3名(木田祐子先生、千葉成子先生、藤原妙子先生)にも助けて頂いて、子どもたちとの交流を実現することができました。

私たちにとって初めてのアウトリーチ実習でしたので、プログラムの組み方などで悩んだ部分もありましたが、実習のいいスタートを切れたと思います。

(田中茜・記)

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