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2014年度アウトリーチ活動記録

2014年3月5日
国立病院機構刀根山病院

 3月5日(木)14時から、国立病院機構刀根山病院(豊中市刀根山5丁目1―1)B棟2階ホールにて「春色コンサート」(60分)を行いました(声楽・寺脇優子、城井礼衣子、三木理花絵、フルート・鈴木晴子、ピアノ・今川裕美、上田美幸、中川真帆)。

 私たちの音楽を通して、春の暖かさをお届けしたいという思いで取り組みました。まず出演者全員でマクガイア&スパークス〈グリーン・グリーン〉を歌った後、プッチーニのオペラ《ジャンニ・スキッキ》より〈私の大好きなお父さん〉をソプラノのソロで演奏。次にブラームスの《ワルツ》作品39より第1、11、15番をピアノ連弾で演奏し、3つのワルツの雰囲気の違いを楽しんで頂きました。

 次に、岡野貞一〈春の小川〉をバックに、深呼吸や手を伸ばしたり首を回したりする体操を会場の皆様と行いました。身体が少しほぐれたところで、季節の歌を3曲、中田章〈早春賦〉、岡野貞一〈春の小川〉、滝廉太郎〈花〉をお客様と一緒に歌い、春を感じて頂きました。続いて大島ミチル〈風笛〉をフルート独奏で演奏。演奏前にインタビュー形式でフルートの豆知識を紹介したところ、お客様の反応がとてもよくて、お客様との距離が一気に縮まったように感じました。

 ブラームス《ハンガリー舞曲集》第5番をピアノ連弾で、モンティ〈チャルダッシュ〉をフルート独奏で演奏し、ハンガリーの民族的な音楽を楽しんで頂きました。次に、春メドレー〈どじょっこふなっこ・春が来た・この道〉をフルート、ソプラノ、ピアノのアンサンブルで演奏した後、石若雅弥の〈わたしと小鳥とすずと〉をソプラノ独唱で演奏。金子みすゞの詩の歌とあって、興味をもって聞いて下さいました。最後に、岡野貞一〈ふるさと〉、中村八大〈上を向いて歩こう〉をお客様と一緒に歌って、コンサートの締めくくりとしました。

 今回の実習が今年度の最後で、一年間の集大成の場でした。出演者が1人、就職先の研修で出られなくなったのは残念でしたが、メンバーみんなで積み上げてきたものを出せるように心を1つにして演奏しました。 会場の皆様から温かい笑顔や拍手、言葉を頂いたからこそ、音楽を通してお客様と1つになれたと思います。

(中川真帆・記)

2014年12月17日
雲雀丘学園小学校

 12月17日(水)、雲雀丘学園小学校(宝塚市雲雀丘4―2―1)の音楽室で、4年生の4クラスを対象にアウトリーチ実習(各40分)を行いました(ピアノ・今川裕美、中川真帆、上田美幸、声楽・城井礼衣子、寺脇優子)。

 今回は「楽器の王様!ピアノの魅力を知ろう!」というテーマで、まずバリー・マクガイア、ランディ・スパークス作曲〈グリーン・グリーン〉を歌とピアノで演奏しました。  次にピアノソロで時代の違う2曲、モーツァルトの〈キラキラ星変奏曲〉より主題と3つの変奏と、プロコフィエフの《ロミオとジュリエット》組曲より第6番を演奏。初期の「フォルテ・ピアノ」から今の「モダンピアノ」への進化の歴史を話した上で、生徒全員にピアノの中を覗いてもらったり、用意した模型で音が鳴る仕組みを見てもらったりしました。この模型には生徒も先生も興味津々で盛り上がりました。  続いてオッフェンバックの《天国と地獄》より〈序曲〉をピアノ連弾で演奏し、ソロとの迫力の違いを感じてもらいました。

 次に、想像しながら曲を聴くことで、ピアノの表現の可能性を知ってもらいました。曲はサン=サーンスの《動物の謝肉祭》より〈亀〉と〈カンガルー〉で、生徒たちは曲が表している動物の動作等を聴き取って、自分の意見を積極的に発表してくれました。いろんな意見が出ておもしろかったです。

 主役だったピアノがここからは伴奏に回ります。アンドリュー・ロイド・ウェバーの〈ピエ・イエズ〉を2重唱で演奏した後、みんなで一緒に〈ジングル・ベル〉〈きよしこの夜〉〈あわてんぼうのサンタクロース〉を歌いました。曲に合わせて身体も動かし、鈴とタンブリンも入れて、楽しく歌うことができました。 それぞれ雰囲気は違いましたが、4クラスとも素直で反応がよく話し易くてやり甲斐がありました。

今回の実習では、音楽の山本雅子先生、岡村圭一郎先生、藤原道代先生を始め、各クラスの担任の先生方が協力してくださったお陰で、このプログラムをよい形で実施することができました。この経験を今後に活かしていきたいです。

(上田美幸・記)

2014年11月29日
社団法人佳生会 野木病院

 11月29日(土)13時45分から、社団法人佳生会 野木病院(兵庫県明石市魚住町長坂寺1003−1)にて「オータムコンサート」(45分)を行いました(ソプラノ・城井礼衣子、寺脇優子、ピアノ・上田美幸、中川真帆)。

 今回は、身近な秋の曲からクラシックの曲まで、幅広い音楽をお客さんと一緒に楽しみたいという思いでプログラムの構成を考えました。 始めに、マクガイア&スパークス作曲〈グリーン・グリーン〉(声楽、ピアノ)を出演者全員で演奏して幕開けとしました。

 次に、モーツァルトの作品を2曲、〈きらきら星変奏曲〉よりテーマと3つの変奏(ピアノ)と、《モテット》「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」より〈アレルヤ〉(声楽、ピアノ)とを演奏しました。モーツァルト独特の華やかで軽やかなメロディに耳を傾けて頂きました。次は雰囲気をがらっと変えて、村松崇継作曲〈いのちのうた〉(声楽、ピアノ)。いのちを授かり、その大切さを日々感じる毎日、今この場にいられることに感謝しつつ演奏しました。

ここで軽い体操を挟み、身体が少しほぐれたところで、小林秀雄作曲〈真っ赤な秋〉、山田耕筰作曲〈赤とんぼ〉、岡野貞一作曲〈紅葉〉の3曲を皆さんと一緒に歌い、秋を実感して頂きました。 その後は、ブラームスのピアノ連弾を2曲、《ハンガリー舞曲集》より第1番と《ワルツ》作品39より第1、11、15番とを演奏しました。

最後は中村八大作曲〈上を向いて歩こう〉と岡野貞一作曲〈ふるさと〉を皆さんと一緒に歌い、コンサートの締めくくりとしました。 今回のコンサートは、「一緒に音楽を楽しむ」ことに重点を置いたので、皆で一緒に歌うプログラムを多く取り入れました。一緒に歌って頂けるか不安な部分もありましたが、会場を見渡すと、たくさんの方が笑顔で歌って下さっていて、ほっとしました。

アットホームな和やかな雰囲気を作ってコンサートを盛り上げてくださった病院関係者の皆さん、職員の方々、そしてお客様に感謝します。ありがとうございました。

(城井礼衣子・記)

2014年11月20日
神戸市立医療センター中央市民病院

 11月20日(木)神戸市立医療センター中央市民病院(神戸市中央区港島町4―6)の院内コンサート(40分)に出演しました(ピアノ・中川真帆、上田美幸、フルート・鈴木晴子、声楽・城井礼衣子、寺脇優子)。身近な秋の音楽からクラシックまで、様々な音楽を皆様と一緒に楽しみたいという思いで取り組みました。

 始めに顔見せを兼ねてマクガイア&スパークス作曲の〈グリーン・グリーン〉を出演者全員で演奏しました。 挨拶の後、モーツァルト作曲〈アレルヤ〉を演奏し、クラシックに触れて頂くと同時に華やかな空気をつくりだすことができました。次に村松崇継作曲〈いのちの歌〉を演奏しました。

 対照的な雰囲気の曲でしんみりとした後、山田耕筰作曲〈赤とんぼ〉をバックに、皆様と一緒に深呼吸や手を挙げた
り伸ばしたりする体操を行いました。体をほぐして歌う準備ができたところで、季節の歌を3曲、〈赤とんぼ〉、小林秀雄作曲の〈真っ赤な秋〉、岡野貞一作曲の〈紅葉〉を皆様と一緒に歌って楽しみました。次にブラームス作曲《ワルツ》作品39より第1、11、15番をピアノソロ、ブラームス作曲の〈ハンガリー舞曲集 第5番〉をピアノ連弾で演奏し、最近の曲である大島ミチル作曲の〈風笛〉をフルート・ソロで演奏しました。

 最後に、中村八大作曲〈上を向いて歩こう〉、岡野貞一作曲〈ふるさと〉を会場の皆さんと歌って、再び一緒に楽しむことができました。 時間に余裕があったので、お客様からのリクエストに応えて〈赤とんぼ〉を歌いました。

 終演後、「こういうのって本当に勇気をもらうのよね」と涙を流しながら手を握りに来てくださる方もあって、私たちにとっても心温まる時間となりました。入院している人々に音楽がもたらす力は私たちの想像以上のものがあるということを、後日病院から送って頂いた来場者アンケートを見て学びました。そのことを忘れずに、これからもよい思いを持って取り組んでいきたいと思います。

(寺脇優子・記)

2014年11月11日
西宮市立春風幼稚園

 11月11日(火)10時から、西宮市立春風幼稚園(西宮市今津野田町2−6)2階ホールにて園児を対象とする「秋のわくわくコンサート」(40分)を行いました(声楽・城井礼衣子、寺脇優子、ピアノ・今川裕美、上田美幸、中川真帆、お話・益田多夏、三木理花絵)。

 「音楽で心をつなげよう」をテーマに、曲から伝わる気持ちや、みんなで一緒に音楽を楽しむことによってつながる気持ちを感じてもらいたいと思って、プログラムを考えました。

 まずは出演者全員でマクガイア&スパークス〈グリーン・グリーン〉を歌って開幕です。アンドリュー・ロイド・ウェバーの〈ピエ・イエズ〉をソプラノのデュオで演奏し、二人で奏でるハーモニーに耳を傾けてもらいました。 ピアノ独奏でプロコフィエフの組曲《ロミオとジュリエット》より第6番で怒りの表現を感じてもらった後、園児と一緒に〈大きな栗の木の下で〉を振りをつけながら一緒に歌いました。ゆっくりのテンポから、どんどんテンポを速くしていったところ、一生懸命ついてきてくれました。キラキラした笑顔で、一生懸命歌って動いて、園児たちの楽しそうな表情を見てとてもうれしく思いました。

 ピアノ連弾でオッフェンバックの〈天国と地獄〉を演奏したところ、「運動会の曲だ!」とすぐに気付いてくれる園児がたくさんいました。 C・アンダーソン=ロペス、R・ロペス作曲《アナと雪の女王》より〈レット・イット・ゴー〉を一緒に歌ったところ、子どもたちは歌詞をすみずみまで覚えていて大合唱になりました。リチャード・ロジャース作曲〈ドレミの歌〉も園児と一緒に歌いました。歌う前に、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドの音の札を見せて、音の階段になっていることを確認し、歌に合わせて高く掲げました。久石譲の〈ねこバス〉をピアノ連弾で演奏し、最後に出演者全員で同じく久石譲の〈となりのトトロ〉を歌ったところ、園児たちも大きな声で一緒に歌ってくれました。

 初めての幼稚園でのアウトリーチで不安でしたが、たくさんの笑顔をもらい、子どもたちがよい空気を作ってくれたと感じました。音楽の楽しさが届いたことがとてもうれしかったです。

(中川真帆・記)

2014年10月31日
国立病院機構兵庫中央病院

 10月31日(金)14時から国立病院機構兵庫中央病院(三田市大原1314)三階デイルームにて秋のコンサート(45分)を行いました(ピアノ・上田美幸、中川真帆、三木理花絵、声楽・城井礼衣子、寺脇優子、ヴァイオリン・蝦名真央、オーボエ・樋口成香、お話・今川裕美)。

 まず出演者全員でB・マクガイア&L・スパークス作曲〈グリーン・グリーン〉を演奏し、続く挨拶では、「今日は身近な秋の歌からクラシックの曲まで、皆さんと一緒に音楽を楽しんでいきたい」と伝えました。

 村松崇継作曲〈いのちの歌〉、モーツァルトのモテット《踊れ、喜べ、幸いなる魂よ》より〈アレルヤ〉をピアノ伴奏で独唱した後、山田耕筰作曲〈赤とんぼ〉、小林秀雄〈まっかな秋〉と岡野貞一〈紅葉〉をピアノ伴奏に乗せて会場の皆で歌いました。ここにオーボエとヴァイオリンも加わって、色彩感のあるアンサンブルになりました。

 ブラームスの《ワルツ》作品39の第1、11、15番をピアノ連弾で演奏し、次々に移り変わる曲調を味わってもらいました。大島ミチル作曲〈風笛〉をオーボエとピアノ伴奏で演奏しましたが、演奏前にオーボエの豆知識を紹介したところ、興味深そうに話を聞くお客様の姿も見られました。チャイコフスキーの《なつかしい土地の思い出》より〈メロディ〉をヴァイオリン独奏で演奏し、最後に中村八大作曲〈上を向いて歩こう〉と岡野貞一作曲〈ふるさと〉をピアノ伴奏で会場の全員で歌いました。フルートとヴァイオリンも入り華やかな演奏になりました。

 アンコールはお客様のリクエストで〈上を向いて歩こう〉を演奏しました。 演奏中はあちこちでお客様の笑顔が、時には涙が流れることもあり、温かな雰囲気の中でコンサートを終えることができました。一生懸命仕上げた演奏会に、笑顔や涙や拍手を頂くことの喜びを改めて感じて、終演後は胸が熱くなりました。このようなコンサートができたことをうれしく思います。

(今川裕美・記)

2014年10月8日
大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター

 10月8日(水)14時半から大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター(大阪市都島区都島本通2‐13‐22)さくらホールで「オータムコンサート」(45分)を行いました。出演は、寺脇優子(ソプラノ)、中川真帆(ピアノ)、金盛由妃(ピアノ)、村田夏帆(ピアノ)、蝦名真央(ヴァイオリン)、三木理花絵の6名です。

 秋をテーマに、季節を感じられる日本の歌や昔懐かしい歌謡曲も織りまぜつつ、患者さんにも参加してもらって一緒に楽しめるコンサートをめざしました。

 オープニングでは、マクガイア&スパークス〈グリーン・グリーン〉を出演者全員で演奏しました。挨拶に続いて、シューマン《ミルテの花》より〈献呈〉をソプラノで歌い、「ピアノの魔術師」と呼ばれたリストがこの曲をピアノ独奏用に編曲したと紹介して、リスト編曲の〈献呈〉をピアノで独奏しました。 次に、ピアノとヴァイオリンによる〈赤とんぼ〉にあわせて深呼吸や手を振るなどの体操を患者さんと一緒に行なったところ、多くの人が楽しそうに参加してくれました。身体がほぐれたところで、皆で一緒に山田耕筰〈赤とんぼ〉と岡野貞一〈紅葉〉を歌いました。

 ピアノ独奏の〈秋のささやき〉と〈白い恋人たち〉で秋の雰囲気を感じて頂いた後、〈幸せなら手を叩こう〉で聴衆参加を行ないました。「幸せなら〜♪」の替え歌に合わせて多くの患者さんが笑顔で肩を回したり膝を叩いたりしてくれて、会場が和やかな雰囲気に包まれました。 ブラームス《6つの小品》作品118より2番をピアノ独奏で、チャイコフスキー《懐かしい土地の想い出》より〈メロディ〉をヴァイオリンとピアノで演奏し、続いてソプラノで村松崇継〈いのちの歌〉を歌うと、多くの方が涙を流しながら聴いて下さいました。最後に会場の皆さんと一緒に中村八大〈上を向いて歩こう〉を歌い、アンコールに応えて再度〈赤とんぼ〉を一緒に歌いました。

 演奏を通して患者さんと心が通い合い、音楽の持つ力を改めて実感するとともに、今回学んだことをこれからの実習に繋げていきたいと思いました。


(三木 理花絵・記)

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