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2018年度アウトリーチ活動記録

2018年6月14日
西宮市立門戸幼稚園

 6月14日(木)10時15分から西宮市立門戸幼稚園(西宮市門戸東町3-25、園長・阿部久美先生)にて園児対象の「あじさいコンサート」(45分)を行いました。(ピアノ・向井千沙都、声楽・草野舞、山下優子、打楽器・山下すみれ。)「動物と雨の歌」をテーマに、体を動かして声を出して音楽の楽しさを感じてもらえるようにプログラムを考えました。

 初めに、久石譲作曲〈さんぽ〉を皆で歌いました。ピアノの鍵盤の数や色のクイズをした後、ショパン作曲〈小犬のワルツ〉を演奏しました。 マリンバ演奏によるカバレフスキー作曲〈ギャロップ〉に続き、マリンバの楽器紹介では、一人でマレットを複数本持って同時にたくさんの音を演奏することができることを実演。驚きと共に拍手が起こりました。

 ロッシーニ作曲〈猫の二重唱〉では、魚を取り合う猫たちに、「仲よく半分こにして!」と声をあげる園児が多数出て、会場が一体となりました。童謡〈かえるの合唱〉は、強弱やテンポの変化でいろんなかえるを表現しました。園児たちは私たちの表現をくみ取って、小さなカエルのところでは小さな声で、大きなかえるのところではとても大きな声で一緒に歌ってくれました。

 ミュージカル《サウンド・オブ・ミュージック》より〈ドレミのうた〉では、ドはつま先、レは膝というように、ドレミファソラシドそれぞれの音を体で表現し、音の高さを感覚で理解できるよう取り組みました。音が次々に変わって難しいところも、皆とても集中して楽しんでくれました。体いっぱいに動いている園児たちを見て、私たちもうれしかったです。その後、サン=サーンス作曲〈白鳥〉、モーツァルト作曲〈恋とはどんなものかしら〉、湯山昭作曲〈あめふりくまのこ〉を続けて演奏し、皆で〈かたつむり〉を歌いました。最後に、雨の日も楽しんでほしいという思いから、〈雨に唄えば〉を演奏しました。 アンコールとして、〈幸せなら手をたたこう〉を皆で歌いました。

 コンサートを通じて、園児たちは私たちの言葉に元気に反応をしてくれ、私たちにとってもうれしい実習となりました。

(向井千沙都・記)

2018年7月19日
西宮市立用海幼稚園

 9月19日(木)10時から、西宮市立用海幼稚園(西宮市石在町17-29 園長・吉田紀子先生)にて園児対象の「サマーコンサート」(40分)を行いました(声楽・草野舞、山下優子、ピアノ・藤井花織、本田瑠璃、打楽器・山本瑞葉)。  前回の幼稚園実習と同様、子どもたちが親しみやすいように動物にまつわる曲を演奏し、また新たに夏を感じてもらえる曲を取り入れて、コンサートを進めました。プログラムは、童謡からクラシックまでと幅広く構成し、様々な曲の雰囲気を楽しんでもらえたと思います。子どもたちの反応は、一緒に歌うところは全力で大きな声で歌い、じっくり聴くところはとても集中していて、メリハリのある雰囲気でした。

 コンサートの導入曲は、久石譲作曲の〈さんぽ〉でした。ジブリ作品『となりのトトロ』でよく知られている曲なので、子どもたちも元気よく歌ってくれて、とても楽しい雰囲気でコンサートがスタートしました。  マリンバ演奏では、普段目にする機会が少ない楽器ということもあって、興味を持ってくれた様子でした。演奏曲はカバレフスキー作曲の〈ギャロップ〉で、体を揺らしながらリズムに乗る子や鍵盤を叩く真似をしている子など反応は様々でした。また終演後にはわざわざマリンバを見学しに来てくれて、このコンサートが子どもたちにとって新しい発見のきっかけになったようで、やりがいを感じました。

 ロッシーニ作曲の〈猫の二重唱〉では、2匹の猫が1匹の魚を取り合い、最後は半分に分けて仲よく食べるという演出にしました。前回の反省から小道具の魚を大きくし、半分に分かれる仕掛けを施し、より分かりやすい演出を心掛けました。猫たちがあちこち動き回って魚を取り合う様子に、子どもたちはまるでスポーツ観戦をしているような反応で盛り上がりました。

アクティビティは前回と同じく、〈ドレミの歌〉で音の高さを感じながら体を動かしました。音階の名前を知っている子どもが多く、こちらから言わずともドレミの音を言いながら動いてくれて、賑やかな楽しいアクティビティとなりました。最後にアンコール曲〈幸せなら手をたたこう〉を全員で歌ってコンサートを締めくくりました。

 用海幼稚園は市の取り決めで閉園が決まっており、今在籍する園児たちで最後だと聞きました。子どもたちが幼稚園で過ごした思い出の片隅に、このコンサートで感じたことや発見したことを覚えていてくれたらうれしいです。

(草野舞・記)

2018年11月1日
西宮市立子育て総合センター付属あおぞら幼稚園

 11月1日(木)十時から西宮市立子育て総合センター付属あおぞら幼稚園(西宮市津田町3-40、園長・河ア祥子先生)にて園児・乳幼児・保護者対象の「秋のおさんぽコンサート」(40分)を行いました(声楽・山下優子、ピアノ・向井千沙都、齊藤明日香)。

 「音楽で秋のお散歩を楽しむ」をテーマに、色々な動物たちが登場する曲目で、視覚的にも楽しんでもらえるように動物たちの絵カードを用意したり、クイズも交えたり、喜んで聴いてもらえるような秋の季節らしいプログラムを考えました。

 はじめに、久石譲作曲の〈さんぽ〉を皆で歌いました。これ以降、今回のテーマである「秋のお散歩」を常に意識してもらえるように、〈さんぽ〉の一部を曲間に度々取り入ました。 ピアノの鍵盤の数のクイズをした後、ショパン作曲の〈小犬のワルツ〉を演奏しました。次に、ヨハン・シュトラウス二世作曲のオペレッタ《こうもり》より〈侯爵様、貴方のようなお方は〉をドイツ語で独唱しました。曲紹介の時に原語演奏であることを伝えると、思いの外、反応があって驚きました。また、こうもりの絵カードを出すと「こうもり!」と、子どもたちの声がたくさん聞こえました。

 続いて、よい声で歌うための顔や身体のストレッチをして、それを活かしながら〈山の音楽家〉を皆で元気に歌いました。次は雰囲気を変えて連弾でサン=サーンス作曲《動物の謝肉祭》より〈白鳥〉です。 ここで、リチャード・ロジャース作曲のミュージカル《サウンド・オブ・ミュージック》より〈ドレミのうた〉で、足先から頭の上までドレミの音名を1つずつ当てはめて、音の高さが体感できる音遊びをしました。子どもたちが集中して楽しく取り組んでいる姿を見ることができてよかったです。 再び演奏に戻り、ブラームス作曲〈ハンガリー舞曲 第5番〉をピアノ連弾で、岡野貞一作曲〈紅葉〉を独唱でお届けしました。最後は、秋の歌としてドイツ民謡〈こぎつね〉、イギリス民謡〈大きな栗の木の下で〉、〈どんぐりころころ〉、アンコールにアメリカ民謡〈幸せなら手をたたこう〉を皆で歌いました。

 今回の反省点は、時間が5分余ってしまったことです。事前にもう1曲アンコール曲を用意し、柔軟に対応する力が必要だと実感しましたが、子どもたちとたくさん触れ合えた心豊かな実習経験となりました。

(齊藤明日香・記)

2018年11月3日
野木病院

 11月3日(土)13時45分から医療法人社団佳生会野木病院サービス付き高齢者向け住宅「あけの」(兵庫県明石市魚住町長坂寺1003-1)にて「オータム・コンサート〜旅する音楽の世界〜」(60分)を行いました(ピアノ・藤井花織、声楽・草野舞、山下優子、作曲/ピアノ・本田瑠璃)。

「音楽を通して世界を旅する」をテーマに、世界各国の音楽を通して、皆様に世界旅行している気分に浸って頂けるようなプログラムを考えました。

 まずはロシアのチャイコフスキーのバレエ音楽《くるみ割り人形》より〈花のワルツ〉をピアノ連弾で演奏しました。次はイタリアのプッチーニ作曲の歌劇《ラ・ボエーム》よりアリア〈私が街を歩くとき〉と、ロッシーニ作曲〈猫の二重唱〉です。手作りのお魚を使った演出に、皆様も喜んで下さいました。アメリカに飛んでガーシュウィン作曲〈四度のノヴェレッテ〉ではジャズのお話を交えて演奏しました。オーストリアのヨハン・シュトラウス2世作曲のオペレッタ《こうもり》より〈侯爵様、あなたのようなお方は〉に続いて、本田瑠璃作曲《人魚姫》より〈憧れ〉では舞台を「夢の国」へと移し、空想の世界へ皆様をお連れしました。 アクティビティではわらべ唄の〈あんたがたどこさ〉を使って手遊びをしました。歌いながら濁音では膝を叩き、「さ」では手を叩くというリズム遊びです。少しむずかしいかもしれないと心配していましたが、皆様一生懸命に取り組んで下さいました。

 次にドイツのシューマン作曲《ミルテの花》作品25より〈献呈〉と、秋にちなんで日本の滝廉太郎作曲〈秋の月〉を独唱しました。続いてフランスのシャンソン〈さくらんぼの実るころ〉をピアノ独奏で演奏し、再びガーシュウィン作曲〈ラプソディー・イン・ブルー〉を爽やかに演奏しました。 秋のコンサートだったので《秋メドレー》(赤とんぼ〜ちいさい秋みつけた〜紅葉)を二重唱でお送りしました。一緒に歌ってくださるお客様も多く、会場が一体となるのを感じました。最後に、皆様と一緒に中村八大作曲〈上を向いて歩こう〉を歌いました。アンコールには、岡野貞一作曲〈ふるさと〉と山田耕筰作曲〈赤とんぼ〉を歌いました。

 こうして音楽で7カ国を巡ったコンサートでした。退場の際には「ありがとう」「また来てね」という温かい声をかけて頂き、とてもうれしかったです。皆様と一緒に音楽を通して同じ時間を過ごせたことに感謝しています。

(本田瑠璃・記)

2018年11月15日
兵庫中央病院

 11月15日(木)十四時から、独立行政法人国立病院機構兵庫中央病院(兵庫県三田市大原1314)にて「オータムコンサート?旅する音楽の世界?」(45分)を行いました(声楽・草野舞、巽絵莉子、ピアノ・藤井花織、齊藤明日香)。  前回の野木病院と同様、「音楽を通して世界旅行を楽しんで頂く」という目的でプログラムを構成しました。会場には車椅子の方やベッドで来られている方、笑顔で一緒に歌って下さる方から反応を示すことがむずかしい方まで様々な患者様がおられました。今まで実習させて頂いた中でも、今回はじっくりと静かにお聴き頂いた印象で、終始落ち着いた雰囲気でコンサートが進みました。

 まずチャイコフスキー作曲《くるみ割り人形》より〈花のワルツ〉をピアノ連弾でお届けし、続いてプッチーニ作曲のオペラ《ラ・ボエーム》より〈私が街を歩くとき〉を独唱しました。次にロッシーニ作曲〈猫の二重唱〉を喧嘩している2匹の猫が魚を分け合って仲良くなるという演出で演奏したところ、皆様の反応がよく、「昔飼っていた猫を思い出した」「魚が半分に割れたのが驚いた」などの感想を頂きました。次のガーシュウィン作曲〈4度のノヴェレッテ〉では、アメリカで発展したジャズを融合したクラシック曲を、マーラー作曲〈春の朝〉では爽やかな朝を情景とするドイツ・リートをお届けしました。

 アクティビティでは、わらべ唄の〈あんたがたどこさ〉で、「さ」の所で手を叩き、濁点がつく時に膝を叩くという遊びをしました。「むずかしいね」と言いながら楽しそうに取り組んでいる方、真剣な表情で叩いている方など反応が様々でした。アクティビティの後には〈さくらんぼの実る頃〉というフランスのシャンソンをピアノで演奏し、滝廉太郎作曲〈秋の月〉では紺青の空に浮かぶ月を思い浮かべながら、どこか切なさを感じる日本歌曲をお聴き頂きました。

 ガーシュウィン作曲〈ラプソディ・イン・ブルー〉をピアノ連弾でお届けした後、秋の童謡〈赤とんぼ〜ちいさい秋見つけた〜紅葉〉と、誰もが知っている日本の名曲を演奏し、患者様それぞれに曲に対する思い出がある様子が見受けられ、和やかな雰囲気となりました。最後に坂本九作曲〈上を向いて歩こう〉を会場の皆様と歌ってコンサートを終えました。  終演後には患者様からいろいろな感想を頂き、コンサートを通して多くの方々の心に寄り添えたことがとてもうれしかったです。

(草野舞・記)

2018年11月22日
西宮市立鳴尾北小学校

 11月22日(木)13時45分から西宮市立鳴尾北小学校(西宮市学文殿町2丁目2-7)にて2年生5クラス(160人)を対象に芸術鑑賞会(45分)を行いました(ピアノ・齊藤明日香、向井千沙都、声楽・草野舞、山下優子、打楽器・山下すみれ)。

 「リズム」をテーマに、小学校で習って児童たちに聞き馴染みのある曲を含めながら、様々な編成と楽器で演奏をし、体を動かしてリズムを楽しめるようなプログラムにしました。 始めはチャイコフスキーの組曲《くるみ割り人形》より〈花のワルツ〉をピアノ連弾で、モーツァルト作曲〈トルコ行進曲〉をピアノ独奏で演奏しました。演奏中は耳をすませて聴いていた様子で、終わると大きな拍手が起こりました。同じくモーツァルト作曲のオペラ《魔笛》より〈夜の女王のアリア〉では、コロラトゥーラや女王の怒りの表現に児童は圧倒されている様子でした。ルロイ・アンダーソン作曲〈シンコペーテッド・クロック〉では、時計の針や目覚まし時計が鳴る様子をピアノと打楽器で表現し、児童はリズムにのって聴いていました。続いてヘンリー・クレイワーク作曲〈大きな古時計〉を二重唱で、ハチャトゥリアン作曲〈剣の舞〉をマリンバ独奏で演奏しました。穏やかでゆったりしたリズムの曲から激しくて速いリズムの曲に変わり、盛り上がっていくのが分かりました。

   アクティビティは、ペレス・プラード作曲〈マンボ、ナンバー・ファイブ〉にのせて手と足を使ってリズムを刻みました。皆で合わせようという気持ちが伝わってきて、会場全体で様々なリズムが重なる一体感を味わえたと思います。ロッシーニ作曲〈猫の二重唱〉では、皆釘付けになって聴いてくれて、魚を取り合いしていた猫たちが1匹を分け合って仲直りする様子に安堵の拍手が起こりました。  その後、ホルストの組曲《惑星》より〈木星〉を演奏者全員のアンサンブルでお届けし、秋メドレーでは〈虫の声〜もみじ〜赤とんぼ〉を歌いました。

 最後に久石譲作曲〈さんぽ〉をアンコールで歌いました。児童たちも元気いっぱいに歌ってくれました。隣の児童と感想を言い合ったりして楽しんでいるようでした。今後少しでもこの芸術鑑賞会のことを思い出し、リズムに注目して音楽を楽しんでくれたらうれしいです。

(山下すみれ・記)

2018年12月14日
雲雀丘学園小学校

  12月14日(金)、雲雀丘学園小学校(宝塚市雲雀丘4―2―1、音楽教諭・山本雅子先生、岡村圭一郎先生)で4年生四クラスを対象とした実習(各40分)を行いました(ピアノ・向井千沙都、齊藤明日香、声楽・草野舞、山下優子)。

「オペラって何だろう?」をテーマに、モーツァルトの作品を取り上げ、アクティビティではオペラの一場面のミニ体験をしてもらうプログラムを考えました。

最初は、オペラ《フィガロの結婚》より〈序曲〉をピアノ連弾で、続いて〈嫌味の二重唱〉を演奏しました。今回はすべてイタリア語で歌い、フレーズ毎に日本語訳をディスプレイに映し出し、衣装や演技も加えて、児童たちにより深く伝えました。 次は、ピアノ独奏で〈トルコ行進曲〉。オペラ《フィガロの結婚》より〈恋とはどんなものかしら〉ではケルビーノに加え、伯爵夫人も登場させて、臨場感を味わってもらいました。ここで、同オペラより〈もう飛ぶまいぞ、この蝶々〉を岡村先生に独唱して頂き、児童たちは先生の歌う姿に興味津々でした。

アクティビティは「みんなでオペラに挑戦♪」と題し、オペラ《魔笛》より〈魔法の鈴〉に挑戦してもらいました。場面を説明して、自由に振付けをしてから真似をして動くことで、オペラは歌と演技によって生き生きとドラマが動き出すということを体感してもらえたと思います。児童たちに「もっとやりたい」と言われてうれしかったので、もう少し長めにアクティビティの時間を確保できたらよかったと思いました。 同オペラより〈パパパの二重唱〉では、再び岡村先生が助演してくださいました。この曲は以前授業で扱われたということで、夢中で先生の動きを真似するなど、児童たちも大変うれしそうでした。次はモーツァルトの名曲メドレーに歌詞を乗せた三重唱〈モーツァルトの百面相〉でしたが、アクティビティからの切り替えがうまくいかず、割愛したクラスもありました。

最後は、クリスマス・メドレーで〈ジングルベル〜きよしこの夜〜赤鼻のトナカイ〉を皆で歌いました。元気な歌声と鈴の音が教室中に響きました。 オペラというテーマを通して、プログラム構成の重要性やクラス毎の違いや時間配分、安定した演奏のむずかしさを学んで、意義深い実習となりました。

(齊藤明日香・記)

2019年3月1日
兵庫県立東はりま特別支援学校

3月1日(金)13時から、兵庫県立東はりま特別支援学校(兵庫県加古郡播磨町北古田1丁目17番17号、音楽教諭・神田幹子先生)体育館にて高等部三年生を対象に「春のおとずれコンサート」(50分)を行いました。(声楽・草野舞、山下優子、ピアノ・向井千沙都、齊藤明日香)。

「春のおとずれを感じ、温かい気持ちで音楽を楽しんでもらう」というねらいのもと、2部構成でプログラムを考えました。

第1部では、小春のおとずれを喜んでいる小鳥のお話とともに、春をイメージさせる作品をお送りしました。ヨハン・シュトラウス二世作曲〈春の声〉をソプラノ独唱で、小鳥の鳴き声が表現されたグリーグ作曲〈小鳥〉をピアノ独奏で演奏し、モーツァルト作曲のオペラ《フィガロの結婚》より〈手紙の二重唱〉を、小鳥に向けて手紙を書いているという演出で演奏しました。その後、シューマン=リスト作曲〈春の夜〉をピアノ独奏で、草野次郎作曲〈浅き春に寄せて〉をソプラノ独唱で演奏しました。生徒たちは静かに集中して聴いてくれている様子でした。 続いて、ブラームス作曲〈ハンガリー舞曲 第5番〉をピアノ連弾で演奏しました。私たちのうちの1人が指揮をし、生徒の皆さんには手拍子で参加してもらいました。緩急が頻繁に変わる部分では、「速い!」などと声もあがり、楽しんで参加してくれていたようでした。

第2部では、名曲として広く親しまれている作品を中心にお送りしました。まず、ロッシーニ作曲〈猫の二重唱〉を、その後、ピアノ独奏でリスト作曲〈愛の夢〉、ソプラノ独唱でプッチーニ作曲のオペラ《ラ・ボエーム》より〈私が街を歩くとき〉、同じくソプラノ独唱でモーツァルト作曲のオペラ《魔笛》より〈夜の女王のアリア〉を演奏しました。

最後に、生徒の皆さんと一緒に〈世界に一つだけの花〉と東はりま特別支援学校の校歌を歌いました。皆、とても元気に歌ってくれました。演奏会後には、短い時間ではありましたが、生徒の皆さんと交流をさせて頂き、音楽を通して人と繋がることができる喜びを改めて感じました。  

(向井千沙都・記)

2019年3月6日
刀根山病院

 3月6日(水)独立行政法人国立病院機構刀根山病院※(豊中市刀根山5丁目1番1号)1階プレイルームで、「春のおとずれコンサート〜春の息吹を音楽にのせて〜」(60分)を行いました(声楽・草野舞、山下優子、ピアノ・向井千沙都、齊藤明日香、マリンバ・山下すみれ)。

今回は、「春と愛」をテーマに、春を感じられる曲や様々な愛の曲を選曲しました。

初めに、チャイコフスキー作曲のバレエ音楽《くるみ割り人形》より〈花のワルツ〉をピアノ連弾で、次にヘンデル作曲のオペラ《リナルド》より〈私を泣かせてください〉をソプラノ独唱で、続いてバッハ作曲《無伴奏チェロ組曲》第1番より〈プレリュード〉を暖かな音色のマリンバ独奏でお送りしました。 次にリスト作曲《愛の夢》を華やかなピアノ独奏で演奏し、モーツァルト作曲《フィガロの結婚》より伯爵夫人と召使スザンナの〈手紙の二重唱〉では、デュエットならではの掛け合いやハーモニーをお届けしました。久石譲作曲〈スタンド・アローン〉をソプラノ独唱で、ブラームス作曲《ハンガリー舞曲》第5番をピアノ連弾で演奏し、オーケストラとはまた違った雰囲気を味わって頂きました。

アクティビティは、わらべ唄の〈あんたがたどこさ〉を使って、「さ」で手を叩き、濁音で膝や身体の一部を叩くリズム体操をしました。真剣な表情で取り組んで下さる方や、歌いながら楽しそうにされている方など様々でした。 その後、エンニオ・モリコーネ作曲の映画音楽《海の上のピアニスト》より〈愛を奏でて〉をピアノ独奏で、ハチャトリアン作曲のバレエ音楽《ガイーヌ》より〈剣の舞〉をマリンバ独奏で迫力一杯に演奏しました。  ヴェルディ作曲のオペラ《椿姫》より〈ああ、そはかのひとか〜花から花へ〜〉と、春の歌として中田章作曲〈早春賦〉をソプラノ独唱で、また滝廉太郎作曲〈花〉を二重唱でお送りしました。最後に、春メドレーとして〈春が来た〜さくらさくら〜春の小川〉を会場の皆さんと一緒に歌いました。

アンコールの岡野貞一作曲〈ふるさと〉では、会場の皆さんも歌ってくださって、会場が一体となったように感じました。終演後に、「病院内で春を感じることができた」「毎回楽しみにしている」といった温かい声を頂いて、とてもうれしく思います。本当にありがとうございました。

※今年度より独立行政法人国立病院機構 大阪刀根山医療センターと名称変更になりました。

(山下優子・記)

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