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2019年度アウトリーチ活動記録

2019年6月12日
西宮市立門戸幼稚園

6月12日(水)10時15分から、西宮市立門戸幼稚園(西宮市門戸東町3-25、園長・阿部久美先生)で園児対象の「あじさいコンサート〜体で音楽を感じる〜」(45分)を行いました。(ピアノ・小川瑞葵、竹ヶ鼻智絵、声楽・別所香穂、松井偉乃里、フルート・磯貝瑛里、ヴァイオリン・藤井立空)。

 副題の「体で音楽を感じる」をテーマに、音楽に合わせて体を動かすアクティビティを考え、曲目毎に意識して使ってほしい体のパーツ(耳、手など)をパネルにして伝えるという工夫をしました。耳馴染みのある曲や季節にちなんだ曲も取り入れて、園児に楽しんでもらえるプログラムを組みました。実際に歌ってもらった曲のメロディによる変奏曲を続けて演奏したり、演奏を聴いてもらった曲をアクティビティに繋げたりなど、音楽の多様性を感じてもらえるようコンサートを進めました。

園児の歓声に迎えられ、温かい雰囲気で開演しました。まず、モーツァルト作曲のオペラ《フィガロの結婚》より〈序曲〉をスキャットで演奏したところ、聞き馴染みのない響きをおもしろがって夢中で聴いてくれました。同じく〈喧嘩の二重唱〉と、ピアノでショパン作曲〈子犬のワルツ〉を演奏した後、フランス民謡〈きらきら星〉を子どもたちと一緒に歌いました。続いて、フルートでモーツァルト作曲〈きらきら星変奏曲〉を吹いて、変奏曲を楽しんでもらいました。

次に、ヴァイオリンでブラームス作曲《ハンガリー舞曲》第5番を演奏してから、この曲を使ったアクティビティを行いました。演奏を聴いて早くもアクティビティの意図(速くなったり遅くなったり)を察知した園児もいました。皆、積極的に参加してくれて、大盛況の場面として印象に残っています。ドイツ民謡〈かえるの合唱〉を一緒に歌い、オッフェンバック作曲のオペレッタ《天国と地獄》より〈地獄のギャロップ〉を器楽合奏で、ロペス作曲の映画《アナと雪の女王》より〈レット・イット・ゴー〉を全員で演奏し、最後に中山晋平作曲〈あめふり〉と中川ひろたか作曲〈にじ〉を一緒に歌って終演しました。

園児たちの素直な反応を間近に感じながら演奏したことで、音楽を通したコミュニケーションこそが音楽の醍醐味の一つだと実感できて、かけがえのない経験になりました。

(松井偉乃里・記)

2019年10月30日
西宮市立用海幼稚園

 10月30日(木)、11時から西宮市立用海幼稚園(西宮市石在町17-29 園長・吉田紀子先生)にて園児を対象とする「オータム・コンサート」(40分)を行いました(ソプラノ・松井偉乃里、ヴァイオリン・藤井立空、ピアノ・金沢侑奈、勝間田萌)。

 ワルツを中心にタンゴや二拍子を取り上げて、「リズムを体で感じよう!」をテーマにプログラムを考えました。少しむずかしい内容だったかもしれませんが、対象が年長さんだったのでチャレンジしました。いつもは大きなアクティビティにコンサートのテーマを集約させることが多いのですが、今回は小さなアクティビティをプログラムの随所に散りばめて、子どもたちが常に集中できるよう工夫しました。

  ワルツでは一拍目が重いことを伝え、導入として〈ぞうさん〉に合わせて指揮を振ってもらいました。続いて、ディズニー映画《眠れる森の美女》より〈いつか夢で〉に合わせて、踊るように手足を動かすアクティビティをしました。憧れのお姫様や王子様のイメージで動いてくれて楽しそうでした。 二拍子ではブラームス作曲《ハンガリー舞曲》第5番を使って、曲に合わせて足踏みをしました。これは他の幼稚園実習でも盛り上がったものです。強弱と速さの変化に応じて動きを変えるのは子どもたちにとってやはり刺激的で、全力で体一杯表現してくれて、私たちも思いっ切り音楽で遊びました。

  タンゴでは〈だんご三兄弟〉を使って、特徴的なリズムを秋にまつわる言葉に置き換えて手拍子に合わせて唱えるというアクティビティをしてから、ピアソラ作曲〈リベルタンゴ〉を聴いてもらいました。お洒落な曲なので、保護者の方々の反応が特によく、子どもたちもしっかり集中してリズムを感じて聴いてくれました。  当日は近隣のゆめっこ保育園から19名、未就学児6名、保護者11名と用海幼稚園の園児13名と先生方を含め、計50名以上の方がコンサートに参加して下さいました。私にとって初めてのアウトリーチ実習で大変緊張しましたが、一生懸命考えたプログラムだったので、多くの人に来て頂き、喜んで頂けてうれしかったです。

(勝間田萌・記)

2019年11月2日
野木病院

 11月2日(土)13時15分から医療法人社団佳生会野木病院サービス付き高齢者向け住宅「あけの」(兵庫県明石市魚住町長坂寺1003-1)にて「オータム・コンサート?芸術の秋・世界の音楽?」(60分)を行いました(声楽・安川陽菜、ピアノ・井本斐、勝間田萌、ヴァイオリン・松田真緒、コントラバス・岩ア朱夏)。

コンサートを通してさまざまな国の音楽に触れて、芸術の秋を楽しんでもらえるようなプログラムを考えました。まずはイタリアのプッチーニ作曲の歌劇《ラ・ボエーム》よりアリア〈私が街を歩くとき〉で華やかにスタートしました。次にフランスのサン=サーンス作曲《動物の謝肉祭》より〈白鳥〉をコントラバスで、続いてオーストリアの作曲家クライスラーの〈愛の悲しみ〉をヴァイオリンで演奏しました。日本の《秋メドレー》(紅葉?この道?村祭り?見上げてごらん夜の星を)では、口ずさんで揺れながら聴いて下さいました。次に〈アメイジング・グレイス〉を歌とピアノ、ヴァイオリン、コントラバスで演奏。〈幸せなら手をたたこう〉では、手やお腹を叩く、肩を回すなどいろいろな動きを取り入れてアクティビティをしました。多くの方が参加して下さってうれしかったです。

後半の1曲目には、ドビュッシー作曲〈月の光〉をピアノ独奏しました。秋の風物詩である月にちなんで、フランスの月を描いた曲を取り上げました。次にアイルランドの伝統音楽〈アイリッシュ・ジグ〉をヴァイオリンとコントラバスで、続いてアルゼンチンの作曲家ピアソラの〈リベルタンゴ〉をピアノ連弾で演奏しました。この曲は細かい旋律があり、音域も幅広く、皆さんも驚いた様子でした。最後にロシアの作曲家チャイコフスキーのバレエ音楽《くるみ割り人形》より〈花のワルツ〉をピアノ連弾とヴァイオリン、コントラバスで演奏しました。ご存知の方も多く、歓声とともに拍手を頂けてとてもうれしかったです。〈上を向いて歩こう〉と〈ふるさと〉をみなさんと一緒に歌ってコンサートを結びました。
退場の際、「ありがとう、来年も来てね」や「今日が誕生日で、とてもすてきな日になったよ」とのお言葉を頂き、皆さんと音楽を楽しめたことに幸せを感じました。

(岩ア朱夏・記)

2019年11月14日
西宮市立子育て総合センター付属あおぞら幼稚園

11月14日(木)10時から西宮市立子育て総合センター付属あおぞら幼稚園(西宮市津田町3-40、園長・河ア祥子先生)にて、園児・乳幼児・保護者対象の「秋のコンサート」(40分)を行いました(声楽・松井偉乃里、クラリネット・反田沙耶、ピアノ・小川瑞葵)。

「秋と言えば○○」をテーマに、いろいろな秋を知ってもらえるようなコンサートにしました。  始まりは、これから秋を探す旅に出かけるということで、久石譲作曲の〈さんぽ〉を皆で歌いました。次は「読書の秋」として、歌にお話がついているマーラー作曲《少年の魔法の角笛》より〈高い知性を讃えて〉をドイツ語で歌いました。クラリネットの楽器紹介をしてから、シュタイナー作曲〈だんだん小さく〉を演奏。この曲は楽器を次々に分解していくもので、結局いくつに分かれたのかを、演奏後に組み立てながら子どもたちと一緒に数えました。「秋の生き物」として〈赤とんぼ〉をソプラノ独唱し、ブラームス作曲〈ハンガリー舞曲〉第5番を使ってのアクティビティでは、体を動かしながら音の強弱やテンポの変化を感じてもらいました。「芸術の秋」では、ピアノの楽器紹介をしてからクレメンティ作曲〈ピアノ・ソナタ〉を、「運動の秋」では、運動会でお馴染みのオッフェンバック作曲〈天国と地獄〉をクラリネット独奏で演奏しました。

子どもたちと一緒に〈どんぐりころころ〉と〈夕焼け小焼け〉を歌い、次に出演者のみで〈もみじ〉を歌いました。ここでコンサートが終了する計画だったのですが、私たちが予想していたよりも子どもたちが集中して演奏を聴いてくれたお蔭で5分ほど時間が余ったため、秋を探しに行く旅の締め括りとして、もう一度、会場の皆さんと〈さんぽ〉を歌ってコンサートを終了しました。 40分のコンサートは子どもたちには少し長いのではないかと思っていたのですが、真剣に聞いてくれている姿を見て、子どもたちが興味を持ってくれているのだととてもうれしく感じました。

(反田沙耶・記)

2019年11月21日
兵庫中央病院

11月21日(木)13時半から独立行政法人国立病院機構兵庫中央病院(兵庫県三田市大原1314)病棟3階デイルームにて「オータムコンサート?芸術の秋・世界の音楽?」(45分)を行いました(声楽・別所香穂、フルート・磯貝瑛里、ヴァイオリン・藤井立空、ピアノ・井本斐、勝間田萌)。

今回は「芸術の秋・世界の音楽」をテーマに世界にはこんなにすてきな音楽があるということを知ってもらうのを目的としてプログラムを構成しました。 まずは皆様に馴染みのある日本の秋の曲として、岡野貞一作曲〈紅葉〉をピアノと歌にヴァイオリンを加えてお聴き頂いた後、ドイツのブラームス作曲〈ハンガリー舞曲〉第5番をヴァイオリン独奏しました。次に、イタリアのトスティ作曲の歌曲〈薔薇〉を独唱し、イギリスのエルガー作曲〈愛の挨拶〉をフルートで独奏しました。続いては、また日本に戻り、山田耕筰〈赤とんぼ〉と〈この道〉、文部省唱歌の〈村祭〉、坂本九の代表曲〈見上げてごらん夜の星を〉を《秋メドレー》としてピアノとフルート、ヴァイオリン、歌に小物楽器を加えた編成で披露しました。笑顔で歌ってくださる方や、身体を揺らして聴いてくださる方が見受けられ、温かい雰囲気になりました。

次は、フランスのドビュッシー作曲〈月の光〉をピアノ独奏し、美しい月を思い浮かべて聴いて頂きました。雰囲気を変えて、アイルランドの伝統的な舞曲〈アイリッシュ・ジグ〉をピッコロとクラリネット、ヴァイオリンという珍しい編成でお届けした後、アルゼンチンのピアソラ作曲〈リベルタンゴ〉をピアノ連弾して異国情緒溢れるリズムを楽しんで頂きました。続いて、ジャズ・テイストに編曲した〈アメイジング・グレイス〉をピアノとフルート、ヴァイオリン、歌の編成でお聴き頂いた後、ロシアのチャイコフスキー作曲バレエ音楽《くるみ割り人形》より〈花のワルツ〉をピアノ連弾とフルート、ヴァイオリンの編成で華やかに演奏しました。最後に、坂本九のヒット曲〈上を向いて歩こう〉、岡野貞一作曲〈ふるさと〉を会場の皆様と歌ってコンサートを終えました。
終演後には「ありがとう」といったお声をたくさん掛けて頂き、心温まる時間となりました。

(磯貝瑛里・記)

2019年12月13日
雲雀丘学園小学校

12月13日(金)、雲雀丘学園小学校(宝塚市雲雀丘4-2-1、音楽教諭・山本雅子先生、岡村圭一郎先生)にて4年生4クラスを対象とした実習(各40分)を行いました(ピアノ・井本斐、原双葉、声楽・松井偉乃里、安川陽菜、フルート・磯貝瑛里、クラリネット・反田沙耶、コントラバス・岩ア朱夏)。

 「モーツァルトの魅力ってなんだろう?」をテーマに、演奏する全ての曲をモーツァルトの作品から取り上げ、彼の作品の魅力の1つであるメロディーの豊かさを感じ取ってもらえるようなプログラム作りを心掛けました。  最初は、オペラ《魔笛》より〈序曲〉をピアノ連弾で、続いて歌曲〈静けさはほほえみつつ〉をソプラノ独唱で演奏しました。印象の異なる2曲をプログラムの初めに持ってくることで、今回のテーマが伝わりやすいよう工夫しました。次に《6つのウィーン・ソナチネ》より第4番をフルートとクラリネット、コントラバスのアンサンブルで演奏しました。児童は普段見慣れない楽器と音色に興味津々の様子でした。

 アクティビティは「みんなでアンサンブルに挑戦?」と題して〈きらきら星変奏曲〉を演奏し、児童にはリコーダーで参加してもらいました。子どもたちは一生懸命取り組み、うれしそうだったり、むずかしそうだったりとさまざまな表情を見せてくれました。この時に学んだのが全体への指示出しのむずかしさです。些細なことでも混乱を招いたり、伝わらなかったりしたため、改善して今後に繋げたいと感じました。

 次に、今回の演奏曲で唯一短調の〈ピアノ・ソナタ〉第14番ハ短調より第1楽章です。続いて、オペラ《フィガロの結婚》より二重唱〈三尺、四尺〉とバリトン独唱〈訴訟に勝っただと!〉を岡村圭一郎先生に共演して頂きました。衣装や小道具、そして字幕も用いたミニ・オペラと、岡村先生の歌う姿に児童たちは目を輝かせ、ワクワクしている様子でした。最後は12月ということで《3つのドイツ舞曲》より〈そり遊び〉を全員で演奏しました。
今回の実習では同じプログラムを4クラス連続で行なうということのむずかしさを学ぶと同時に、クラスごとにカラーがあることを感じ、とても意義のある実習となりました。

(安川陽菜・記)

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