音楽によるアウトリーチ 神戸女学院大学音楽学部
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アドヴァイザーからのメッセージ

仲道郁代

仲道 郁代 デビュー以来20年にわたって第一線のピアニストとして内外で活躍。ベートーヴェン全曲録音に取り組むほか、10年間にわたり、芝居と音楽を組み合わせた大人のための「仲道郁代の音楽学校」「仲道郁代のゴメン!遊ばせクラシック」を開催、また、ピアノとスライドでつづる子どものための「星のどうぶつたち」「光のこどもたち」を7年、継続・発展させている。

仲道郁代公式ホームページ:http://www.ikuyo-nakamichi.com

神戸女学院での、アウトリーチに関する取り組みについて、津上先生からご案内をいただいてはや二年となりました。以来、アウトリーチ通信を拝見し、講義のため学校へ伺わせていただく中で、その取り組みの充実に感銘を受けています。
私自身、音楽の楽しさを沢山の方々に知って、感じていただきたいと、少しずつではありますが、様々な試みをしてまいりました。また、財団法人地域創造に関わりながら、地域での芸術文化活動のありようについて、見聞きし、これからの可能性について考えることも多くなってまいりました。

現在、私が感じることは、

1、今後、アウトリーチ活動の重要性が増すであろうこと
不安定極まりない社会において、音楽が、芸術が果たす役割は、計り知れない。
また、必要としている人達、場面は、多様化するであろう。そのニーズにどのように、どうやって対応していくことができるのか。教育の場で体系的に考えていくことが急務である。

2、音楽を表現の手段とする人達の、活動の場の拡大が必要であること。
何のために、演奏するのか、勉強しているのかということを、自己認識して、より有意義な学生生活を送ることが出来るように皆で支えあっていかなくてはならない。

音楽に触れる場は、コンサート会場に限ることではないのです。病院で、学校で、地域の街角で、音楽の輪が広まっていくことの大切さ、素晴らしさを、神戸女学院の生徒の皆さんに是非知っていただきたいと思います。
人間には、3つの欲求があるといいます。これらが、なんらかの形で満たされないと人は不幸であるということです。

1、 自己実現
何かを成しえたという実感をもつこと

2、自己表現
自分を表現したいということ

3、自己向上
よりよくあろうとすること

アウトリーチの活動はこれらを実現させてくれる貴重な活動です。
神戸女学院の取り組みは、全国の中でも、先駆けとして、注目を浴び、また、期待されるところだと思っています。
今後、益々の活躍発展を心からお祈りしているとともに、可能性の探求を私も続けていきたいと思っています。

仲道郁代