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観世流シテ方能楽師で人間国宝の梅若実桜雪氏が来学!

2023年01月20日(金)

 1月13日(金)に行われたCDP211(2)「アート・クリティック」(担当:西尾智子講師)において、観世流シテ方能楽師で、人間国宝の梅若実桜雪氏を特別ゲスト講師としてお招きしました。
 当日は梅若氏に加え、本授業担当講師の西尾智子先生、本学音楽学科教員の島﨑徹教授、さらには島﨑教授のご縁により能面師のベーハイム雪絵ラオレンティア氏にお越しいただき、四名による対談が実現しました。

 雪絵氏にお越しいただいたことで、能面に纏わるお話から授業は始まりました。梅若氏は「幼いころに能面をつけて好きなように踊ることをさせられていた。それがとても楽しく、能を好きになったきっかけ」と振り返られました。梅若氏はこの後のスケジュールの都合により1時間で途中退席となられましたが、退席前に『高砂』をご披露いただき、集まった学生たちにとって大変貴重な機会となりました。

 ドイツ出身の雪絵氏は「自分は日本の文化を何も知らない」と気付いてから日本文化について調べ始めたそうです。その時に能と出会い、能面師として修業を重ねて来られました。島﨑教授は「何か一生懸命に頑張っていると、『自分の作った能面を人間国宝の先生に見てもらう』という今回の雪絵さんのような奇跡がやってくる。日本の大学生は熱量が足りない、もっと貪欲になるべきだ」と述べられました。
 また、島﨑教授は「日本には、押し付けない美がある。わかる人にだけわかったら良いですという美。ここに私たちは気づくことが大切」と日本の美について触れられ、「今、日本の伝統工芸に多くの外国人が価値を見出している。特に君たちのような人が国際的感覚を持って、それらを世界へ発信していけば良いと思う」と学生に語られました。
 そして最後に「自分が生きてきた空気や背負ってきたものに嘘はつけない。「本物」とはそういうもの。芸術はそれを教えてくれる。」とご講義を締めくくられました。

  • 対談の様子(右奥は西尾講師)
    対談の様子(右奥は西尾講師)
  • 梅若氏の『高砂』披露時の様子
    梅若氏の『高砂』披露時の様子
  • ベーハイム雪絵ラオレンティア氏
    ベーハイム雪絵ラオレンティア氏
  • 雪絵氏より自作の能面を披露いただいた。(右は島﨑教授)
    雪絵氏より自作の能面を披露いただいた。(右は島﨑教授)
  • 授業の様子
    授業の様子