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能楽師観世流シテ方の上田顕崇氏、大鼓方の山本寿弥氏が来学!

2023年05月30日(火)

 

510()に行われたCDP322(1)「アート・パフォーマンス」(担当:上念省三講師)におきまして、観世流シテ方の上田顕崇氏、大鼓方の山本寿弥氏をゲスト講師としてお招きしました。
授業はお二方による能楽の上演から始まり、参加者は間近で観る能楽の迫力と優美さに圧倒されるスタートとなりました。
その後、本コースの成果発表としてのワークショップ企画・開催に向け、参加者に小学3年生になったつもりで疑似体験をしてもらいながら、具体的なアドバイスを頂きました。
参加者は実際に能面や大鼓に触れ、能楽の表現である立ち姿やすり足、掛け声や謡を体験。更に能楽の歴史をご講義頂くなど大変有意義な時間を過ごしました。
上田氏は「能楽は敷居が高いと思われてしまうため、小さな子供でも分かるようにすることが大事。見せたい人(芸術家)の完成された深い世界をいかに見たい人(参加者)に広く伝えるか、その架け橋であるワークショップをぜひ体験して欲しい」と語られました。

受講生の感想

・お能の歴史を学んだあとに面や鼓を実際に触れることで、昔からの芸能が今に伝わっていて、私たちも体感できるということに魅力を感じました。
・大鼓の音は、様々な他の打楽器のどれとも異なる、空気を切り裂くような音が非常に印象的でした。
・体験ぜんぶが凄く難しかったです。白い靴下を履いて歩行を練習した時は進もうと頑張るほど、「次はどうやって足を動かすんやっけ」と頭がこんがらがるほどでした。
・最後の方に講師がおっしゃっていた、「架け橋になってほしい。」という言葉が一番心に刺さりました。誰かから誰かへとつなぐということは簡単には成し遂げれないのではと考えていましたが、この講演を聞いて「つなぐ」という大切さをしっかり理解したうえで、後期の活動に取り組んでいこうと思えました。

  • 女面をつける上念講師
    女面をつける上念講師
  • 能楽の動きを体験
    能楽の動きを体験
  • 大鼓を披露する山本氏
    大鼓を披露する山本氏
  • 上田氏の指導の下能面をつける参加者
    上田氏の指導の下能面をつける参加者