メディア・コミュニケーション

卒業生の活躍

言語化することの難しさ、「今をどう生きるかで未来は変わる」ことを学びました

文学部 英文学科 2013年卒業
 河野 智さん

写真:文学部 英文学科 2013年卒業 河野 智さん

インプットしたものを理論的にアウトプットする力を養うために

「4年間で1000冊の書籍を読む」と心に決め、本をひたすら読んで頭にインプットするという生活を送っていた私が、キャリアデザインプログラムを知ったのは大学のパンフレットでした。"副専攻"というプログラムとして履修できること、文章を書く訓練を積めることに加え、学部の枠を超えてさまざまな先生に会えることが魅力的でした。物事を理論的にアウトプットする力を養いたいと考えていた私は、思い切って受講を決めました。

実際に、自分の思ったことや感じたことを単なる感想文にならないように言語化することは想像以上に難しいことでした。一生懸命書いても評価はBプラス・・・と悪戦苦闘した記憶は今も鮮明です。

私は英文学科に属していましたが、インプットしたものを自分の言葉にしてアウトプットするには、日本語でも英語でもかなりの訓練を積まないといけないと痛感しました。

最後の課題をやり遂げた達成感は学生時代の最高の思い出に

一番の思い出は、ショートストーリーを書くという最後の課題です(※)。「激怒するような話なのに、最後の最後で大爆笑!」というような真逆のオチのあるストーリーを考えるという題目を与えられ、四苦八苦しながら全力で取り組みました。やっとの思いで完成させて、皆の前で一人ずつ自分のストーリーを発表したとき、それぞれの登場人物たちが、方言のような"なまり"のような、なんとも言えない息づかいをしていることに気付きました。同じ時代を生きて、似たような経験を積んだ学生たちが集まっているはずなのに、選ぶ言葉も声のトーンも全く違う、とても不思議な体験でした。

なかでも印象に残ったのは、「命のつまようじ」というストーリー。ぞっとするような怖い話なのに、最後には涙が溢れ私の心を離しませんでした。聞き手(読み手)の心をここまで動かすことができるなんてと、言葉の持つ力を改めて感じました。クラスメート全員の最終課題を綴じた冊子は今でも私の宝物です。

キャリアデザインプログラムは課題の難度も高く、修了するには"やり抜く覚悟"も必要です。しかし、それだけにクラスの結束力やみんなで味わう達成感もあり、それは私の学生時代の最高の思い出になっています。

※カリキュラムや修了作品の課題などは、年度によって変更する可能性があります。

自分の未来(キャリア)は自分でデザインする!

「キャリアをデザインする」という言葉は、在学中に出会ったお気に入りの言葉の一つです。

現在はダイキン工業株式会社で役員2名の秘書として働いています。財界の方や、大企業のトップと接する機会も多くあり、充実しつつも慌ただしい日々です。目の前のことで精一杯になりがちですが、「自分のキャリアは自分でデザインしなければ」とふと思う瞬間があります。すると、今自分が何をすべきか、どういうアクションをいつまでに起こすべきかを、冷静に考えられるようになります。今をどう生きるかで、未来はいかようにも変化する。そう想像するとワクワクします!

キャリアデザインプログラムでは、多くの社会人講師やゲストスピーカーから講義を受けられます。就職活動を控え進路を模索している人にとっては、様々な業界の第一線でご活躍している方の生の声が聞ける貴重なチャンスです。学部を越えた学びを求めている人にもぜひ受講をおすすめします。

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