特別講義

2025年度


「自分でできる“こころのケガ”の理解と手当て ~トラウマインフォームドケア入門~」

日時:2025年10月31日(金)14:00-15:30
場所:神戸女学院大学
講師:野坂 祐子(のさか さちこ)先生
   (大阪大学大学院/臨床心理士・公認心理師)
対象:本学学生・学生の家族・大学教職員
参加費:無料
定員:約50名


警察庁によると、2023年度の児童虐待通告児童数は過去最高の12万2806人で、その中でも最も多かったのは心理的虐待でした。児童期に繰り返し虐待を受けた子どもは、こころのトラウマを負いやすく、大人になってもその影響を受けることがあります。私たちは目に見えない“こころのケガ”をどのようにケアすればよいのでしょうか。
今回はトラウマ研究に造詣の深い、大阪大学大学院の野坂祐子先生を講師にお迎えし、トラウマに気づき、またトラウマをどのように自分でケアすればよいのか、についてわかりやすくお話しいただきます。

講師紹介:野坂 祐子(のさか さちこ)
<略歴>
お茶の水女子大学大学院 人間文化研究科 人間発達科学専攻 博士後期課程(単位取得後退学)。人間学博士(武蔵野大学大学院)。 2004年 大阪教育大学 学校危機メンタルサポートセンター 講師、2009年より同センター 准教授。 2013年 大阪大学大学院 人間科学研究科 臨床教育学講座 教育心理学分野 准教授、2023年より同分野 教授。

<社会活動>
日本トラウマティック・ストレス学会理事、一般社団法人もふもふネット理事、一般財団法人日本児童教育振興財団内 日本性教育協会(JASE)運営委員、大阪被害者支援アドボカシーセンター専門支援員、  こども家庭審議会専門委員(令和6-7年)他。

主に、児童福祉や学校現場において、子どもの性暴力の被害—加害に関する臨床と研究を行う。 現在は、さまざまな領域でのトラウマインフォームドケアの実装に向けた取り組みをしている。

【参加についてのお願い】
・本特別講義は、原則として事前申し込み制になります。
・定員は、約50名を予定しております。定員になり次第、受付を終了いたします。
・本特別講義は、参加者による録音・録画を禁止しております。
・参加に際しては、大学の方針へのご協力をお願いいたします。


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2024年度「現代の思春期・青年期の心理臨床-ネットやサブカルチャーの意味を考える-」
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2023年度「キャンパスライフとカウンセリング」
實藤 聡子先生(佛教大学学生相談センター専任職員カウンセラー)
2022年度「“マインドフルネス”を始めてみませんか?」
池埜 聡先生(関西学院大学人間福祉学部教授/日本マインドフルネス学会理事)
2021年度「コロナ禍における大学生のメンタルヘルス」
高石 恭子先生(甲南大学文学部教授・学生相談室専任カウンセラー)
2020年度「大学生が出会うリスクとセルフマネジメント」
宗像 雄先生(関谷・宗像法律事務所 弁護士)
2019年度「生きづらい時代と自己肯定感~自分が自分であって大丈夫」
高垣 忠一郎先生(立命館大学名誉教授、京都教育センター代表)
2018年度「ちょっと待って!ケータイ・スマホ ―ネット依存のメカニズムと回復について」
竹内 和雄先生(兵庫県立大学環境人間学部准教授)
2017年度「発達障がいのある学生への支援について―社会に出るまでに必要な支援とは―」
高橋 知音先生(信州大学教育学系学術研究院教授)
2016年度「発達障がいのある学生への合理的配慮のこれからのかたち」
岩田 淳子先生(成蹊大学文学部教授・学生相談室専任カウンセラー)
2015年度「災害にあったときの心のケアについて」
大澤 智子先生(兵庫県こころのケアセンター 研究主幹・臨床心理士)
2014年度「弱さについて」
鷲田 清一先生(哲学者/大谷大学教授/せんだいメディアテーク館長/前大阪大学総長)
2013年度「こころの成長と「発達障害」について考える」
伊藤 良子先生(学習院大学文学部教授・京都大学名誉教授)
2012年度「大学生のひきこもりと青年期の課題」
松本 剛先生(兵庫教育大学大学院学校教育研究科教授)
2011年度「アスペルガー症候群のわたしから私へ わたしのキャンパスライフ―役立ったこと・困ったこと」
佐々木 欣子先生(名古屋市中央高等学校PTA会長)
2010年度「『つながる』ということを考える―性的マイノリティの場合―」
岡島 克樹先生(大阪大谷大学人間社会学部助教授)
2009年度「私たちの『学生』は変わったか?―解離の時代を生きる―」
大山 泰宏先生(京都大学教育学研究科助教授)
2008年度「自分らしく生きるためのキャリアデザイン~節目だけはデザインしよう~」
金井 尋宏先生(神戸大学大学院経営研究科教授)
2007年度「大学生と引きこもり~籠もりと巣立ちのときをどう生きるか~」
高石 恭子先生(甲南大学文学部教授)
2005年度「トラウマとPTSD」
廣常 秀人先生(大阪大学医学部付属病院)
2004年度「文化と癒し」 (大学主催)
河合 隼雄氏(文化庁長官)
2003年度「現代文明は人間の生と死をどのように変えるのか」
森岡 正博先生(大阪府立大学)
2002年度「ドゴンの人々~神話と生活~」
森 淳先生(大阪芸術大学名誉教授)