学校法人 神戸女学院 Kobe College Foundation

院長室便りArchives
Archives

講堂のパイプオルガン

2009年10月30日

大学の後期授業が始まってすぐの10月3日(土)から17日(土)まで、講堂横廊下に於いて『オルガン写真展』が開催されました。これは、学院オルガニストの早野紗矢香さんが、「神戸女学院で毎日守られる礼拝、式典に欠かせないオルガン。音は耳にするけれど、オルガン自体のことはあまり知られていないのではないか」と思われて企画・構成されたものでした。

1974年に、西ドイツ(当時)・オット社によって、学院の講堂にあわせて製作されたパイプオルガンは、パイプの数2,536本、高さ5.5m、幅7m、重さ7tで、音色の調整にはコンピュータシステムを取り入れた最新鋭の装置でした。

そのオルガンは、1995年1月17日未明に起こった阪神淡路大震災によって誰もが「もうだめだ」と思うほどの被害を受けました。しかし、すでに無いオット社にかわって学院を訪れたボッシュ社の技師の方達は「修復」を決断し、学院内のケンウッド館に泊り込むこと4ヶ月、見事にオルガンをよみがえらせてくださいました。一方、音楽学部卒業生や学院関係者によって「パイプ一本運動募金」が展開されました。そして秋、10月28日にめでたく「パイプオルガン復興記念コンサート」が挙行されたのでした。

今年の夏、長年の使用で消耗した部品の交換などのメンテナンスが行われ、その様子を記録して行われたのがこの写真展でした。 

会場には、オルガンに関する質問のためのノートが置かれていて、みなさんからのいろいろな疑問に対して、時には図入りで丁寧なお返事が書き込まれていきました。

早野さん、お疲れ様でした。

ページの先頭へ