神戸女学院創立150周年記念めぐみ寄付講座「リベラルアーツへの招待」第4回が開講されました
神戸女学院創立150周年を記念し、全学部学科の学生を対象とした科目として、同窓生で組織する「神戸女学院めぐみ会」による寄付講座「リベラルアーツへの招待」の第4回が、5月31日(土)開講されました。
第4回は、本学文学部英文学科の卒業生でもある株式会社ANA総合研究所 産学連携部主席研究員の恒川久美様を講師に迎え、「航空業界ってワクワクする」をテーマに、恒川先生がこれまで歩んでこられた航空業界での経験や知見をもとに、ご講演いただきました。
恒川先生は本学卒業後、ANAに入社され、客室部門の責任者として新規事業であるLCC Peach Aviationを立ち上げたご経験をお持ちです。ANAとPeachでの客室乗務員としての功績が認められ、令和7年春、客室乗務員としては初めて黄綬褒章を受章されました。
フルサービスキャリアであるANAとは異なり、LCCの「コストをかけない」というミッションを達成するために、自分の考え方や発想を変えた様々なエピソードは、学生にとっても貴重な刺激になったことでしょう。
また、神戸女学院の後輩を前に、大学で学んだことこそが、「私が知らなかった私を教えてくれた」と表現されました。大学生活を送る上で恒川先生の2つのモットーにつながったそうです。
ひとつは、「いつでも全力であれ」。一生懸命行動することが少しかっこ悪いと考えていたところ、何事にも全力で取り組む女学院の同級生の姿を見て、全力であることが恥ずかしくなくなったといいます。特に社会に出てから大いに活かされたようです。
もうひとつは「こだわるべきは体裁ではなく本質」。いわゆる多様性を受け入れその人をその人として受け入れることこそ本質であるとの考え方です。見た目の服装や英語の発音だけに注目するのではなく、何が表現されたのか、中身を重視することが最も大切だとおっしゃいます。表面的な態度や見た目に対して誰も笑ったり、からかったりしない女学院の校風にも非常に救われたとのことでした。
授業終了後も、数多くの学生から質問が寄せられ、授業は盛況のうちに幕を閉じました。
この「リベラルアーツへの招待」は、本学出身者を含む、各界の第一線で活躍中の方々をお招きし、その経験、考え方、本学学生へのメッセージ等を聞くことで各自の学びや生き方を見つめ直すきっかけとするとともに、愛と奉仕の精神、豊かな感受性、想像力と企画力、主体的に学び続ける力などの、「本学で育む7つの力」を養うことを目的とし、全8回の日程で開講される予定です。
神戸女学院大学 入学センター・広報室