創立150周年を迎えた神戸女学院の岡田山キャンパスが、「自然共生サイト」に認定されました。
「自然共生サイト」とは、生物多様性の保全に資する地域を国が認定する制度であり、2022年12月に採択された世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」を踏まえた国の保全目標「30by30」の達成に向けた重要な取り組みの一環です。神戸女学院は、「愛神愛隣」を永久標語として、豊かな自然環境と調和した空間で長年にわたって教育活動を行ってきました。その結果、都市部にありながらも、希少な動植物が生息する貴重な緑地として高く評価され、今回の認定に至りました。
岡田山の敷地は、キャンパスとしての機能を果たすだけでなく、教育・研究・地域連携の場としても活用されてきました。教育・研究では、神戸女学院中学部・高等学部の生徒や神戸女学院大学の学生の学びの場として、自然観察やフィールドワークを通じて自然環境への理解を深める機会を提供しています。特に大学では、教員と学生による学術研究の場として活用され、学術論文も出版されています(野嵜ほか2014;2021、遠藤 2020など)。また、地域連携事業として近隣の幼稚園や小学校との連携による環境教育プログラムも展開されており、岡田山キャンパスはまさに「学びと共生」の環境として機能しています。
近隣の小学生への環境教育活動(左)、大学生の学内でのフィールドワーク活動(右)
今回の認定は、神戸女学院がこれまで培ってきた「愛神愛隣」という理念が、広く社会に認められた証です。私たちはこの認定を契機に、さらに環境保全への取り組みを強化し、次の世代へと豊かな自然を継承していく責任を果たしていきます。
今後は、「自然共生サイト」としての神戸女学院 岡田山キャンパスの魅力を広く発信するとともに、学内外の研究者や地域の皆様との連携を深め、持続可能な社会の実現に向けた教育・研究活動を推進してまいります。創立150周年という節目に、私たちは改めて「自然と人との調和」を大切にし、神戸女学院の新たな歩みを刻んでまいります。
詳しくは、下記をご覧ください。
大学プレスセンター記事はこちら
https://www.u-presscenter.jp/article/post-57486.html
プレスリリース記事はこちら
【神戸女学院大学】プレスリリース_自然共生サイト.pdf