大島初枝記念賞の授与式が行われました

11月19日(水)、国際ボランティア活動に参加し、募集要項により応募した中から選定された学生に贈られる「大島初枝記念賞」の授与式が行われました。この賞は、本学卒業生である大島初枝氏の志を、国際ボランティア活動推進のために活用したものです。今年度受賞したのは、下記の学生です。
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新永 さん(音楽学科2年生)
世界中の、音楽に親しみのない地域、特に子供たちに音楽を届けることを通じて、音楽を世界に広める、NPO法人ワールド・シップ・オーケストラのカンボジアでの活動に参加。
カンボジアにはプロのオーケストラ楽団がほとんどありません。近年まで紛争の影響の色濃く残っていたこの国で、「平和」をテーマに、孤児院で家族と離れて暮らす子どもたちへ演奏会を実施。子どもたちは初めてのオーケストラ体験を存分に楽しみました。
新永さんは、活動を通じて、音楽がもつ文化や言葉の壁を超える力を実感したといいます。教える側として参加しながらも、現地の人々の音楽を心から楽しむ姿勢から、学ぶことの重要性を再認識したそうです。
最後に、「この経験は私にとってかけがえのない成長の機会となった。これからのカンボジアの音楽の発展を楽しみにしながら、音楽の力を信じ、国境を越えた仲間と共に歩み、平和で豊かな世界を築くための努力を続けたい」と述べられました。
原田 さん(音楽学科4年生)
原田さんは、オーケストラを知らないフィリピンやカンボジアの子どもたちにオーケストラの魅力を届けることを目的とした活動に参加しました。学校やショッピングモール、またフィリピン最大のスラム地区であるトンド地区での訪問演奏などを行いました。
実際に現地で見た厳しい生活環境を目の当たりにする一方で、子どもたちの明るく屈託のない笑顔、手作りのお菓子でおもてなしをしてくれたことにとても暖かさを感じた、といいます。そして、これからも彼らとのかかわりを続けたい、と強く感じたそうです。
そこで日本からでも私にできることはないかと考え、現地の人たちと協力し合い、トンド地区の子どもたちにリコーダーなどの楽器や楽譜を送る活動も行いました。
原田さんは、中学時代に自分を音楽の道へ導いてくれた先生に言われた「あなたのように打算なくただただ音楽が好きな人にこそ音楽を続けてほしい」という言葉にいつも支えてられているといいます。
最後に、「私の学生生活はもうすぐ終わりますが、社会へ出ても、私らしく、信じたやり方で、決してあきらめることなく、感謝を忘れることなく、真摯に、しなやかに、自分を表現しながら音楽を続けていきたい」と述べられました。
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本学では「ボランティア・サポート委員会」を中心に、学生に対してボランティア活動の啓発を行っています。
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