在学生向け

7月以降の大学への入構、登校について

6月25日より、本学院中高部が通常授業を再開します。これは、新型コロナウイルス感染症のリスクがなくなったからではなく、中学・高校の授業成立に関する要件が大学と異なり、一定以上の教室授業を要することなどから、政府および自治体より、行動制限の解除が通知されたことなど、いくつかの理由によります。
大学についても、では教室で授業をすればよいではないか、という議論も、当然出ることは理解出来ます。実際、音楽大学など、対面での授業が必要不可欠である程度が高い大学では、対面での授業を再開していますが、全体的には、前期中は基本的に遠隔授業を維持する、というのが大きな流れになっています。
これは、

1)大学には、中学・高校よりはるかに大人数の学生が登校する、
2)中学・高校の場合は、いつ誰が来ていつ帰るかが明確なのに対して、大学についてはそれぞれの授業時間帯に学生が登校し帰る、という実態があり、感染拡大防止という観点から人の流れを管理するのが極めて難しい、
3)中学・高校については明確な制限解除が上で述べましたようになされましたが、大学に対しては、未だに、いわゆる「三密」を避けて授業をすること、学生間の距離をとって授業をすること、

などの厳しい制限が文部科学省の通達では生きており、教室の収容率、感染拡大防止の問題などについて、前期中に十分に対応することが難しい、などの理由があります。
そこで、大学としては、後期に出来るだけ正常に授業を開始するべく、その準備のためにお時間をいただいております。ですので、前期中は遠隔授業を原則とし、学生の皆さんには大変申し訳ありませんが、登校禁止を今しばらく維持させていただければと、そのように思う次第です。
一方で、他大学でも行われているように、前期中に対面で行うことが必須である一部授業については、大学での決定を経て、例外的に校内での授業が開始されております。音楽学部・研究科のレッスン、卒業・修了に深く関わる人間科学部・人間科学研究科の実験・実習などがそれにあたります。
これらの事由で登校される学生さんには、現在後期のための準備をしているのだ、ということをご理解いただき、ご所属の研究科・学部から連絡があったかとは思いますが、主用件のために訪れる場所以外は、学内の他の場所に行くことはご遠慮いただけるよう、重ねてお願いいたします。
今後、大学において、さらなる例外的な登校許可を出す場合も、その都度、大学ウェブサイト、Universal Passportなどで告知をし、なおかつ担当の教員あるいはご所属の学科・学部などから連絡があるような形となります。
本当に不自由な思いをされていると思いますが、もう少し準備の時間をいただきたく思います。なお、感染リスクのレベルに応じた後期の方針については、7月末から8月にお知らせする予定です。

学  長  斉藤 言子
副学長・教務部長 立石 浩一

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