高校時代の私は興味のあることがたくさんあって、進学する学部を絞り込むことができずにいました。そんなときに見つけたのが、神戸女学院大学の総合文化学科です。幅広い領域を学びながら、自分がいちばんやりたいことを見つけたいと思いました。
入学してからは、歴史や法律、文化、文学、宗教などの授業を履修。そのなかで、どのような分野であっても人間にとっての最大のテーマは「命」と「尊厳」なのではないかと考えるようになりました。
そこで社会学のゼミに入り、現代では死についてどのように捉えられているかを研究することに。卒業論文では交通事故における逸失利益について、過去の事故の事例や判例を読み込んで調査しました。その結果わかったことは、年齢や性別、職業、学歴などによって、交通事故の損害賠償額が変動するということです。この研究を通して、自分の人生や「社会に認められるとはどういうことか」ということについて深く考えるようになりました。