総合文化学科

好奇心の赴くままに学び続ける

- 知識と教養を求めた4年間 -

三ツ星ベルト株式会社勤務 川口さん

高校まではずっと共学の学校に通っていたという川口さん。神戸女学院大学の入学当初は不安もあったそうですが、実際はとても過ごしやすい4年間だったといいます。「美しいキャンパスの風景とともに、何気ない時間も大切な思い出として記憶に残っています」という学生生活について、振り返ってもらいました。

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深く・広く学べる「リベラルアーツ&サイエンス」

高校3年生のときの私は、自分のやりたいことが定まらず、進路に悩みながらいくつもの大学を検討していました。そのなかで出会ったのが、神戸女学院大学。深い専門知識と幅広い知識の両方を学ぶ「リベラルアーツ&サイエンス カリキュラム」に惹きつけられました。
とりわけ魅力を感じたのが、多くの領域について学べる総合文化学科です。いろいろな知見に触れて視野を広げたかった私には、ぴったりの学科でした。
実際に入学してからは、興味のある科目をどんどん履修。期待していた通り、歴史やメディアコミュニケーション、心理学、音楽史など、幅広く学びました。なかには、おもしろすぎて2回受講した科目も。ひとつ授業を受けるたびに、関心の幅が広がっていくのを実感していました。

本当に興味のあるテーマで卒業論文を執筆

大学では1年生のときからゼミがあり、先生の話を聞くだけでなく、自分で調べたり考えたりしたことを発信する場面が多くありました。高校生のときは積極的に発言するタイプではなかったのですが、大学ではひとりひとりが話す機会をしっかりと与えられたことで、自分の意見を人に伝えるコミュニケーション能力が身についたように思います。社会人になった今、そのスキルが大いに役立っています。
3・4年生では、文学研究のゼミを選択。先生のご専門は日本文学でしたが、「本当に興味のあるもので卒業論文を書いてほしい」といっていただき、フランスの作家・サン=テグジュペリの『星の王子さま』を研究しました。膨大な先行研究を踏まえたうえで自分の考えを導き出すのはとても難しかったのですが、行き詰まるたびに先生がそっと手を差し伸べてくださったのを覚えています。苦労を乗り越えて論文を完成させたことは、私にとって大きな自信になりました。

学業だけでなくキャリアサポートもきめ細やか

就職活動が始まったときは、世の中にどんな仕事があるのかよくわかっていなかったこともあり、銀行など仕事内容が想像できる企業に応募していました。
そのなかで、学内で開催された企業セミナーに参加。実際にいろいろな企業の方のお話を聞くことができ、「こんな仕事もあるんだ!」と目から鱗が落ちる思いでした。三ツ星ベルトに入社したのも、そのセミナーがきっかけです。大学が紹介してくれるという安心感もあり、すぐに応募しました。
選考中には、キャリアセンターに神戸女学院大学出身の社員の方を紹介していただき、社内の雰囲気や職場環境などについてお話をうかがったことも。とても親身になって相談にのってくださり、入社が決まったときもすごく喜んでくださいました。
学業面に加え、キャリア面でもきめ細かくサポートしてもらえることも、この大学の大きな魅力のひとつだと思います。

私はまだ、次の目的地を知らない

現在の仕事は、業績の管理や予算編成、海外赴任の手続きなど。いわゆる裏方の仕事で、直接売り上げにつながるわけではありませんが、さまざまな業務を円滑に進めていくためには欠かせないものです。
入社当初に比べると、責任のある仕事を任されることも少しずつ増えてきており、ひとつの課題に対して、より深い理解が求められるようになったと感じています。そのなかで私が大切にしているのは、「興味をもつ」ことを忘れないということ。学生時代と同じように、知りたいと思うことがあればそのままにせず、納得がいくまで追求するようにしています。
仕事に限らずプライベートでも、映画や音楽、美術などいろいろなことに興味があり、1年後・10年後にどんな場所に立っているのか、自分でも想像できません。これからも好奇心を大切にしながら、次々にあらわれる目的地に向かって走り続けたいと思います。

Profile

総合文化学科
川口さん 三ツ星ベルト株式会社勤務

2009年3月、兵庫県立星陵高等学校卒業。2013年3月、文学部 総合文化学科を卒業。大学時代はさまざまな分野の授業を受けることに加え、文化祭に模擬店を出店したり、カフェでアルバイトをしたりと、充実した4年間を過ごしたとのこと。現在は営業・生産・技術部門の全体の業績管理や運営に関する業務に携わっている。大学時代に身につけた幅広い分野の知識が役立っているそう。