英文学科

アットホームな環境で、のびのび学ぶ

- 日本とアメリカで伸ばすことができた私の長所 -

メーカー人事部勤務 花田さん

「久しぶりに大学に来れてうれしい!」といってくれた花田さん。在学中は英語の学びを通して、多様な価値観や考え方に触れることができたそうです。4年間でどのような出会いがあったのか教えてもらいました。

hanada_main.jpg

国際交流センターに通いつめた毎日

高校では国際科で英語を学んでいました。さらに英語を追求したいと思い、神戸女学院大学の英文学科に入学。基礎から専門的に学ぶなかで、私がいちばん好きなのは英語でコミュニケーションをとることだと気がついたんです。それからは留学生と関わるために、学内の国際交流センターに通いつめていました。
そこで出会ったのが、アメリカの協定校であるロックフォード大学からの留学生です。自分の意見ははっきり言う子で、日本語はほとんど話せないながらも、興味のあることにはなんでもチャレンジする姿勢で生き生きと勉強していました。アメリカでの大学生活の話を聞くと、勉強は大変そうですがとてもやりがいがありそうだったので、私も行ってみたいと思うようになったんです。
交換留学生として協定校で学ぶには、TOEFLやIELTSのスコアで要件を満たさなければなりません。勉強嫌いの私ですが、留学したいと思ってからは目標に向けて励むことができました。

18ヵ月の留学で、アメリカが第二の故郷に

2年生の夏に、念願叶ってロックフォード大学へ留学。国際関係学を専攻しましたが、受講した科目はアメリカ史やビジネス、演劇、解剖学、ギリシャ神話など多岐にわたります。英語を使って専門的なことを学べる、貴重な体験でした。
最初に予定していた留学期間は9ヵ月。でも、「もっとここで勉強したい」という思いが募り、さらに9ヵ月ロックフォード大学で学ぶことにしたんです。ただ、延長してからは授業のレベルがさらに上がり、ものすごく苦労しました。何を理解できていないのかすらわからず、悔しくて泣きながら勉強する毎日。クラスメイトや教授に支えられたことで、なんとかついていけました。わからないことがあっても諦めずに考えるという姿勢が身についたと思います。
留学先でお世話になったみなさんは、今でも家族のよう。神戸女学院に入学して英語がさらに好きになり、多くの人と関係を築けたことは、私にとって一生の財産です。

アットホームな環境だったから今の私がある

ほとんどの講義は少人数のクラスで行われていたので、思ったことや質問はその場で発言していました。これが数百人単位の講義だと、「自分の話で中断したらいけないのでは」と思ってしまうのではないでしょうか。クラスのみんなが顔見知りということもあり、安心してのびのびと学べました。自分の意見をもった女性に成長できる環境だと思います。
また、先生や教職員の方との距離がとても近く、学長先生とお話しすることもありました。私は特別なことだと思っていなかったのですが、会社に入ったときに目上の人と物怖じせずに話せるのはすごくいい長所だとほめられたんです。アットホームな環境で学んだからこそ、今の私があるんだなと実感しました。
私にとって、神戸女学院大学は大切な居場所。仕事でなかなか来ることができませんが、いつでも帰って来られるという安心感があります。いつか家族ができたら、お世話になった先生方にご紹介したいです。

私はまだ、自分らしさを知らない

今の会社は新しいことにもどんどんチャレンジさせてもらえる環境なので、好きなことだけでなく苦手なことにも興味をもって取り組んでいきたいと思っています。
そう考えるようになったきっかけは、社外でのプレゼンテーション。私は人前に立つのがすごく苦手で、最初は足が震えてしまい、言いたいことの半分も伝えられませんでした。でも、今後仕事を続けるうえでプレゼンテーションは絶対に避けて通れないので、毎日朝早くに出勤して特訓することに。その甲斐あって、自分の思いをしっかり落ち着いて話せるようになったんです。うまく伝えられたときは本当に楽しくて、苦手なことでも克服すれば好きに変わるということを初めて知りました。
プレゼンテーションに限らず、自分では向いていないと思っていることでも、努力すれば変わるかもしれません。いろいろなことに挑戦してその可能性を見つけることが、本当の意味で「自分を知る」ということだと感じています。

Profile

英文学科
花田さん メーカー人事部勤務

大阪薫英女学院高等学校卒業。2017年3月、文学部・英文学科卒業。現在はメーカーの人事部に勤務している。会社説明会では、大学生を対象にプレゼンテーションをすることも多いのだそう。