幼いときからずっとピアノを習っていて、高校もピアノ科でした。声楽は副科で学んでいたのですが、実技試験で私の歌を聴いた先生が「声楽に向いている」といってくださったんです。それがきっかけで、声楽の道に進むことを決心しました。思い切った転向ではありますが、私にとって大切なのは楽器よりも音楽そのもの。表現するツールがピアノから声楽に変わるだけだと思ったので、新しい道に踏み出すことができました。
私に声楽を進めてくださった先生は、今指導していただいている松本薫平先生のお父様。薫平先生は世界的に活躍されているテノール歌手なので、もちろん私も歌を聞いたことがあり、「この先生がいらっしゃるなら」と思って神戸女学院大学への入学を決めました。
また、入学当初は知らなかったのですが、神戸女学院大学では他専攻の講義も受けることができるんです。そのため、「セカンドメジャー」というスタイルでピアノも学び続けることにしました。学生にやる気さえあれば、それに応えてくれる大学だと思います。