環境・バイオサイエンス学科

入学後に実感した大学の『質』

- 人生を豊かにする教養が身についた -

銀行グローバルサービス部勤務 小林さん

高校は文系出身で、環境社会教育学を学んでいたという小林さん。環境・バイオサイエンス学科を専攻としつつ、文学部の講義も積極的に受けていたそうです。4年間の学びを通してどのような成長と変化を得られたのか、振り返ってもらいます。

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入学してから見えてきた大学の本質

正直言うと、神戸女学院大学は第一志望ではありませんでした。だから、入学したときは悔しさでいっぱいだったんです。
その気持ちが変わったのは、ほとんどの講義がごく少人数で行われていたから。大学といえば座席が階段状に並ぶ教室で、何百人もの学生が一斉に講義を受けるというイメージを抱いていたので、先生と目が合いやすい距離感にとても驚きました。体調不良などで欠席すると、次にお会いしたときに「大丈夫?」と声をかけていただくことも。先生方が私を認識してくださっていることがとてもうれしく、気がついたときには神戸女学院大学が大好きになっていたんです。
高校生のときは受験勉強をがんばっていたものの、大学の本質は見えていませんでした。そこで、3年生からは学生スタッフとしての活動を開始。入学を考えている高校生に、第一志望じゃなかった私だからこそ発見した大学の魅力を伝えようと力を注ぎました。

幅広い学びを通して将来のなりたい私が定まった

神戸女学院大学では、学部や学科にとらわれずに幅広く学ぶことができます。私の専攻は環境・バイオサイエンス学科でしたが、英語にも興味があったので、英文学科の講義をよく履修していました。
4年生のときには、英文学科の「フィールド・スタディ」にも参加。世界の移民と女性の問題を学ぶため、実際に国外を訪問するプログラムです。このときは、2週間かけてポーランドを巡りました。
現地の歴史や文化、人々から見えた平和の意味や、女性としての在り方に多くの刺激を受け、学部や学科の枠を超えて学生同士で共有した経験は私の一生の財産です。また、温かく受け入れてくれたホームステイ家族や、女性としても強く尊敬する素晴らしい教授との出会いを通して私自身、自らの考えを持ち、自立した強い女性になりたいと、考え方が大きく変わりました。社会人になった現在、この思いは心の軸として根付き、背筋がピンとします。

最大の収穫は、教養の深め方を知ったこと

環境・バイオサイエンス学科の講義でとくに印象に残っているのは「食品学」。自分の食事内容を3日間メモしてきて栄養価を調べ、何が足りていないのか、健康にどのような影響があるのかを学びました。化学式を暗記してテストされる受験勉強と違い、日常に溶け込むテーマなのでとてもおもしろかったです。知識を得ることによって普段見えている景色が少しずつ変わっていくということを実感しました。
高校生の頃を思い返すと、知らないことに直面すると無意識のうちに避けていたように思います。でも、食品学のような講義で新しい知識に出会う楽しさを知ったことにより、何に対しても興味をもつ姿勢に変わりました。専門知識の習得以上に、これからの人生を通して教養を深めていく方法を知ったことが、大学生活での大きな収穫だったと感じています。

私はまだ、世界の見方を知らない

就職活動のとき、私の軸となったのが「より多くの人の役に立ちたい」ということでした。国内のみならず、海外ともつながりのある仕事をしたいと思ったんです。
その希望を叶えられる場として選んだのが、今勤務している銀行。支店でのトレーニー期間を経て、現在は外国為替専門の部署であらゆる海外との輸出入取引に関わり、就職当初の思いに一歩近づいた気がしています。
一人の人間でもいろいろな面をもっているもの。それがひとつの国ともなると、その見え方や受け取り方は何百、何千通りもあるはずです。今の私は知識がないために視野が狭く、見える世界が限られていますが、外国為替の業務を通してその世界を広げていきたい。ゆくゆくは多角的に世界を見つめ、受け止められる人になりたいと考えています。

Profile

環境・バイオサイエンス学科
小林さん 銀行グローバルサービス部勤務

兵庫県立宝塚北高等学校卒業。2017年3月、人間科学部環境・バイオサイエンス学科卒業。現在は銀行のグローバルサービス部に勤務。少人数制による教養の深い学び、多くの人々と積極的に関わり人間性を磨いたおかげで、就職活動では納得のいく結果を出せたのだそう。