昔から人が好きで、気持ちの動きや行動の理由などについて知りたいと考えていました。そこで、心理学系の学部・学科がある大学のオープンキャンパスに参加してみることに。10校ほど巡ったことで、一言で「心理学」といってもさまざまな分野があり、大学によって学ぶ内容が異なるということがわかりました。
教育心理学など、ひとつの分野に特化している大学もありましたが、神戸女学院大学の心理・行動科学科では、臨床心理学と行動科学という2つの領域にまたがって幅広く学ぶことができます。そのうえで興味のあることを見つけられるので、まだ専門的な知識のない当時の私にはぴったりでした。
入学後、とくにおもしろいと思ったのは社会心理学です。人の行動について統計的に検証する分野で、卒業論文では課題を先送りにしてしまう心理の解明に取り組みました。もともとは自分の短所をなおしたいという思いから始まった研究でしたが、自分自身の弱い部分を見つめ直す機会にもなり、成長につながったと思います。