内部質保証に関する基本方針

  • 神戸女学院大学は、教育研究水準の向上を継続的にはかり、大学の理念・目的を実現するため、自己点検・評価活動を基盤とした内部質保証を行う。
  • 内部質保証の統括推進組織である大学企画評価会議は、基本方針、中長期目標・計画、各年度重点項目を策定し、アセスメント・プランにのっとり、企画・実施・検証・改善を主導する。大学各部署は有機的に連携しつつ自己点検・評価活動による質向上につとめる。
  • 大学企画評価会議は、内部質保証の方針と自己点検・評価結果を、積極的に学内外に公表する。

求める教員像、教員組織の編成方針

(1) 求める教員像

神戸女学院大学の掲げる「キリスト教主義」「国際理解の精神」「リベラルアーツ教育」の教育方針に賛同し、教育者・研究者にふさわしい高い倫理観と専門分野における高度な研究能力・実践能力・教育力をもって、教育研究活動に取り組み、自らの学識と能力を社会に還元し、また組織の構成員として学院・大学の発展のために貢献する教員。

(2) 教員組織の編成方針

文部科学省大学設置基準・大学院設置基準にのっとり、適正な人員を配置するとともに、建学の精神の継承と、年齢構成・国際性・ジェンダーバランスに配慮して、教員組織を編成する。
専任教員の募集、採用、昇任等にあたっては、本学の人事規程にのっとり、適切な手続きにしたがって公正な審査を行う。

学生支援に関する方針

(1) 修学支援

  • 学生一人一人が、学生相互また教職員との出会いの中で自発的かつ協働的な学修姿勢を体得できる環境を整備する。
  • 奨学金制度を適切に運用し、経済的に安定した学修環境を保証する。

(2) 生活支援

  • ヘルスサポートセンターとカウンセリングルームを中心に学生の心身の健康維持を図り、学内各部課と連携を取りながら問題の早期発見と迅速な対応を行う。
  • 各種ハラスメント防止のための相談体制を強化し、啓発活動に取り組む。
  • 人間的な成長と自立を促す教育の一環としてクラブ活動、ボランティア活動などの課外活動を支援する。

(3) キャリア支援

  • キャリアセンターを中心に学生個人の意欲や状況に応じた支援や指導を行い、下級生に対しても準備態勢とキャリア意識の強化を図る。
  • 就職や進路選択に関する情報提供を行い、企業との連携強化を進める。

教育研究等環境の整備に関する方針

神戸女学院大学は、キリスト教主義、国際理解の精神、リベラル・アーツ&サイエンス教育、そして少人数教育という理念・目標に沿った教育研究を遂行するため、必要な校地や校舎を整備するとともに、適切な数・規模の講義室、演習室、実習・実験室等を設置し、高度情報化に対応するための教育研究機器・備品等の充実を図り、維持・管理する。

管理運営に関する基本方針

(1) 運営体制・財務

神戸女学院大学は、本学の定める理念、目的に基づき、学長のリーダーシップのもと、組織及び業務の適正な管理運営を行う。大学の円滑かつ実効的な運営のため、学内各機関の連絡、調整にあたり学務委員会を置き、教授会と連携する。教育研究活動を安定的に支えるための予算案編成に関する審議は大学予算委員会において行う。

(2) 事務組織

大学の管理運営を支えるために必要な事務組織を置き、教職員の資質向上のためのSD(スタッフ・デベロップメント)研修を計画的に推進する。

(3) 法人との連携

法人並びに学長を始めとする大学の執行部メンバーから成る学院常務委員会と部長会を組織し、定期的に協議を行う。

大学 中期計画

神戸女学院大学は、キリスト教主義、国際理解の精神、リベラルアーツ教育の3つの教育の柱を掲げ、主体的に学び、高い共感力と対応力、それらを素地とした専門的能力を備え、様々な場面でリーダーシップを発揮することの出来る女性を育てることを教育の目標としています。 この目標を達成するための教育の場であり続けるために、これからの5年間、以下の項目を実施致します。

中期目標

  • 2017年度より施行の新カリキュラムの効果の検証をし、必要に応じたリベラルアーツ教育のさらなる可視化、強化を目指した改訂を施す。
  • アドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシーなどに記載の本学学修目標のさらなる可視化を実践し、今後の質保証・教学マネジメントの体制を整備する。
  • 受験生に分かりやすい本学の情報を継続的に提供するとともに、新学習指導要領および入試改革に適切に対応した入試の体制を整備する。
  • ウィズ・コロナ、アフター・コロナにおいての、学修者に寄り添った教育の体制を整備する。キャンパスと教室を活用した対面授業の充実と、時代に即した質の高いオンライン教育の両立を図り、さらにリカレント教育、教育の国際化などに対応できる体制を強化する。
  • 教育研究環境及び組織の整備と質の向上、特に、教員のジェンダーバランスの適正な維持、研究者養成も含む、学修者・研究者の多様化に対応出来る体制を整備する。これに伴い、本学が求める教員像との関連を考慮し、教員構成のあり方について検討する。
  • 学長を中心とした組織部署の適切性の検証をし、大学全体のガバナンスのあり方を持続的に検証する。
  • 地域連携・国際連携活動を通し、SDGsに対応出来る人材を育成し、全学レベルでSDGsとの関わり方についての共通認識を醸成する。
  • 2025年学院創立150周年に向け、学院とともに多様な学生の姿に対応したハードおよびソフト面の教育体制を立案し、具体化する。