• 教職課程を
    履修する
  • ボランティアに参加して
    教職の現場を体験する
  • 教育実習で
    実践力を身に付ける
  • 採用試験に合格し
    教員免許状を取得する

01 教職課程を履修する

教員になるためには、「教育職員免許状」(以下、免許状)の取得が必要です。1年生から各学年・学期ごとに実施する「教職課程オリエンテーション」等へ欠かさず出席することや、免許状取得のために必要な教職課程科目を計画的に履修し、要件単位数を修得しなければなりません。
「親や友達に教職課程の履修を勧められたので、何となく」とか「免許状を取得しておいた方が将来的に安心だし、資格取得の点で損はないかな?」といった中途半端な考えでは、教職課程の継続的な履修は困難です。
専門的な知識・技術の修得はもとより、生徒に寄り添う愛情や共に成長しようと思う情熱が教員には求められるのだという自覚を持って、教職課程を履修することが重要です。

少人数教育ならではの、きめ細やかな履修指導や学修支援体制が充実

各学科に所属する教職担当専任教員(教科別)がきめ細やかな履修指導や学修相談に応じます。また、教務課の教職担当や教職センターの事務職員が教員と連携しながら、教職課程の履修を支援しています。
学生一人ひとりに合わせた指導や支援体制は、徹底した少人数教育を行っている本学ならではの魅力です。
また、本学では神戸親和大学通信教育部と「小学校教諭免許状1種取得プログラム」の協定を締結しています。毎年1年生を対象に、本プログラムの説明会を実施しています。

02 ボランティアに参加して教職の現場を体験する

教育実習は4年次に正課の教職科目として履修しますが、教職課程を履修していく中で、「自分は本当に教師に向いているのか?」「学校現場で生徒とうまくコミュニケーションが取れるのか?」などと不安に思うことがあるかもしれません。
そう思われる方は、学校ボランティアに参加して教職の現場を実体験することをおすすめします。神戸市のスクールサポーターや大阪市の学校支援ボランティアなど、各自治体が学校支援ボランティアの募集を実施し、ホームページでも公開しています。
学校支援ボランティアとして学校に赴き、「学習支援」「読み聞かせ」「部活動支援」などの教育活動に携わり、生徒とふれあいの機会を持つことは、正課の教職課程で得た学びの視野をさらに広げることに繋がり、ボランティアとして地域活動に貢献することにもなります。

教職センターではボランティアの募集案内や学内説明会を主催

各自治体が行っている学校支援ボランティアに関する情報は、教職センターが収集し、随時、学内掲示板やMoodle上で募集案内や、各自治体や教育委員会職員による募集説明会の案内をお知らせしています。応募を前向きに考えている学生は、教職センターを積極的に利用しましょう!

03 教育実習で実践力を身に付ける

教育実習は1年生から教職課程を履修し培ってきた学修成果を発揮し、実習先である中学または高等学校で実践力を身に付ける4年次の必修科目です。実習期間は、中学免許状取得希望者は3週間以上、高校免許状希望者は2週間となります。
実習期間中は教育実習担当教員の指示に従い、授業参観・授業準備・教材研究・学習指導案作成等に専念することは当然ですが、出来る限り早く実習校に慣れ、とけ込めるよう、生徒と積極的に接する機会を多く持つことも重要です。
また、教育実習は出身校等へ受け入れの内諾を得るため訪問し交渉するなど、翌年度実習に参加するための準備活動が3年生からスタートするということも留意しておく必要があります。

教職センター、図書館新館には教育実習関連の推薦図書が充実

教職オリエンテーションや事前指導を受けても教育実習に行くのが不安に感じる方は、教職センターや図書館新館地下1階の「教職関連図書コーナー」に開架している推薦図書を活用しましょう!

04 採用試験に合格し教員免許状を取得する

教職課程の受講を修了し、卒業後教員免許状を取得したとしても教員として働くことはできません。公立中学校・高等学校の教員になるためには、各都道府県や政令指定都市の教育委員会が実施する教員採用試験に合格する必要があります。
教育委員会ごとに試験内容が異なりますので、出題形式等をホームページでチェックしたり、市販の問題集を入手して早めに情報収集をし、対策を立てておくことが大切です。
教職を志し、教員として働いてこそ教員免許状は意味のある資格であることを理解してください。

採用試験に備えた対策講座を無料で実施し、手厚くバックアップ!

教員採用試験の受験を目指す学生を対象に「教員採用試験対策特別講座」を実施しています(※注)。集団討論や面接の練習を経験豊富な講師指導のもと、少人数制で行っています。
教員になるという同じ夢を持つ仲間と、目標に向かって励まし合いながら頑張りましょう。

(※注)曜日・時限は年により異なりますので、講座申込時に確認してください。

学年ごとの講義、実習以外の教職課程履修の流れは、下表の通りです。
教職関連行事(各種オリエンテーション、説明会、教育実習事前・事後指導等)は、正課の講義(実習)とともに教職課程履修の一環として実施しています。よって教職関連行事には必ず出席し、やむを得ない理由等で欠席する場合は、事前連絡と公的証明書を必ず提出してください。公的証明書を提出できないような理由で欠席した場合や特段の理由がなく各種提出物の期限を遅れた場合は教職課程の履修を継続できないので注意してください。

1年次

時期 教職関連行事等 内容
5月下旬 第1回オリエンテーション
「教職課程履修に関する注意事項」配布
教職課程履修を希望する学生はオリエンテーションに必ず出席すること。オリエンテーションでは、教職課程履修の心構えや履修方法の諸注意等を説明する。オリエンテーションの無断欠席、遅刻または正当な理由でない提出物の提出期限の遅れ等の場合、教職課程受講を取り消す。
11月下旬 第2回オリエンテーション※
「教職課程履修登録カード・誓約書」配布

※のオリエンテーションは「履修カルテ」を配布・提出

2年次

時期 教職関連行事等 内容
6月 第1回オリエンテーション 中学校の教員免許状を取得するには、「教職・介護等体験説明会」に出席し、次年度の介護等体験の予備調査(11月)および申込を済ませなければならない。説明会の無断欠席、提出物の未提出や提出期限の遅れがある場合は、次年度に介護等体験を受けることができないので注意すること。
なお、高等学校のみの教員免許状取得希望の場合は、介護等体験は法令上義務付けられていないので、所定の手続き等は不要。
11月上旬~
11月中旬
教職・介護等体験説明会
11月下旬~
12月上旬
第2回オリエンテーション※

※のオリエンテーションは「履修カルテ」を配布・提出

3年次

時期 教職関連行事等 内容
4月上旬 教育実習予備登録 次年度教育実習を履修しようとする学生は、4月に教務課より配布される登録用紙「教育実習予備登録」を所定の期限までに提出し、教育実習の予備登録を済ませること。
4月中旬 第1回オリエンテーション
「教育実習生個人調書」「受入内諾書」「教育実習内諾書」等配布
実習校選択に関するガイダンスおよび教育実習までの諸手続きについて詳しく説明を行う。
4月下旬 教職・介護等体験説明会<講演> 兵庫県社会福祉協議会の方を講師として招き、「介護等体験に関する概要」「事前準備および体験中の諸注意事項」「使用する各種様式」等について、講演していただく。介護等体験を予定している学生は必ず出席すること。
4月下旬~ 実習希望校への交渉 各自が実習希望校(原則として出身中学校または高等学校)を訪問して交渉にあたり、内諾を得る。訪問の際は、必ず事前にアポイントメントを取り「受入内諾書」「教育実習内諾届」等、必要書類を持参する。出身校での実習が困難な場合、もしくは内諾が得られなかった場合は、必ず教務課に相談すること。
なお、教育実習の受入内諾に係る手続きは、実習校によって手続き方法・提出書類が異なる。この点については、3年次の第1回オリエンテーションで説明するので、各自しっかり確認しておくこと。
5月~ 教職・介護等体験実施 体験プログラムは社会福祉施設職員や特別支援学校の教職員の指導のもとで実施されるので、必ず指示に従って行動すること。
なお、体験期間中、体調不良等で欠席せざるを得ない場合は、教務課と施設または特別支援学校へ必ず連絡すること。
~7月下旬 書類提出締切 実習希望校を訪問し、次年度教育実習の内諾が得られ次第、速やかに教務課に「教育実習生個人調書」「教育実習内諾届」等を提出する(実習校によって提出する書類の種類が異なる)。
書類の提出漏れや遅れがあった場合、実習校または教育委員会への教務課からの手続きに支障をきたすことになる旨、留意する。特段の理由なく提出期限に遅れた場合は原則、教育実習を履修できないので、十分注意すること。
12月上旬 第2回オリエンテーション※

※のオリエンテーションは「履修カルテ」を配布・提出

4年次

時期 教職関連行事等 内容
4月上旬 教育実習期間発表(教務課掲示板にて) 学生別の実習校・実習期間を掲示する。既に実習校から通知を受けている学生も必ず掲示を確認すること。
4月下旬 第1回オリエンテーション
「教育実習の手引き」「教育実習簿」「教育実習事後報告書」等配布
教育実習直前指導と諸注意を行う。「教育実習推薦図書一覧」を配布するので、各自一覧から推薦図書を自主的に読み、教育実習に備えておくこと。
第2回オリエンテーション 「人権教育特別講義」および各学科ごとにOG現職教諭を招いて実施するOG講演・質疑応答と懇談会を行う。
実習校訪問教員通知(教務課掲示板にて) 実習校訪問教員名を掲示をする。学生は各自の実習校を訪問する教員を確認し、必ず事前・事後の挨拶をする。また、実習日程、実習校への道順、特に訪問日に実習校で行事はないか等を報告し、訪問教員と打合せを行っておくこと。
5月中旬~10月頃 教育実習 原則、5月中旬から10月中旬までの2~4週間で実施される。実習期間中は実習校の指示に従い、以下(1)~(4)に該当する場合は必ず教務課まで報告すること。
  1. (1)実習期間(当初予定)の変更
  2. (2)実習先でのトラブル(事故やケガ等)
  3. (3)急病等による実習の欠席
  4. (4)台風・大雨等による実習の中止
原則として実習終了後、2週間以内 実習簿・実習事後報告書等提出 実習終了後2週間以内に「教育実習簿」「教育実習事後報告書」を教務課に提出すること(期限厳守)。
後期 教育実習事後指導(各教科)
教職実践演習履修、「履修カルテ」配布・提出
各教科ごとに教育実習事後指導が行われる。教職担当教員の指示に従うこと。
12月 教員免許状交付申請の手続き
「教育職員免許状授与申請書・誓約書」等必要書類の配布
教員免許状取得見込の学生は、必要書類を整え、所定の期日までに教務課に提出すること。必要書類を受理後、本学から一括して兵庫県教育委員会に教員免許状の交付を申請する。
申請にあたっての手続きは事前に掲示にて案内するので、注意しておくこと。

教育実習

教育実習は、実習校の厚意により受け入れていただくものです。教育実習期間中は、実習校の指示に従い基本的なマナーや教科を教える確かな学力を身に付けるのは当然のこと、対象となる生徒の発達段階、教育法規、学校を取り巻く環境などについても充分に理解を深めて教育実習に臨んでください。
教育実習の履修学年は4年生となりますが、予備登録、実習希望校への交渉、「教育実習内諾届」等の提出、教職オリエンテーション、人権教育特別講義、教育実習事前・事後指導等も教育実習の学修に含まれますので、出席や提出は欠かさず行ってください。

なお、「教育実習」の履修については、3年次終了時(教育実習を履修する前年度)までに本学指定の先修科目をすべて単位修得していることが条件です。条件が満たされていなければ、教育実習に行くことができませんので、注意してください。詳細は学修便覧・開講科目表で各自確認すること。

介護等体験

1998年4月1日以降の入学者(98000学生以降)から、中学校の教育職員免許状を取得するためには、免許状申請時までに、7日間以上、特別支援学校または社会福祉施設等で「介護等の体験」を行い、実施機関の長から証明書を受け取らなければなりません。介護等体験の実施時期は3年次以上となりますが、特段の事情がない限り3年生で参加を終了するようにしてください。

介護等体験の申し込みは、大学を通して行いますので、予備登録、実施方法、実施施設等に関する説明会を別途開催します(※説明会の日程は掲示にて連絡)。説明会を無断欠席したり、予備登録などの手続きを怠った場合は介護等体験に参加することができませんので、注意してください。

科目等履修生制度とは、本学で開講している正規科目をオープンにし、一般の方々に学修の機会を提供するものです。本学在学中に教育職員免許状を取得できなかった卒業生は、科目等履修生として不足単位を修得することで教育職員免許状取得の所要資格を得ることができます。

科目等履修生制度の詳細は、こちらでご確認ください。