お知らせ

新入生の皆さんへ:理事長・院長、学長からのメッセージ

(左)飯謙 理事長・院長 (右)斉藤言子 学長

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
新入生の皆さんへ飯謙理事長・院長および斉藤言子学長からのメッセージをお届けします。

【飯 謙 理事長・院長】
 新入生の皆さん、神戸女学院大学また大学院へのご入学、おめでとうございます。心から歓迎申し上げます。4年間、2年間、3年間、定められた年限は異なりますが、この学舎で、お一人お一人に与えられた才能が拓かれてまいりますようにとお祈りいたします。
 いま申しました「才能」――私が少し学んだ古典ヘブライ語にそのまま該当する単語は見当たりませんが、類義語として「ヤーハブ」という語が思い起こされます。これは「与える」を表す動詞の派生語で、「(神から)与えられたもの」といった意味合いになります。日本語の「天賦の才能」という表現にも、そのニュアンスがあります。ヤーハブにはそれだけでなく、「重荷」という意味もあります。才能とは正反対のように思えます。他の人より英語が得意とか、ピアノがうまいと、さらなる努力が求められ、重荷となるといったつながりも見出せますが、ヤーハブは、与えられた才能や能力が、限られたレベルであれ、苦しんでいる人、困難の内にある人、重荷を負う人の傍らで発揮されることが求められるという倫理を指し示す点に特徴があります。これは神戸女学院の学風と重なります。
 神戸女学院は1875年の秋、米国から来日した二人の女性宣教師、イライザ・タルカット、ジュリア・ダッドレーによって創立されました。お二人は、「神が喜びとすることを考える......互いに愛し合う」という聖書のメッセージを伝えました。これが神戸女学院の学風、「愛神愛隣」の原点です。皆さんには、神戸女学院でよく学び、経験を積み、それぞれの才能を存分に伸ばしていただきたく思います。その際、隣人の重荷を慮る心もご自身のものとするよう、そして神戸女学院の学風を自らの一部とするよう、ご一緒に努めてまいりましょう。
 新たな歩みの上に、天よりの祝福と導きが豊かにございますようお祈り申し上げます。

【斉藤 言子 学長】
※動画によるメッセージです。

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