プロジェクト科目「戦争の空の下-私たちのくらしと戦争-」(総合文化学科)

2021.07.26
研究・教育

石屋川沿いの記念碑前で説明を聞く

満池谷(『火垂るの墓』で防空壕が描かれた場所)

満池谷の記念碑前でガイドの方の説明を聞く

 総合文化学科では、フィールドワークを実施するプロジェクト科目を毎年複数開講しています。今年度はそのひとつとして、空襲と戦時生活をテーマとする「戦争の空の下-私たちのくらしと戦争-」が進行中です。

◎多様な視角から空襲と戦時生活を学ぶ
 本科目は、総合文化学科の3人の教員が担当しています。それぞれの役割分担は次の通りです。

・三杉圭子教授(専門はアメリカ文学・文化研究)
 この科目では、野坂昭如の名作『火垂るの墓』を教材として取り上げています。原作を丁寧に分析する講義を行い、高畑勲監督のアニメ映画を鑑賞した後、学生同士のディスカッションを促しました。
・河島真教授(専門は日本近現代史)
 空襲をめぐる国際法の歴史などを取り上げながら、世界史における「総力戦」の意味を検討し、空襲体験を記録した地域の史料をみんなで読みました。
・景山佳代子准教授(専門は社会学)
 ゲスト講師を招いて、戦争孤児、大阪空襲についての講義を聴き、全員でじっくりディスカッションを行いました。

 講義やフィールドワークのほかに、「神戸空襲を記録する会」のみなさまからの聞き取り、図書館司書による空襲をテーマとする本のブックトーク(図書館で実施)、アメリカ軍が記録した敗戦直後の神戸の様子を収めた映像資料(神戸市文書館所蔵)の視聴など、多様な学びを進めています。

◎「火垂るの墓」を歩くフィールドワーク
 プロジェクト科目の特徴であるフィールドワークでは、『火垂るの墓』の舞台となった場所、また野坂昭如ゆかりの場所を訪ねました。
 7月24日(土)に実施したフィールドワークには、10名の学生が教員とともに参加し、「火垂るの墓を歩く会」のみなさまのご協力を得て、作品に登場する石屋川、御影公会堂、野坂が通った小学校(以上、神戸市内)、また主人公が暮らした満池谷周辺(西宮市内)などを歩きました。
フィルドワークに参加した学生の声です。
・4年生の学生
 小説で読んだり授業で聞いた当時の状況について、実際にこうして現地を歩くことで実感をもってイメージすることができました。
・2年生の学生
 授業で学んだことや自分なりに調べて考えたことが、フィールドワークを行う中で確かになっただけではなく、新たな学びや発見に出会えました。

 学生たちには、戦争体験の聞き取りが夏休みの課題として出されます。秋には「ピース大阪」を訪問予定で、後期に予定されている学習成果の発表会に向け、学生たちの学びはまだまだ続いていきます。

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