神戸女学院創立150周年記念めぐみ寄付講座「リベラルアーツへの招待」第7回が開講されました
第7回は、本学文学部英文学科の卒業生で、現在大阪府警察から警察庁に出向中の警察官の方を講師に迎え、「卒業から30年を経て」と題し、本学に入学されるまでの経緯、本学での大学生活、そして卒業から現在に至るまで歩んでこられた道のりを、ユニークなエピソードを交えながらご紹介いただきました。
小学生時代から英語に興味があったという先生。高校3年生の夏、ご本人の強い意志と熱意がご両親にも認められ、アメリカに1年間留学。その後、英語教育に定評のあった本学文学部英文学科(現:国際学部)へ進学しました。
英語を使って仕事をしたいと希望していた先生でしたが、就職活動中に警察でもそれが叶うことを知り、受験するも採用には至りませんでした。卒業後は、一度はホテルに就職したものの、1年半後に、かねてからの希望であった警察官採用試験に挑戦し合格、大阪府警察に採用されました。ここから先生の警察官としての人生が幕を開けます。その後、様々な部署での経験を積み、希望していた国際部門での勤務を経て、ご子息が中学生の時には、アメリカでの在外公館勤務を3年間経験。母子での海外の生活は苦労も多い反面、得られたものも多かったそうです。
帰国後も、大阪府警でキャリアを積み、現在は警察庁に在籍し、英語を使う業務にあたられています。学生時代から身に付けてきた英語力のおかげで、警察官という職業においても活躍の幅を広げることができたといいます。
最後に先生は、「仕事で失敗をし、落ち込んだことも何度もあった。それでも気持ちを切り替えて時間がたつのを待てば、やがて失敗も経験として活かされる」とこれまでのご自身の経験をもとに学生たちにメッセージを送られました。
そして、今後も女性警察官がこれまで以上に活躍の場を広げられるように、また日本の治安維持のために努力し続けたいと、力強い言葉で締めくくられました。
終了後も学生からの質問が寄せられ、大変充実した講義となりました。
この「リベラルアーツへの招待」は、本学出身者を含む、各界の第一線で活躍中の方々をお招きし、その経験、考え方、本学学生へのメッセージ等を聞くことで各自の学びや生き方を見つめ直すきっかけとするとともに、愛と奉仕の精神、豊かな感受性、想像力と企画力、主体的に学び続ける力などの、「本学で育む7つの力」を養うことを目的とし、全8回の日程で開講される予定です。
神戸女学院大学 入学センター・広報室