環境・バイオサイエンス学科

高校1年生のときに入学を決意

- 学生スタッフで活躍し、教師になる夢もかなえる -

高等学校理科教員 内藤さん

2017年春に環境・バイオサイエンス学科を卒業した内藤さん。興味のある環境問題の研究に取り組みながら理科の教職課程を履修し、オープンキャンパスの学生スタッフとしても活躍していました。
昔からの夢をかなえて高校の先生になった内藤さんに、4年間の学生時代を振り返ってもらいます。

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環境浄化を研究しながら理科の教員免許も取得

環境・バイオサイエンス学科に入学した当初は生物系分野に関心があったのですが、講義を受けているうちに環境問題に興味がわいたので、ゼミは環境科学を選びました。
卒業論文のテーマは水質浄化。本来は廃棄物であるお茶パックの出がらしから炭を作り、汚染土に入れて浄化できるか実験しました。その結果、単純な構造の汚染物質であれば吸着できることが立証できたんです。環境問題は大きなテーマですが、自分にも貢献できることがあるということにやりがいを感じました。
また、理科の先生になることが昔からの夢だったので、研究と平行して教職課程も履修していました。苦手な物理系科目は単位を取得するのに苦労しましたし、介護福祉実習では未知の世界にショックを受けて帰り道に泣いてしまったことも。でも、教員以外の将来像は思い浮かばなかったので、とにかく一直線に免許の取得を目指しました。

優しくて美しい学生スタッフに憧れて入学を決意

神戸女学院大学への入学を決めたのは、高校1年生のとき。当時の担任の先生が神戸女学院大学で理科の教員免許を取得できるということを教えてくださったので、オープンキャンパスに参加しました。学内にはピンクのポロシャツを着た学生スタッフがいて、大学や学科の魅力を優しく教えてくれたんです。「自分もこんな女性になりたい」と思い、ほかの大学に進むことは考えられなくなりました。
実際に入学して学生スタッフになり、憧れのポロシャツに袖を通したときの嬉しさは今でも忘れられません。オープンキャンパスでは「学校の先生になりたい」という高校生がよく話を聞きにきてくれたので、教職課程を履修している学生としてしっかり説明できるように、使命感を持って取り組みました。話すのはあまり得意ではなかったのですが、学生スタッフの経験を通して「伝える力」を身につけることができたと感じています。

ゼミの先生はなんでも相談できるお父さんのような存在

高校生のときは「大学教授」というとすごく堅いイメージだったのですが、神戸女学院大学は講義ごとの人数が少ないので、先生との距離がすごく近いんです。そのため、リラックスしながらも集中して取り組むことができました。とくにゼミの先生はなんでも相談できるお父さんのような存在で、研究面ではもちろんのこと、就職についてもいろいろと相談にのっていただきました。
先生と学生だけでなく、学生同士の接点が多いのも神戸女学院大学の特徴だと思います。体育や英語のような必修科目は学部・学科を越えてクラスが編成されるので、多くの分野に友達ができました。また、少人数の講義は発言しやすいため、グループディスカッションなどでも活発に意見が出ていたと思います。

私はまだ、教師としての自分の可能性を知らない

これから知りたいと思っているのは、教師としての自分の可能性です。
まだ社会人としても先生としても1年目なので、自分が何をどこまでできるのかがわかりません。でも、殻に閉じこもっているばかりでは成長できない。1年目だからこそ、いろいろなことに挑戦して可能性を広げていきたいと考えています。
そこで、先日は夏期講習のセンター試験対策科目の担当に立候補したり、大学で行われた理科教員向けの実験講座に参加したいと上司に申し出たりしました。
また、今はクラス担任ではありませんが、生徒たちにとっては担任の先生じゃないからこそ相談しやすい存在でもあるようです。来年からは担任になりそうなので、今しかできない経験を大切にしながら、今後のクラスづくりにつなげていくつもりです。

Profile

環境・バイオサイエンス学科
内藤さん 高等学校理科教員

松蔭高等学校卒業。2017年3月、人間科学部環境・バイオサイエンス学科卒業。現在は私立高校で理科教員として勤務している。担当科目は生物で、生徒の意見を聞きながら積極的に改善しているそう。