教員採用試験の概要と求人情報

公立学校

公立学校の教員になるためには、各都道府県または市の教育委員会が実施する公立学校教員採用試験に合格し、採用候補者の名簿に登録されなければなりません。そしてこの名簿の中からその年度の欠員状況、教員組織の状況などを考慮して選定し、健康診断など所定の手続きを経た上で採用が決定されます。つまり、採用試験に合格したからといって、それで公立学校の教員になれるということではありません。

採用試験は、例年概ね7~9月頃を中心に実施されています。各都道府県または市の教育委員会ごとに実施科目が異なるので、形式・特色・出題内容等は受験希望の教育委員会のホームページや市販の問題集等で把握しておき、早めに対策を立てておくことが大切です。
中でも1次の筆記試験は負担が重く、「一般教養」「教職教養」「専門教科」といった、教員としての基礎知識と専門学力が試され、教育委員会によっては「論作文」を課すところもあります。さらには、集団討論・面接も行われ、早い段階から準備や対策に十分な時間をかけておかないと合格するのは困難です。

教員採用試験日程と概要【参考】
時期 分類 科目名 内容
1次 筆記 一般教養 中・高校の学習内容に加えて、時事問題、コンピュータ・情報、英語や国際理解、医療・福祉など多岐にわたる。
ご当地問題(その府県の地理・歴史・出身人物など)もある
教職教養 教育原理・教育史・教育心理・教育法規など
専門教科 例えば「国語」の場合は大学入試レベルの現代文・古典分野。各教科の学習指導要領をここで出す府県もある。
論作文 テーマは、いじめなど最近の教育課題、教育論、教師論、生徒指導・学習指導、各府県の特色教育など
集団討論・面接 集団討論
集団面接 (集団討論の内容に関連した質問)
2次 個人面接 個人面接 履歴書に基づいて30分程度で、面接官3~4人。
志望理由、教育観・子ども観、アピールポイント、大学生活・卒論内容、教育法規など、質問項目は多岐にわたる。
模擬授業・場面指導(ロールプレイ) 模擬授業、場面指導
実技 音楽実技や理科の実験、英語科の英語運用能力など

※採用試験の実施要項等の詳細については、次のリンク先から各都道府県教育委員会のホームページを確認してください。

私立学校

教職センターへ求人依頼があった学校については、教職センターの学内掲示板に随時掲示しています。詳細を教職センターで確認の上、応募してください。

※東京、愛知、福岡などでは教員適性検査を実施、受検者の名簿を作成・登録し、都県内の私立中学・高等学校校長宛に送付しています。